2019年7月5日金曜日

 センター長の小澤です。

 2019 年 7 月 12 日(金)一般財団法人日本 ADR 協会(JADRA)主催のシンポジウムが開催されます。 「ADR はどう変わるか~IT 化の可能性と課題~」 というテーマとなっています。
 ご案内の通り、現在、民事裁判のIT化が議論されておりますが、ADRについては、もともと、より自由度の高い紛争解決手段ですので、裁判手続きよりも迅速にIT化を進めることは可能であると言えます。

 すでに、①IT技術の利活用の事例(例えば,スカイプ等を用いて遠隔地間を 結ぶ ADR)のご紹介,②本協会が現に運用している ADR 機関検索システム(http://japan-adr.o r.jp/search/adr_search.php)をさらに発展させた,利用申込み等の機能を付加したシステムのご提案,およびその意義(利便性の向上など)や課題の検討,③海外でのADRのIT化の先進的事 例(オンライン ADR,AI を使った調停等)のご紹介,および導入した場合のADR変容の可能性は検討されています。
 そして、今後は,IT 化自体は前提とした上で,そのあり方を検討する段階に入っ ているとされています。

 ADRのIT化により「いつでも,どこでも」利用できるよう整備することはADRの社会的意義を高め,また,ADR 利用の活性化にも繋がり得ると考えられますことから、司法書士会の調停センターにとっても、具体的な検討段階に入っているのだろうと考えています。

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