先日、地元の小学生300人以上が参加する小学校音楽発表会に出席したときのこと。各学校の演目に先立ち、小学生全員が「夢の世界を」を合唱しました。
♪ほほえみかわして、語り合い♪ というあの名曲です。
みんな、きれいな声してるな~と思っているうちに曲は進み、サビにきました。
♪さあ出かけよう 思い出のあふれる道をかけぬけ~♪
♪さあ語り合おう すばらしいぼくらの夢の世界を~♪
澄みきった高く美しい声が、幾重にも折り重なって大音量で私の耳に届き、ついにその瞬間が訪れました。足元からゾワーッと寒気がきて、ブルブルッと震えていました。私の中ではミゲルくんを超えた一瞬でした。
さて、今回は私の長男の話。
勉強も運動も自信がなく、1年前に持ってきた通信簿を酷評してしまった私・・・。それ以来というか以前からもそうでしたが、長男は私に学校での出来事を話さず、宿題を見せることを嫌っていました。
転機は長男の歌声でした。大きな口を開けて、家で課題曲の練習をしていた長男。声変わり前の少年が発するソプラノボイスに心底感動した私は、素直にその気持ちを長男に伝えました。照れた顔を見せた長男でしたが、その後も練習は続きました。
後で知ったことですが、長男は音楽の授業では先頭に立ってみんなの見本になっているとのこと。あの日以来、僕と長男の関係は変わったように思えます。大げさかもしれませんが、ほめること、認めること、素直な気持ちを伝えることで、二人は信頼関係を築くことができたのだと思います。
蛇足ですが、私も小学生の頃は歌声が自慢でした。集会などでは一人前に立ち、よく歌ったものです。
18番は「帰ってこいよ」。 もちろん、今では声が出ません・・
増田
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