2015年10月9日金曜日

公開メディエーショントレーニング

9月末の土日、東京で司法書士による調停の研修会があり、私は事務方として運営に関わりました。この研修会、複数の事案が用意され、参加者がそれぞれ調停人役、申込人役、相手方役になって調停の模擬を行うもので、役作りの部分から時間をかけて真剣に取り組んだため、参加者は本物の調停に近い経験をすることとなりました。

こうした研修に参加すると、普段使っていない脳のどこかが稼働するのか、頭の中が非常にざわつく感じがします。「話し合い」についてとか、自分に何ができるかなど、考えてもすぐには答えの出ないようなことをいろいろ考え、その考えが頭の中をぐるぐる回っている感じで、そんな状態が2、3日続いたりします。

調停の当事者にも同じようなことが起こるのかな、と思います。
話し合いをする前は、いかに自分が正しいか、いかに相手が間違っているか、という主張に終始します。でも調停の場でどこかのスイッチが入ると、自分に出来ることを一生懸命考えるようになります。「自分が絶対正しい」と思っているうちは、そんなことは考えようともしなかったはずで、その思考の変化が、問題の解決に向けて合意を形成する土台になるのかな、と思います。

調停のことをつらつらと綴りましたが、当センターで行っている調停がどんなものなのか、一般の方にはなかなかイメージしにくいかもしれません。
このHPにも案内がありますが、当センターでは11月3日(祝日)、一般の方向けの研修会「公開メディエーショントレーニング」を開催します!興味のある方は是非ご参加ください。 (いぐち)

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