3月3日~4日にかけ、気仙沼に法律相談活動に行ってきました。
仮設住宅で相談活動をしていた時、70歳過ぎの老人の方が来られて「私は死にたい」とか「津波で死んでしまえばよかった」と言ってこられました。
最初は、この方が何の相談に来ているのか分からず話を聞いていると、少しづつ震災のときのことを話してくれました。
夫を先に亡くしたこと、息子はいるが、茨城の東海村にいて離れて暮らしていること、仮設住宅にいて話をする人もいないこと、昔は小さな美容院をやっていたが、地域の人々が離れ離れになり、仕事も出来ず近所の人がどこにいるかも分からないなど色々話をしてくれました。
途中どこで法律相談が出るのか聞いていましたが、中々出て来ず、こちらから遺言の話など出してみましたが、「財産もないからいい」ということで終わってしまいました。
1時間近くあれこれ話をして「これですっきりした」と言って帰られました。
相談票を書きながら、これは何を書けばいいのか分かりませんでしたが、話を聞いてあげればそれも1つの解決方法なのかなと思いました。
ふらっとの話法の中で、相手の言ったことを繰り返して言ったり、否定しない、じっくり聞くなどの色々な話法がありますが、相手が「話を聞いて貰えた」「自分の思いが伝わった」と思うだけで、争いの半分は解決するのかなと思いました。
佐藤寛
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