2012年8月22日水曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち③

シリーズ3回目は、「調停人」をとりあげます。

説明するまでもなく、調停の進行役を務める者のことで、一般に「メディエーター」とも呼ばれています。

「調停人」は、「事件管理者」が相手方から調停へ出席する旨の回答を得ることができた場合、速やかにセンター長から選任されます。
選任される「調停人」は、「事件管理者」と同様に所定の名簿に掲載された司法書士の中から選任されますが、「利用申込相談員」や「事件管理者」とは別の司法書士が担当します。

中立・公正・公平を理念として掲げる“ふらっと”の調停では、両当事者と調停人との間に、主観的にも客観的にも等しく一定の距離が保たれていることに配慮しています。
このため、通常の事件では、両当事者は第1回調停期日の当日まで、調停人と話をしたり面談をしたりすることはありません。
調停人が期日前に両当事者に接触することにより、各当事者や事案そのものに対する先入観を持つきっかけとなってしまい、調停人に偏見や誤解を抱かせてしまう可能性も否めないからです。
“ふらっと”の調停は、両当事者の話し合いにより、当事者自ら紛争を解決策を見出すことがその特徴ですので、調停人には、両当事者が話し合いに対して前向きかつ積極的な姿勢を維持することができるための一定のトレーニングの受講が課せられています。

利用者の皆さんに、安心して“ふらっと”をご利用いただけるよう、「調停人」候補者は、日々継続的なトレーニングを積み重ねているのです。

中里

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