2011年9月7日水曜日

相談とテープ利用

相談等を受けている時、相談者がテープを持ち込むことがありました。
30年近く仕事をしていると、自分でテープを使ってお客様の言動を録音することも1~2回はありましたが、基本は直接の対話でした。
 従って、逆に自分の話が録音されると、緊張すると共に、自分には録音されることに対しての対応が全く出来ていないと思いました。

 その相談は境界の争いでした。話し合いで解決を試みて相談者の了解を得て相手方と話し合いをし、その2回目位の話し合いの時、録音の話が出ました。
 慎重に言葉を選びながら話をしましたが、突っ込んだ話は出来なかったように思いました。
 その後も相手の人と2回ほど話をしましたが突っ込んだ話は出来ないし、話をしているうちに、以前テープで録音した言葉尻をとらえて、前回と言っていることが違うなどと言われ、話し合いは決してスムーズにはいきませんでした。

 結局、この境界の話は2~3ヶ月にわたり、双方4~5回面談して話し合いを進めましたがうまくいかず、別の解決方法(筆界特定の申立)へと移行することになりました。
 今振り返ってみますと、境界の争いは紛争性が高く、普通の話し合いでも大変ですが、録音されていることへの対応も考えていませんでした。
 今後は、テープで録音されても対応出来るような話し合いの進め方も自分がフラットで活動していく時の課題かと思いました。
                                                     佐藤 寛

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