2014年12月21日日曜日

無題

何を書いて良いかアイデアが出てきません・・・
感性が枯れてきているのかなと思います(汗)
子供の頃のような多感性は不要だけど、もう少し感性を磨きたい。
どうしたらよいか?
漫然と日々を送るのでなく、変化に富んだ生活をするしかないだろう。
生活習慣を変えてみる。
嫌な仕事でも受けてみる。
付き合う人を変えてみる。

仕事が出来る人や人望がある人って、感性が鋭い人が多いと思う。(個人的見解です)
言い換えると、機微が分かるみたいな。
調停人にも必要とされる能力ではないでしょうか?

池谷大介

2014年12月9日火曜日

Barn's burnt down, now I can see the moon



 昨年だったか、兵庫県の灘に行ってきました。

 灘五郷(今津・西宮・魚崎・御影・西)は、豊かな水に恵まれ、地元兵庫の米を使って杜氏による長い経験と勘による酒作りが行われてきた、灘の生一本という言葉でも知られている日本屈指の酒蔵の街です。
 日本酒好きにはたまらない・・・といいつつ、名だたる酒蔵の見学を。

 阪神淡路大震災での延々と炎に包まれる東灘区の光景が今でも私の目に焼き付いていましたが、今では街はすっかり、新しくなり、高層マンションが静かに立ち並ぶ間に、有名酒蔵の工場が点在していました。

 ある小規模の酒蔵で各種ある日本酒の中で、杜氏がすすめた「空藏」というお酒の銘柄の由来についてお話を伺いました。

「平成7年1月17日、
  神戸を大震災がおそった。一面の瓦 
 の中で杜氏はつぶやいた。   
 『蔵もつぶれて空しか見えない』と。
  あの日空をあおいだ同じ場所から
  新たな酒は生まれた。・・・・・」

 代々引き継がれてきたものがつまった酒蔵も崩れ落ち焼け落ちてしまった後、ゼロからの出発を決意した言葉だった と。
 
 
 この話からふと思い出した一句があります。元禄元年、自分の蔵が類焼した際、この一句を詠み平然としていたことを松尾芭蕉が聞き、「是こそ風雅の魂なれ」「その者ゆかし」と言い、便りを行き来することになり、師弟の契りが結ばれた水田正英の一句です。
          
     蔵焼けて さはるものなき月見哉

蔵は焼けてしまったけれど、蔵があったときには気付かなかった、蔵がなくなって初めて気づいたよ、ああ、いい月見だな。
あるべきであると思っていたものもなくなってみると新しい視点でものが見えるという意味かしら?
 既存の概念を打ち壊してみると、新たな世界が広がる。
 
 相容れない意見であっても、耳を傾けて理解しようとしてみたら、ふっと新たな世界が広がる、これぞはなしあいの原点かもしれませんね。                      御 室