2019年5月1日水曜日

美容室


みなさんは髪を切ってもらうとき、美容師さん、床屋さんとの会話を楽しむ方ですか?私は髪を切ってもらう時間がどうも苦手で、会話が弾むことはほぼありません。まず美容室そのものに馴染めずお店のドアを開けるときは大抵緊張しています。中に入ると受付で「今日はどうされますか」と聞かれるので心の中で「髪を切る以外に何が?」と思いながら「カットをお願いします」と不愛想に言います。それから「どのようにしましょう」と問われるので「適当に短くしてください」と言います。続いて「指名はありますか」と聞かれるので小さな声で「ないです」と返事をします。荷物を預けて順番を待ちますが雑誌を読む気にはなれず、以前はバラして必要な部分だけ製本し直した六法を読んでいたこともあります。順番が回ってくると髪の切り方をまた聞かれますがお洒落な言葉を使われてもよくわかりません。髪を切っている間は大抵寝てしまい、美容師さんに無言で頭の位置を修正されたりします。私の美容室タイムはこんな感じですが、実は聞きたいことがないわけじゃないんです。でもなかなか聞けなくて。よく考えたら私が仕事で接する方々も似たような気持ちなのかもしれません。聞きたいことを聞けずに帰る人がどのくらいいるのだろうと思います。黙っているのは言うことがないからではなく、その人の抱えているもの、背負っているものを共有できずにいるだけだということを肝に銘じておきたいと思います。
いぐち

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