2019年10月13日日曜日

あせりからはじまる…。


 世の中で締め切りに遅れた漫画家、特に週刊誌に連載している人ほど時間に追われる者はないだろう。そういう筆者も、締め切りがとうに過ぎている。あせりで手が震え、それによって筆が進まないからさらにあせるのだが、窓の外からは太鼓の音がドンドンと響いてきて、イカらしきものを醤油で焼いたような、そんなにおいも風に乗って舞い込んでくる。まるで集中できない。デフレスパイラルという言葉を聞いたことがあるが、今の筆者はあせりスパイラルといったところか。
 
 さて、今の筆者には、今夜、はたしてスコットランド戦が行われるかどうか定かでない。こんなときの選手は、「試合、やるのかなぁ…。」ではなく、「必ず試合がある!」と思って気持ちも身体も準備するのが鉄則だ。
 
 はてさて、筆者は、考え過ぎると緊張したり、身体が硬くなったりする。そして、そのような形で緊張してしまうと、つい「失敗したら…。」と自己暗示してしまう。なので、反復練習によって反射的に体を動かすことができるようにまで自己鍛錬を積み、頭の中を空っぽにして試合に臨む。そうすると、相反するようだが、結果のことなぞまったく気にすることなく、芝生の状態、空の色、風、ピッチャーやバッターの調子、そういった良いプレーをするために必要な情報を、何の努力も必要とすることなく、瞬時かつ一度に把握することができる。
 
 そんな自分自身との対話のような話題でまとめようとしていたら、本間剛(ほんまごう)がビールとつまみの柚子胡椒をもってやってきた。書くのをあきらめろ、そんな神のお告げだろう。
 
 今日は絶対に勝とう!
 こんな決戦には、頭の先からつま先まで、身体のすべての細胞に「絶対勝つ!」と言い聞かせて臨む、それが鉄則だ!

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