2012年8月29日水曜日

雑感

もう又私の番になりました。このところの残暑は厳しいですね。


日記を見ると、去年の天候と今年の天候を比べてみると

去年の今頃の天気は、ほぼ毎日雨で日照時間が少ない寒い日々

でした。これに対し今年の天気は8月に入ってもほぼ毎日猛暑が

続いて雨が降ったとしても直ぐに止んでしまっています。


しかし、一方日本の各地では今まで経験したことも無いゲリラ的

大洪水や土砂崩れ・竜巻という未曽有の天変地異が続き世情の

不安を醸し出している。


これは、なにかとてつもないことが起きる前兆でなければ

よいのですが...


調停人候補者 藤曲吉久

2012年8月28日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち④

シリーズ4回目は「観察者」をとりあげます。

調停は「生もの」ですから、同じ内容の事案もなければ、解決までの過程もそれぞれ異なります。
したがって、「調停人」のトレーニングにとって最も効果的なことは、実際の調停を体験することにほかなりません。

しかし、“ふらっと”の調停は非公開が原則ですから、両当事者のほかに「調停人」や「事件管理者」以外は、調停を傍聴できないのが“ふらっと”のルールです。
非公開とすることで、当事者が安心して話し合いに臨むことができる環境を整備しているのです。

そこで“ふらっと”では、両当事者からの同意が得られることを条件に後日の“ふらっと”内部の研修資料として使用するための記録係を兼ね、「観察者」1名を調停に同席させています。
「観察者」の起こした記録を素材に、調停人名簿登載者を対象とする「事例検討会」を開催し、実例に基づいた詳細な振り返りを行っているのです。

無論、当事者や紛争の特定ができないための配慮に徹底していますし、「観察者」は調停におけるいわば“黒子”ですので、一切の発言も許されません。
両当事者と顔を合わせないように部屋の隅に陣取り、ただひたすら、調停が終了するまで記録を続けているのです。

中里

2012年8月24日金曜日

細分化

目の前にいろいろな問題が現れたとき、
それをどうすれば解決できるでしょうか。

一つの方法として、問題を細かく分けてから、
その一つ一つに向き合っていくというやり方があります。

ビジネスの世界でも、戦略的な思考をするときに
用いられますし、身近なところでは、宿題などで
なかなかやる気にならないときに、少しでも手を
着けたり、やりやすいところから手を着ける
ことなどは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

細分化の視点はもめごとの解決にも有効です。

もめごとには、必ずといっていいほど両者が共通して
認めている部分と両者の言い分が相違している部分が
混在しています。

お互いの言い分を細分化し、共通点と相違点に
分ける作業を積み重ねることで何が問題の本質なのかが整理
されていきます。

そして、相違点の中をよく観察し、さらに細分化していくと
その中にも共通点と相違点に分かれていることが発見できます。

相違点を細分化していくことで合意点が見つかりやすくなります。

その地道な作業をひたすら積み重ねることで、小さな合意が生まれ、
いつしか共通項の方が多くなるのです。
これが問題解決の秘訣です。

副センター長 名波直紀

2012年8月22日水曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち③

シリーズ3回目は、「調停人」をとりあげます。

説明するまでもなく、調停の進行役を務める者のことで、一般に「メディエーター」とも呼ばれています。

「調停人」は、「事件管理者」が相手方から調停へ出席する旨の回答を得ることができた場合、速やかにセンター長から選任されます。
選任される「調停人」は、「事件管理者」と同様に所定の名簿に掲載された司法書士の中から選任されますが、「利用申込相談員」や「事件管理者」とは別の司法書士が担当します。

中立・公正・公平を理念として掲げる“ふらっと”の調停では、両当事者と調停人との間に、主観的にも客観的にも等しく一定の距離が保たれていることに配慮しています。
このため、通常の事件では、両当事者は第1回調停期日の当日まで、調停人と話をしたり面談をしたりすることはありません。
調停人が期日前に両当事者に接触することにより、各当事者や事案そのものに対する先入観を持つきっかけとなってしまい、調停人に偏見や誤解を抱かせてしまう可能性も否めないからです。
“ふらっと”の調停は、両当事者の話し合いにより、当事者自ら紛争を解決策を見出すことがその特徴ですので、調停人には、両当事者が話し合いに対して前向きかつ積極的な姿勢を維持することができるための一定のトレーニングの受講が課せられています。

利用者の皆さんに、安心して“ふらっと”をご利用いただけるよう、「調停人」候補者は、日々継続的なトレーニングを積み重ねているのです。

中里

2012年8月21日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち②

今回取り上げるのは、「事件管理者」です。

「事件管理者」は、いわば調停の裏方さんとして、調停開始前あるいは期日間の両当事者との連絡役や、当日の事務処理の一切を担うことになりますが、最も重要な役割として挙げられるのは、相手方に調停への出席を承諾してもらうための説明作業です。
“ふらっと”の行う調停には、相手方を調停に出席させるための強制力はありません。このため、相手方が調停に出席するかどうかは、“ふらっと”の行う調停が奏功するか否かの最大の肝といえるのです。
 
