副センター長の名波です。
先日、ふらっとADR研修会が開催されました。
その様子は、芝事務長のブログをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/koichaaisu/archives/1261635.html
私は、この研修会に、毎年、事務方として参加しているのですが、
その度に新たな気づきを得ます。
今回も、研修の内容はすばらしく、いろいろな気づきを得たわけですが、
数日たっても残る違和感みないなものがありました。
話しの整理をするということについてです。
調停人は当事者の話しを整理する一つの手法としてホワイトボードを
使うことがあります。
タイミングを間違わなければその手法は非常に有効です。
タイミングと共に重要なのが何を整理するかです。
過去の事実だけを整理するために使うとかえってこじれることがあります。
タイミングと何を整理するかの両方が重要となります。
話しの整理も重要なのですが、それだけでは何かが足りない。
研修が終わった後も、それは何だろうとずっと考えていました。
数日前に、あることを思いだしました。
合意に至った案件を担当した調停人が大切にしていた
「人の背景」です。
人には背景がある。
つまり、人の思いには、人それぞれの環境だとか、人生だとか、
いろいろな事情や背景があり、紛争の中に現れているのは、
その一部でしかないということです。
調停人は、当事者の発する言葉や様子からその人の「背景」を
感じることができたとき、はじめて「場」を支えたと言えるのではないか?
分かっている方にとっては、当たり前なのかもしれもせんが、
私にとっては、一番の収穫でした。
来年も新たな気づきを求めて、研修会に参加したいと思います。
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