2019年11月5日火曜日

縁は異なもの

こんにちは。
皆さんは三連休、どのように過ごされましたか?
私は特に予定もなく、たまった事務仕事を片付けようかと考えていたのですが、急遽、母親から、私の妹が私の夢を見たので帰ってきて欲しいと言っている、という知らせを受けて帰省したのでした。
以前、父親から、私が死ぬ夢を私の母親が見て心配をしているので連絡してやって欲しい、という電話をもらったことがあるので、母娘だな~、などと考えながら実家に帰ったのですが、妹に夢の内容を聞いてみると、「こわいゆめをみた」、「さびしいゆめだった」などと言って、なかなか内容を教えてくれません。
よくよく話を聞いてみると、どうやら、私が結婚をすることになり、それを聞いた妹が私の結婚相手を刺しに行く、という夢だったそうです。
とってもかわいい妹ですね。
さて、そんな話はさておき、結局三連休は何をしていたかというと、家族でお寺に行ってきました。
日帰りで、愛知の実家から、岐阜の華厳寺、そこから、長野の善光寺へ行って帰ってくるという強行日程でしたが、思いのほか楽しい旅でした。
私の中で、神社仏閣というとなんとなく静かに参拝して終わりというイメージでしたが、戒壇巡りなどの体験型のアクティビティ?のようなものもあって、少し罰当たりな気もしますがお寺のイメージががらりと変わりました。
父親が、娘二人の良縁を祈願していたことだけが少し気がかりですが、とにもかくにも、皆さんもぜひ、お時間のある時に戒壇巡り、試してみてはいかがでしょうか。

2019年11月2日土曜日

世代を超えて

午前十時の映画祭というイベント上映をご存じでしょうか?
評論家が選んだいわゆる名作と呼ばれる映画をリバイバル上映するのですが、私が生まれる前に上映された映画、タイトルは知っているけれど観たことのない映画を映画館で体験できるので、興味のあるタイトルはなるべく観に行くようにしています。
今年度が映画祭最後の一年なのですが、「ジョーズ」、「風と共に去りぬ」、「日本のいちばん長い日」、「砂の器」「時計仕掛けのオレンジ」「スティング」を観ました。
旧い映画だけあって、技術的なところだけで現代の映画と比較してしまうと見劣りするところもありますが、手間もお金も知恵もたっぷりと注がれているのが映画に詳しくない私でもまざまざと伝わってきて、名作として語り継がれるだけのことはあると納得させられてしまいます。
イベントは来年3月まで続くので、後の世にも語り継がれる名作をぜひご覧になってください。きっと元気になれますよ。

