2010年3月22日月曜日

紛争解決能力

 運営委員の登山です。

 私たちは、よく、調停に関する本を読んで勉強しています。
 その中に、調停は、相手方から話し合いに応じる旨の同意が得られれば、半分は成功であるとの内容がありました。

 考えてみれば、揉め事を話し合いで解決しようというのは、物凄いことです。

 当事者は、ひょっとしたら、お互い顔を合わせるのも嫌なほど、揉めている状況にあるかもしれません。そのような状況の中、相手の言葉に耳を傾け、そして、解決策を第三者に委ねず、当事者同士で話し合って決めることは、相当のエネルギーを要することでしょう。
 その反面、揉め事を解決した当事者は、苦労した分だけ、自らの紛争解決能力に自信を持つようになるのだと思います。

 だから、当事者が、話し合いにより揉め事を解決しよう!と決定したことが、大きな第1歩を踏み出したと言えるのでしょう。

 このように、調停の手続きにおいては、当事者が主役なのであり、私たち調停を行う側は、当事者を支えるだけの役割しか有していないのですね(それにしても、2時間(場合によってはそれ以上)もの間、他人間の揉め事について、真剣に耳を傾けてくれるところなんて、そうそうないと思いますよ)。

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