2019年6月28日金曜日

ひとりよがり

私、先日ふられちゃいました・・・


って、突然言われても「えっ?」って感じですよね。


私には約2年半の付き合いになる仕事上のパートナーがいました。


彼女との付き合いが始まってからの私は、自分のための職場ではなく、皆の職場を意識するようになりました。どうしたら一緒に働くパートナーが働きやすいかなってすごく考えるようになりました。まずは「報告・連絡・相談」をお互いにできること。それが信頼関係に繋がるのだと思い、自分から率先して行ってきました。他にも、危機管理、健康精神面のへの配慮、将来の夢への応援。私自身まだまだ駆け出し司法書士なので、十分とは言えないと思いますが、それでも自分のことよりパートナーのことを優先に、私なりの精一杯で向き合ってきたつもりでした。


でも、ひょんな擦れ違いが大きな溝になってしまったようで、その結果「そもそも信頼関係が構築できていなかった」というメッセージを受け取ることになったのです。


その言葉を受け取った時の私は、物凄く哀しくて、虚しくて、切なくて・・・その中に憤りも感じたり。まるで失恋したような感じでした。自分の「○○してたつもり」はあくまで「つもり」。ひとりよがりだったのです。


自分の見え方と相手の見え方はこうも違うのですね。
しばらくは仕事のバタバタと、この傷心から立ち直れそうにありません・・・(涙)


(見城美妃)

2019年6月20日木曜日

三貴子

【古事記から】
 天武天皇の命で舎人の稗田阿礼(ひだのあれい)が作成を始め、その後、太安万侶(おおのやすまろ)が完成させたとされる「古事記」は、同時期に編纂された歴史書「日本書紀」とは違い、古事記は物語として書かれているところが興味深く、楽しめる内容となっています。また、その中の記述からお話しさせて頂きます。
 今回は、「三貴子」についてです。「三貴子」とは、日本神話における最高神たる天照大御神、月読命、建速須佐之男命のことを云います。
 以前お話しした国を造った夫婦神「伊邪那岐(イザナキ)」と「伊邪那美(イザナミ)」の続きになりますが、夫伊邪那岐は、火の神を生んで大きな火傷を負い命を落とした妻伊邪那美を追って黄泉の国へ下るも、醜く変貌した伊邪那美に驚愕し一目散にその場を逃げ出した後、ようやく逃げおおせた伊邪那岐は、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原(ツクシノヒムカノタチバナノオドノアワキハラ)という場所で禊ぎをしました。禊ぎとは、その身に罪又は穢れがあるときや、重要な神事を行う前などに、川や海で身体を洗い清めることです。伊邪那岐は、禊ぎをするために、身に着けていたものを投げ捨てると、そこから次々に神々が生まれ、また、身体を洗いながらも多くの神々が生まれました。そして、禊ぎの最後に、左の目を洗うと天照大御神(アマテラスオオミノカミ)が、右目を洗うと月読命(ツクヨミノミコト)が、鼻を洗ったときに建速須佐之男命(タテハヤノスサノウノミコト)の高貴な三神が誕生したのです。これを喜んだ伊邪那岐は、天照大御神に高天原を、月読命には夜之食国を、そして、建速須佐之男命には海原をそれぞれ治めさせることにしたとのことです。
 皆様ご存知のとおり、天皇家は天照大御神の末裔とされています。
(早川清人)

2019年6月13日木曜日

苦悩


私は、今、47歳になろうとしている。
 私の人生は、まだそんなわずかな期間でしかない。
 しかし、そのわずかな人生の中で、今、私は最も苦悩している。
 およそ怠惰で気楽な私がこれほど苦悩するとは、つい数か月前まで思いもしなかった。
 そういう意味では面白いともいえる。
 
「死んだほうが楽だな。
「俺なんていない方がいいんじゃないか。」
「仕事を辞めて函館に行こう。」 
 
 湯船につかり、あるいは布団に入ると、口からもれ出る言葉はそんな感じのものばかり。
 そんな言葉を耳にし、さらに自らを責める。 
 
「そんなことを言っているからダメなんだ。」
「お前はましだろ。お前より苦しい人は世界中に何億人もいる。」
「暗いんだよ。」
「苦しくしているのは自分自身だろ。しっかりしろ。」  

 こうなると、夜は眠れるはずもなく、飯もろくにのどを通らない。
 つい2か月前まで110kgあった体重も、今は97kg。
 そろそろみんな心配し出す。
 今日行った床屋はこういった。

「小楠さん、どんなダイエットっすか?」

 ん?
 ひょっとして健康になってる?

 小楠


2019年6月6日木曜日

SDGs~「世界を変えるための17の目標」~

 「SDGs」をご存知ですか? Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、国連本部で日本を含む193の加盟国の合意の下採択された「世界を変えるための17の目標」です。17の目標は、それぞれ1つにつき約10の細かい課題を掲げていて、これらの課題をクリアしていくことで、「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会」の実現を目指すという世界的な取り組みです。

 私が、この取り組みが素晴らしいと思うのは、全世界の人たちが共通する同じ目標を持てるということです。ADRでも大切にしている「共通点」です。  

  
 私たち一人ひとりが、日々、仕事などで活動していることも、この目標をもつことで、持続可能な社会をつくるためになっているということが自覚できるということです。日本の片隅で日々活動していることが、実は、もしかしたら、世界の役に立っているかもしれない。これって今までにない画期的なことだとおもいませんか?



 皆さんは、どの目標を掲げますか?

 名波

2019年6月2日日曜日

まり屋


その店は10年以上前からその場所にあった。

前から気になっていたが、小さな店構えながらも一見の客はお断りといったオーラを感じていたので、これまで足を運ぶことはなかった。

ある日の午前11時過ぎ。ランチ営業中と書かれたのぼりを見つけた僕は、数分後にはまだ誰も客のいないカウンターに一人で座っていた。

愛想のよい奥さんに勧められた定食が目の前に置かれ、小鉢に入った料理を一口食べて驚いた。 美味い。美味すぎる・・・ 
それは他の品も全く同じだった。

食材の持つ美味さというよりは、作り手の腕前による美味さ。シンプルな料理なのに明らかに手が込んでいる複雑な味わい。決してグルメではない僕が分かるこの違い。
世話しなく仕事の合間に寄った店で、僕は感動すら覚えた。

以降、昼の時間帯に十分な余裕があるときは、一人至高の時間を楽しんでいる。


主人の料理から感じることは、職人としてのプライドだ。
そのプライドは、頑固なこだわりではない。一切の妥協を許さない誠実さだ。

まだ話もしたことのない料理人から、仕事に対する姿勢を振り返るよい機会を頂いた。

増田真也