2019年10月24日木曜日

古事記から「大国主命」


天武天皇の命で舎人の稗田阿礼(ひだのあれい)と太安万侶(おおのやすまろ)が完成させた古事記は、全3巻から成り、第1巻は「建国の経緯」、第2巻は「神武天皇から応神天皇までの歴史、そして、第3巻は「仁徳天皇から推古天皇までの歴史が綴られています。
同時期に編纂された歴史書「日本書紀」とは違い、古事記は物語として書かれているところが興味深く、楽しめる内容となっています。
 では、「大国主(オホクニヌシ)」についての話の一部分をご紹介します。ご存じの方も多いと思いますが、大国主と言えば「因幡の素兎(シロウサギ)」の話が有名です。
大国主は、建速須佐之男命(タテハヤスサノオノミコト)と櫛名田比売(クシナダヒメ)の6代後の子孫として誕生しました。つまりスサノオの末裔という訳ですが、大国主の正妻はスサノオの娘である須勢理毘売(スセリビメ)なんです。スサノオは、神とはいえ何年生きているのだと考えさせられますし、大国主は、先祖の娘を嫁にするなんて何という近親相姦なのだ、いったい何歳同士の結婚なのだと思われるでしょうが、あくまで神話ですから心広く捉えるしかないのでしょう。
さて、大国主には多くの兄神たち八十神(ヤソガミ)がいました。それら神々が、美人で名高い八上比売(ヤガミヒメ)に求婚しようと因幡に向かった時、末弟の大国主は荷物持ちとして同道させられていました。途中、通りかかった大国主が、泣き伏せている素兎に出会い、事情を尋ねると、「私は隠岐からここに渡るため和邇(ワニ・鮫のこと)を騙して並ばせて、その上を踏んで渡ったが、最後に嘘がばれて毛皮を剥がされた。そこで八十神に海水で沐浴せよと言われ、このように皮が裂け泣いている。」と泣きながら告げた。大国主は「真水で身体を洗い、蒲の花を敷いた上で転がれば治るだろう。」と教え、素兎は元の姿に戻ることができました。このとき、素兎は大国主に「八十神ではなく、貴方が八上比売を得るだろう。」と予言しました。実は、この素兎は八上比売の使い神だったのです。素兎の予言どおり八上比売は、八十神の求婚をことごとく断り、大国主を選びました。そこで、怒った八十神らは、大国主を殺してしまいます。これを悲しんだ大国主の母神は、天の長老の一人である神産巣日之神(カミムツヒノカミ)に懇願し、赤貝と蛤の女神を以て大国主を蘇生させました。しかし、その後も迫害は続き、仕方無く大国主は黄泉の国に逃げ込みました。そこで、スサノオの娘である須勢理毘売(スセリビメ)と出会い、そして恋に墜ち結ばれました。そして、須勢理毘売とともに地上に戻り、黄泉の国で得たスサノオの宝物で襲い来る八十神たちを退け、国を造ったとされています。
(早川清人)

2019年10月17日木曜日

台風

先日の台風、すごかったですね。
被害に遭われた方に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

さて、私のところは近くに大きな川もなく特に被害はありませんでしたが、台風を心配して、遠方の普段連絡のない人からも連絡があったりしました。ありがたいことですね。

静岡市内全域にレベル4の避難勧告がでていましたが、ニュースなどで、レベル5だと「今から逃げてもすでに手遅れ」だという話もあったので、避難すべきか少し悩みました。
前述のとおり私の住んでいる場所は、ハザードマップ等でも水害の危険はなさそうで、逆に今外を出歩くのは危ないのでは、というか、知っている避難場所も地震等が起きたときの避難場所なので、逆に小学校や体育館の1階って大丈夫なのかな、等と考えていたら、近くに住む友達からも電話がありました。
友達も同じように避難した方がいいのか迷っていたようで、色々調べた結果、「『全員避難』とは、避難勧告や避難指示が発令された地域の中でも、浸水や土砂災害などの恐れのある地域にいる人が避難してくださいという意味」ということが分かり、たぶんこの辺りは大丈夫だけど、とりあえず荷物だけまとめて逃げるときは一緒に逃げよう、という話をしました。
結局何もありませんでしたが、何かあってから慌てても遅いので、こういうことは普段から知っておかなければいけませんね。

2019年10月13日日曜日

あせりからはじまる…。


 世の中で締め切りに遅れた漫画家、特に週刊誌に連載している人ほど時間に追われる者はないだろう。そういう筆者も、締め切りがとうに過ぎている。あせりで手が震え、それによって筆が進まないからさらにあせるのだが、窓の外からは太鼓の音がドンドンと響いてきて、イカらしきものを醤油で焼いたような、そんなにおいも風に乗って舞い込んでくる。まるで集中できない。デフレスパイラルという言葉を聞いたことがあるが、今の筆者はあせりスパイラルといったところか。
 
 さて、今の筆者には、今夜、はたしてスコットランド戦が行われるかどうか定かでない。こんなときの選手は、「試合、やるのかなぁ…。」ではなく、「必ず試合がある!」と思って気持ちも身体も準備するのが鉄則だ。
 
 はてさて、筆者は、考え過ぎると緊張したり、身体が硬くなったりする。そして、そのような形で緊張してしまうと、つい「失敗したら…。」と自己暗示してしまう。なので、反復練習によって反射的に体を動かすことができるようにまで自己鍛錬を積み、頭の中を空っぽにして試合に臨む。そうすると、相反するようだが、結果のことなぞまったく気にすることなく、芝生の状態、空の色、風、ピッチャーやバッターの調子、そういった良いプレーをするために必要な情報を、何の努力も必要とすることなく、瞬時かつ一度に把握することができる。
 
 そんな自分自身との対話のような話題でまとめようとしていたら、本間剛(ほんまごう)がビールとつまみの柚子胡椒をもってやってきた。書くのをあきらめろ、そんな神のお告げだろう。
 
 今日は絶対に勝とう!
 こんな決戦には、頭の先からつま先まで、身体のすべての細胞に「絶対勝つ!」と言い聞かせて臨む、それが鉄則だ!

