2019年8月24日土曜日

裁判所の調停

これまで何回か裁判所の民事調停の申立代理人を務めました。

調停と言ってもいろんな種類があり、借金の返済計画を相手方と協議することを目的とする「特定調停」という分野では、実際に代理人として調停の席に出頭したこともありましたが、一般調停ではこれまで何回か利用したものの、いずれも第1回期日前に調停外で和解が成立したため、出頭に至っていませんでした。

今回、初めて出頭した案件は「中古車オークション市場を通じて販売代理してもらった際の売上金が引き渡されないため支払いを求めたい」というもの。
請求内容に争いはありませんので、あとは支払条件を詰めるだけでしたが、予想通り相手方の経営状態は火の車で、長期分割に応諾せざるを得ない状況でした。
何とか1回目の支払いは履行されたようですが、この先どうなることやら・・・

ところで、前々から思っていたことですが、裁判所の民事調停を初体験して改めて“ふらっと”の調停の「遅さ」を感じました。
申込書を送付してから、事件管理者が選任されて関係者との調整が始まるわけですが、第1回期日が指定されるまでの期間は、裁判所の調停とさほど変わらないか、あるいはもっと遅いように感じています。
また、その間、申込人に対しては事務の進捗状況に関する報告がないため、”野放し感”が満載です。

”ふらっと”では、取扱い事件の拡充を目指していますが、民間調停としての利用者サービスの向上をもっと真剣に考えていかないと、利用件数は伸びないのではないでしょうか?

私はここ数年、”ふらっと”の運営に携わるというよりは、むしろ利用者の代理人なり書類作成者なりとして年に1~2件”ふらっと”を利用する立場で関わっていましたが、今回、裁判所の民事調停を申立てから最後まで経験した率直な感想でした。  中里

0 件のコメント:

コメントを投稿