通常、「事件管理者」には、「利用申込相談員」であった者が引き続き選任されます。
これは、利用相談を経る過程で、「利用申込相談員」と申込人との間に一定の信頼関係が形成されていると考えられるからです。
つまり、同じ司法書士が、正式に調停申込書を受理するまでの間は「利用申込相談員」、調停申込書を受理した後は「事件管理者」として、当事者間の調停をサポートすることになるのです。

なお、一般的には、「利用申込相談員」と「事件管理者」を総称して、「ケースマネージャー」とよぶことも多く、“ふらっと”でも、しばしば「ケースマネージャー」という用語が用いられています。
 
中里

2012年8月17日金曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち①

お値段シリーズに次ぐシリーズ第2弾は、“ふらっと”を支える人たち。

調停の実務で活躍する人、“ふらっと”という組織の運営者、さまざまな事務作業を担う裏方さん・・・
“ふらっと”は、さまざまな方の働きによって支えられています。

最初に取り上げるのは、「利用申込相談員」です。

“ふらっと”の利用をご希望の方は、原則として、調停の申込みに先立って「利用相談」を受けていただきます。
この際、ご相談者に対する説明の役割を担うのが、「利用申込相談員」です。


「利用申込相談員」には、“ふらっと”が定める一定の研修を終了し、所定の名簿に登載された司法書士が、それぞれの事案ごとに選任されます。

「利用申込相談員」は、ご相談者に対し、“ふらっと”における調停の特色や手続きの流れ、要する費用や調停開始の条件などを分かりやすく説明し、メディエーションという新しい手法による紛争解決を目指す“ふらっと”の理念や、実際の調停の進め方等をご理解いただく重要な役割を担います。

いわば、ご相談者にとって、“ふらっと”で出会う最初の顔が「利用申込相談員」なのです。

利用相談は、面接、電話、手紙のやり取り等の方法によって行われますが、ご相談者が司法書士や弁護士の事務所で“ふらっと”を紹介されたケースでは、「利用申込相談員」が行う説明内容について、相談先の司法書士や弁護士からすでにお聴きになっているようなケースも考えられますので、このような場合には、ご相談者に対する重複したご説明を避ける趣旨から、「利用申込相談員」が選任されないこともあります。

中里

2012年8月15日水曜日

いろいろな人間関係

最近特に思うこと。

スマートフォンが一般的になってから、インターネット上での人間関係が物凄く増えたように感じています。
大勢の人と、リアルタイムで繋がることができるようになり、世の中、とても便利になったようです。
(正直、私としては、追いついていけなくなる気持ちになりますが・・・。)

只今、「オンラインゲーム」を題材に研修資料をまとめているところですが、この「ゲーム」というのも、以前は「ゲームをクリアする」ことが目的だったのが、「他人と繋がる・協力する」ことが目的になっているようで、インターネットの及ぼす影響が多岐にわたっているものだと感じました。

とはいっても、インターネット上での人間関係は、まだまだ歴史も浅く、これからどのような問題が出てくるのか、どのように変化していくのか、分かりません。その対応に迫られることも、増えていくのだと思うと、とりあえず、私自身としては、ついていけるかなぁ・・・と正直思うばかりです。。。

登山祐樹

2012年8月3日金曜日

講演会、行いました!

事務長の芝です。


平成24年6月28日、静岡県結核予防婦人会
のお招きをうけて、「対話のチカラ」と題した講演会
を行ってきました。



 結核予防会とは、結核予防のための啓蒙活動等
を行っている団体で、全国各地に支部があります。
今回は静岡支部婦人会のみなさま、約100名が参加して
くださいました。

昔は不治の病として恐れられた結核も、今では薬や医療が発達し、
治る病になってきました。しかし重大な病気であることに変わり
がありません。結核予防を推進していく中で、活動をしている
結核予防会のみなさんと受け手のみなさんとの考え方に違いがあり、
コミュニケーションエラーが生じていることも少なくないそうです。
そこで今回は「対話のチカラ」と題して、話し合うことの重要性
をお話ししてきました。


 ところで、“ふらっと”ではメディエーションを勉強する際に、
アクティブラーニング(体感しながら学ぶ)を取り入れています。
メディエーションは抽象的でわかりにくく、口頭で説明するよりも
体感してもらいながら気づいてもらったほうが、吸収し易いからです。
しかし、今回のような大人数を対象とした講演会ではなかなかアクティ
ブラーニングを取り入れることができません。アクティブラーニングは
時間がかかり、大人数を対象とすることが不向きだからです。

今回は時間の関係もあり座学しかできなかったのが心残り。


ふらっとの市民公開講座やRcafeしずおかなどにも
参加してもらえたらとてもうれしいいです。