2019年10月3日木曜日

消費税

私の家の近所に、知っている人は知っている美味しいとんかつ屋さんがあります。
私も何度か食べに行ったことがあるのですが、店主の方はむすっとしていて、初めて入った時は怖いと感じたほどでしたが、出てきた定食のとんかつを一口かじると、本当においしくて、とても丁寧な仕事をされているのだろうなと店主の顔ととんかつを見比べたのを覚えています。
先日、そのとんかつ屋さんの前を通ると、看板のところに張り紙が張ってありました。
張り紙の内容は、
「10月からの面倒な消費税増税のため、とても悩んだけれどお店をたたむことにしました。皆さんのおかげで四十数年続けてこられました。今まで本当にありがとうございました。」
というようなものでした。
驚いて、既に閉店したお店の前で何度も張り紙を読み返していたら、どこかに出かけていたらしい店主ご夫婦が帰ってきて、不審者に間違われてはいけないと、その時は焦ってその場を離れました。
たしかに、テイクアウトやオードブルのメニューもやっているようでしたし、キャッシュレス決済などとは程遠い昔ながらの老舗という感じのお店だったので、「消費税が面倒」というのはなんとなく理解できてしまい、家までの帰り道、やるせない気持ちになりました。
時代の変化は仕方ないのかもしれませんが、もし、消費税が、今のようなかたちではなく、一律10%となっていたら、あの店主は今もお店の厨房に立っていたのだろうかと、お店の前を通るたびそんなことを考えます。
ふらっとの利用料金もそうだと思いますが、利用者にとって、金額の高い安いももちろん重要ですが、料金の分かりにくさが思いのほか高いハードルとなってしまうこともあるので、気を付けなければいけませんね。

2019年10月1日火曜日

あの日のランドセル


小学4年生の僕。
下校は近所の同級生「ふみくん」といつも一緒だった。
ある日の下校時、ふみくんは、僕のランドセルを女子トイレに投げ入れてしまった。
僕は、なぜそんなことをされたのかが全く分からず、頭にきてランドセルを拾わずにそのまま帰宅した。

翌日、僕はふみくんを無視した。同じクラスなのに一言もしゃべらなかった。

その日の夜、僕は急に思い出した。僕がふみくんを小馬鹿にした言葉を発していたことを。僕は、顔が急に熱くなった。明日、ふみくんに謝ろうと思った。

明朝。ふみくんを見かけた僕は、言葉が出なかった。
「今さらなんて言えばいいんだろう。」「最初に謝るのはイヤだなあ。」「ランドセルを投げられて恥ずかしい思いをしたのは事実だし・・。」
謝りたい気持ちはあるけれど、恥ずかしさから、謝らない理由を自分が作り上げている。

数日後(だったと思う)、同じクラスの「ゆきちゃん」が僕とふみくんに声を掛けてきた。「しんしん(僕のあだ名)ら、なんでしゃべんないの?」

その場を詳しく思い出すことができないが、ゆきちゃんが間に入ってくれたおかげで、僕とふみくんはランドセル事件について互いの認識と想いを述べあった。僕はふみくんに謝り、ふみくんもまた僕に謝り、一件は落着した。

あのとき、ゆきちゃんがいなかったら、僕ら二人はいつまで顔を合わせなかったんだろう。引くに引けない状況のとき、仲を取り持つ第三者のなんとありがたいことか。

ゆきちゃんとふみくんは、今も大切な友達です。

あの日のランドセル。親にしこたま叱られて、夜中取りに行ったな~

増田真也