2017年10月16日月曜日

立山山行

 
 前回の小楠さんのブログ「若いころのサッカー観戦を思ひ出して」の最後に富山アルペンスタジアムと立山連峰のことが少し触れられていました。
 小楠さんがブログの原稿を書いているその頃、私は10月7日~9日の3連休を利用して秋の立山連峰を歩いていましたので、その山行の話をしようと思います。


 立山は、長野県側は信濃大町、富山県側からだと立山駅から入りますが、静岡県からだと信濃大町を経由して扇沢駅から立山黒部アルペンルートを利用して、トロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイなどを乗り継いで立山室堂に入るのが一般的でしょう。


ミクリガ池から立山連峰
 立山黒部アルペンルートは冬の間は閉鎖され、毎年4月から11月まで開通していて、毎年春に高さ20mの雪の壁の間を行く「雪の大谷」が有名ですが、登山・観光のベストシーズンはなんといっても夏から秋にかけてでしょう。
 そして、このコースを巡るには天候の良否により、満足度が大きく左右されますので、予め観光ツアーなどは申し込まずに、天候を見計らってマイカーで出かけるのがベストの選択でしょう。

 乗り物を乗り継いで立山室堂ターミナルに到着すれば、そこには2450mの別世界が広がり、室堂周辺を散策するも良し、そこから本格的な登山も可能で、その日のうちに3000m峰を踏むこともできるのです。気軽に入山できるがゆえに時としてものすごい混雑に合うこともありますが、それはどこに行っても同じですね。
 昨今観光地はどこもそうなのですが、室堂ターミナル周辺は東アジアからの観光客であふれ半数以上が日本人以外のようです。
雷鳥沢野営場から

さて、私の山行スタイルといえば、山小屋の混雑を嫌い、テントを担いで山に入ります。混雑時の山小屋をご存知の方には説明は無用ですが、1枚の布団に2名ということも珍しくありません。

室堂ターミナルから雷鳥沢野営場まで約45分歩きますが、野営場まで短時間で到着できるのも、ここの利点で水も豊富にあります。

初めて山でテントを張るという人などは安心して楽しめますし、近くの山荘やヒュッテに行けば、日帰り温泉も楽しめますので、野営場をベースに立山を廻れば優雅な山行が請け合いです。
今回の山行は、初日は雨を覚悟していたのですが、2~3日目は写真のように好天で最高の山行を楽しめました。

朝日に輝く剱岳

 立山は、富士山・白山とあわせて三大霊山とされ信仰登山の対象とされてきましたが、立山という山があるわけではなく、一般に雄山(オヤマ)・大汝山(オオナンジヤマ)・富士ノ折立(フジノオリタテ)の三つのピークを総称して立山といいます(最高峰は大汝山の3015m)。その北側には、岩と雪の殿堂「剱岳」がデンと構えているのです。
 
 そして、富山県側から立山を拝み見て、その後ろに後立山連峰(白馬岳・唐松岳・五竜岳・針ノ木岳など)がそびえており、立山連峰と後立山連峰の間に黒部湖及び黒部ダムがあります(最近のブラタモリで放映してましたね)。
後立山連峰と黒部湖


 充実した楽しい3日間の山行でしたが、今回3日目に踏むべく山頂を、早朝のあまりの寒さで一座踏み忘れをしてしまいました。あまりに寒いので地図を取り出して確認する作業を怠ったのが原因です。
 その一座を踏むためにまた来年も立山室堂に向かうことになりそうで何とも迂闊でしたが、また楽しみが増えたと思えば、それもまた良しとしましょう。
              宮内豊文

黒部ダムから仰ぎ見る立山連峰

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