2011年7月25日月曜日

観察力

こんにちは。調停人候補者の竹下です。

調停の場で必要とされる能力の一つに、「観察力」があります。
当事者の仕草や言葉の端々から当事者の心情の変化を読み取ったり、
本当のことを話しているのか否か、何か隠していることがあるのではないか、
といったことを察知できないと、調停が終わる頃になって大変な思いをすることもあります。

私は、私自身の持つ観察力というものに対してあまり自信がないのですが、
ずいぶん昔に、ある人物の観察力に感心した思い出があります。

私がサラリーマンだったある冬の日、職場近くのデパートにマフラーを買いに行ったときの出来事です。
いくつかのマフラーを物色し、販売員さんと二言三言の言葉を交わし、
レジで支払をしようと財布を出したとき、不意にこう言われたのです。
「お客さん、金融機関にお勤めではないですか?」
思わず左胸に目をやったところ、その日はスーツに社章を付けていませんでした。
「当たってました?いや、バッジを見たわけじゃないですよ(笑)。お客さんの態度とか言葉遣いから、
なんというか・・・金融機関に勤めてる方に共通する独特の丁寧さを感じたんですよね。
この辺りには金融機関の支店が多いから、そういうお客さんと接する機会が多くて、何となく分かる様になったんですよ。」

ひえー、そんなんで職業まで分かるもんなのかいな、とその時には思ったのですが、
よくよく考えてみると、何となく銀行員っぽい方だとか、どことなく信金職員チックな方というのは、
それとなく雰囲気で分かる様な気がします。
デパートでより多くの商品を売るためには、お客さんがどんな人物なのかを見極めて、
セールスのテクニックを使い分ける必要があるのでしょうね。

あの時の販売員さんのように、多くの経験を積むことで、私も観察力を向上させることはできるはず。
衣装ケースの整理をしながら、そんなことを考える今日この頃でした。

2011年7月22日金曜日

“ふらっと”LOVE①

こんにちは。
このほど調停人デビューしました、浜松の衞藤です。

小学生のころはサッカー少年団のかたわら古墳とか遺跡とかを自転車でめぐることが大好きな少年でした。静岡県西部では、浜松市北区引佐町や磐田市に前方後円墳をはじめとする大型の古墳が集まっていて、何度も足を運んでは、昔の豪族の気分にひたったものです。
中学生になると塾通いや部活であわただしくなり、テストでいい点をとることが楽しみでした。
高校生になると、燃え尽きた?のか、勉強にもついていけず、太宰治全集やらを図書室の地下で読み耽る陰鬱な学生でした。高校時代の親しい友達は皆無です。
国立大に落ちて一浪し、私学の法学部に進学しても、ぱっとしない大学生で、新興宗教に勧誘されれば入会し、英会話スクールのキャッチセールスにもひっかかり、大学の自治会にも在籍し、中核派や革マルの残党と武闘もしていました。
三和銀行の誘いを蹴って(笑)、父親の跡を継ごうと決意して保険代理店業に入り、結婚してから受けた宅建試験に落ちて将来を悲観し、平成18年の10月25日の朝4時に起床して勉強を開始し、難関と名高い司法書士試験に合格。
司法書士になって、自分は変わったという自覚はないですが、世界は広がった、というのは実感です。

ところで、調停員をやってみたり、調停員のトレーニングを受けるときに頻繁に受ける感覚があります。
世界が広がる感覚です。
うまく説明できませんが、調停員のトレーニングを受けるようになってから、ドラマやドキュメンタリーに感情移入することが増えたように思います。登記の相談の場面でも、亡くなった息子の話を母親から聞いて、思わず涙がこみ上げるときがありました。
共感というほどのものではなく、なんだか、自分がその人であるかのような倒錯した感覚なのでしょうか。よくわかりません(単なる心因性自律神経失調的なものとか)。

とにかく、その感覚が好きで“ふらっと”やっています!

2011年7月21日木曜日

ヨガやってます

調停人候補者の大竹です。

私は、二児の母親ですが、今、ママ友の間でヨガサークルをやっています。
あいにく私は出席率が悪いのですが・・・。

それでも、時間が空いた時にいきますと、
まず、お香を焚いて、静かな音楽が流れる中で始まります。
あぐらなど楽な姿勢で座り、目を閉じて、深呼吸をします。
先生が、「頭の中のすべての事を忘れましょう。」「昨日の事は忘れましょう。」
「今日、帰ってからやらなくてはならない事を忘れましょう。」と語りかけてくれます。
暗示のかかりやすい性質なのか(?)、これだけで、私の心はとっても楽になります。
頭の中を空っぽにし、自分の体に意識を集中させて、様々なヨガのポーズをとります。
今、自分の体のどの部分が使われているのか意識して、その上で、体幹をニュートラルに保ちます。
なんだか“ふらっと”の調停に似ていませんか?

私は、体にいいことは、心(精神)にもいいと信じている性質ですが、ヨガは、体にも心にもいい効果が一度に味わえます。
みなさんも、ぜひ、一度、体験してみてはいかがでしょうか?



2011年7月13日水曜日

日本の夏

運営委員の中本です。

先日とあるBARで

私「いやー毎日暑いですね」
マスター「そうですね」
私「ジメジメと嫌な感じで」
マ「うんうん、ジメジメとね」
私「カラッとしてくれると助かるんですけどね」
マ「そうだね~」

と、何気ない会話の後

マ「でもね、日本の文化というのはこの2カ月に凝縮されているんですよ」
マ「味噌、醤油などの発酵食品はもちろん、畳や下駄などこの湿気から生まれたんです」
私「なるほど~」

内容の是非はともかく、暑さや湿気をただ嫌うだけでなく、日本の文化に思いを馳せられるマスターに「粋」を感じたひと時でした。