2014年4月30日水曜日

時代を超えた交渉?


 
 
 昨年(2013年)12月に、こんな新聞記事(読売新聞)がありました。

 「もう日英交渉もめない?英大使館に土地8割譲渡」

司法書士新人研修で、横浜にしばらく滞在していたころ、最高裁判所を見に行ったことがあります。右手に皇居のお濠、ランナーたちが途絶えることなく皇居の周囲を走っている反対方向へ歩いていくと、千鳥ヶ淵あたりに、レンガ塀で囲まれた水色の洋館が左手に現れます。すごい豪邸だことなどと思っていると、英国大使館でした。こんな一等地にこんな広大な敷地にあるなんで、さすが大英帝国??

 

 さて、新聞によると、(明治維新直後1872年以来、日本政府はイギリスに東京都千代田区一番町の土地3万5000㎡の国有地を貸し付け、賃料は10年単位で両国政府間の協議で決定してきた。現在は、年約3,500万円と低めに設定されており、協議 が難航することも多かった。)とあります。要するに、日本が英国にこの土地を賃貸し、英国は賃貸料を払ってきたのですが、日本側にとっては、安すぎる賃貸料、英国にとっても協議が難航していることは問題となっていたのですね。

 財務省HPには、英国側からの申し入れでこの件について協議を始め、解決の方向が定まったとされています。敷地の2割を日本に戻し、残りを英国の所有とする方向で最終調整をしているとのこと。

 

長年の不調であった話し合いが、解決の方向へ動いた、その経緯はどのようなものであったのでしょうか?

ちなみに、国有地を賃借している大使館は、英国のほかアメリカとスペインだそうです。 


                                     2014.4   御 室

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