2017年5月26日金曜日

信頼のもたらす力

私が最近心がけていること。それは、事務所で仕事を進めるときに、自分が全ての指示を出すのではなく、スタッフさんに考えて進めて貰うことです。


以前は、自分のこれまで経験してきた失敗を踏まえて、同じ失敗を繰り返さないように、こうして欲しい、ああして欲しい、と細かく伝えてきました。でもある時、これって自分の視点でしかないのでは、と思い始めたのです。そこでファイリングも、文書管理も、郵便物の発送管理も、色んな事をスタッフさんに考えて進めて貰うようにし始めました。もちろん事務所のメンバー全員が状況を分かっている必要があるので、朝礼で細かなことまで全員で情報共有すること、どういう主旨でその作業をするのかについてきっちり確認し合っています。そしてもう一つ、「何で?」の会話を大切しています。


このように事務所の態勢を変えてから、私にはたくさんの発見がありました。日々、自分では思いつかないようなファイリングの方法が生まれ、郵便物の管理票が生まれていきます。「何でこういう風にしたの?」という会話から相手の思考を探ります。そして自分の気付かないリスク管理に気付かされるわけです。


でも、これは私が今スタッフさんを信頼できているからこそ。もし信頼関係が構築できていなかったら、「何でこんなファイリングしてあるの!?」と怒りを感じたり、「何で?」を聞かずに相手に対して不信感を抱いているのではないか、そんな自分を想像してみるわけです。


相手をまず信頼して任せること、そして「何で?」の会話から更に相手を知り、信頼関係を深めていくこと。信頼の持つ力に自分自身が驚きながら、改めて大切にしたいと思っています。


皆さんの職場、家庭ではいかがでしょうか。


見城美妃



0 件のコメント:

コメントを投稿