2012年10月31日水曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち⑧

8回目は「会計」。

まぁ、これは分かりますよね?
“ふらっと”の「会計」に、他の機関の会計に比べて特別な業務があるわけでもないく、よくある「会計」担当者です。

5回目の「センター長」
6回目の「副センター長」
7回目の「事務長」
そして、今回の「会計」  この4人をあわせて、“ふらっと”では「運営管理者」と呼んでいます。
いわば、“ふらっと”の執行部ですね!

“ふらっと”誕生当初の「会計」は鈴木夏美さん、2代目は佐藤麻妃さん(現任)が務めています。

2012年10月23日火曜日

ただいまリニューアル作業中

現在、ホームページのリニューアルを進めています。
 

とは、いうものの私はホームぺージを作ったことも持ったこともないので、業者さんにお願いして作業を進めているのですが…。

今はふらっとのロゴのデザインを詰めています(マスコットはwinwin君のままです)。
簡単そうでこれがなかなか難しいです。
業者さんが色んな案を持ってきてくれるのですが、なんだかまだしっくりきていません。
もう少ししたらふらっとのメンバーにお伺いをたてようと思っていますので、「却下」されないように頑張ります。

また、ホームページで使う字のフォントなど気にしだしたらキリがないのですが、いろいろ凝ってみたいと思っています。
ただ、予算がかなりの低予算なので、業者さんにあれこれリクエストするのをためらってしまいそうですが、なんとかうまく折り合いをつけたいです。

リニューアルの予定は来年の1月もしくは2月を予定しています。
みなさん、お楽しみに~!

宮内

2012年10月18日木曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち⑦

今回ご紹介するのは、「事務長」です。

“ふらっと”における業務の取りまとめ役で、調停の受付事務の統括、受理・不受理の決定、事件管理者の選任、相手方への通知などに携わっています。

どんな組織もそうですが、事務局担当者の力量如何で、その組織がどれだけ機能するかが決まると言っても過言ではありません。

「事務長」は、いわば 『 “ふらっと” の要 』 なのです!

その重責は、“ふらっと”誕生からずっと、芝知美さんが務めています。

彼女がいるから、“ふらっと”は全国の司法書士調停センターをリードしているのですね(そして、その彼女のケツを叩いているのは、私です・・・)。

中里

2012年10月16日火曜日

肩狐狸庵ICHIのアウトレイジビハインド


私の庵(事務所)は、静岡県東部の中核都市、富士市の閑静な住宅街の端にある。


 むかし、テレビの画面で見るニューススタジオは絢爛豪華で重厚な感じがしていた。そして笑わないアナウンサーの口から伝えられるニュース報道は、真実そのものに思えたものだ(まー小さかったし、純粋でしたからねσ(^_^;))。

 ところが、いつの頃か絢爛豪華なのはテレビのフレームの範囲のみで、フレームから外れたところはベニヤ板がむき出しだったりしているということに気づいた途端、テレビから流れるニュースが急に薄っぺらな情報のように思われるようになった(少し尖がり始めたのかもね(-。-)y-゜゜゜)。


 テレビや新聞などでニュースを見るたびに、先ずは疑ってみるという傾向が出始めたのは大学生くらいからだろうか。


 最近、人間関係のもつれから生じる乱暴・非道な(アウトレイジな)事件が多くなったような気がするのは私だけだろうか。ただ報道内容はどの事件に対しても同じようにその外郭だけを説明し、「ひどい事件もあったもんだ」程度で終わってしまう。

 当事者双方が亡くなっている事件も多いので、なかなか真相にたどり着くことは難しいのだろうが、もっと掘り下げてほしいのもだと個人的には思う。

 本当に私たちに提起すべき問題は、おそらく報道内容のもっと後ろにあるに違いない((((;゜Д゜)))))))。


 さて、ふらっとのADRという手法は、調停人リードのもと、今までかみ合わなかった話し合いをスムーズにする。すると、当事者同士の話し合いではわからなかったお互いの真実が明白となり、問題の解決の糸口が見つかるのだ。

 同じものを見ていても、見る方角が違えば印象が違うよう、真実が一つであるとは思わない。だから、それぞれの真実があることをお互いに理解しあえることで、より良い解決が図られるのではないのだろうか。

 人とのトラブルでお困りの方がいれば、一度相談されてはいかがか・・・(`_´)ゞ

 恋愛相談でもいいか…いやいや、それはやめた方がいい。なにしろ恋愛にはビハインドな人が調停人には多いから。(T_T)

2012年10月8日月曜日

ADR人

10月6日(土)に書士会館で、「規程研修・ケースマネージャー養成講座」
を行いました。

ふらっとで調停を行う場合、利用相談の段階から細かな規程に基づき
手続きが進められます。そして、調停期日までに重要な役割を果たすのが
ケースマネージャーです。
ケースマネージャーがいかに利用者にふらっとにおける話し合いのルールを
理解してもらうように説明するかが、調停の進行においてキーになると思い
ます。

さて、土曜の研修には、新人が5名参加しました!

いまや多くの司法書士会に調停センターは設置されていますが、人材の確保
はどこも苦慮しているところです。

この5名は、毎月行っている勉強会にも積極的に参加していて、とても期待してい
ます。しばらくしたら、ふらっとには欠かせない存在になっていることでしょう。
ウィンウィン君のようにゆっくりではありますが、ADR人、対話の文化を広めて
いきたいと思います!

                                      運営委員 佐藤麻妃

2012年10月2日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち⑥

「裏の顔」の2回目は、「副センタ-長」の紹介です。

「副センタ-長」の役割は、文字どおり「センター長」の補佐役なのですが、司法書士会の実施する調停センターでは、副センター長を置かないところもあるそうです。

前回ご説明のとおり、“ふらっと”では、中立・公平・公正な調停を確保するという趣旨から、「センター長」が調停人となることはできない仕組みを採用しています。
しかし、これは一方では、組織運営に携わる者と調停の現場を担う者との間に意識の違いが生じたり、現場の意見が組織に届かなかったりする等の弊害をもたらすことも懸念されました。

そこで、調停人となるこもできる「副センター長」を置き、いわば中間管理職のような役割を担わせることとしたのです。

なお、「センター長」と同様、“ふらっと”創設当時から、名波直紀さんが「副センター長」を務めています。

中里

2012年9月26日水曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち⑤

このシリーズ、まだ続いてます・・・

前回までは、調停の現場を支える役割についてご紹介してきました。
いわば、“ふらっと”の 「表の顔」 です。

5回目の今回からは 「裏の顔」。
“ふらっと”という組織の運営を担う役割についてご紹介します。
引き続き、ご笑覧を!

はじめに取り上げるのは、「センター長」。
文字どおり、“ふらっと”の代表です。

「センター長」は、“ふらっと”創設当時から(多分、これからもずっと・・・)、小澤吉徳さんが務めています。

「センター長」の役割は多岐にわたりますが、調停利用者のみなさんと関係が深い場面として、調停人の指定もその仕事の一つとなります。

一方、“ふらっと”では、「センター長」は調停人となることができません。
調停人がふらっと”という組織から影響を受けたり、恣意的な進行をしたりすることなく、中立・公平・公正な調停を進めるためには、組織運営に従事する者と調停の現場を担う者とを、可能な限りすみ分けすべきという考えから、このような規定を設けているのです。

中里

2012年9月25日火曜日

法の日


「法の日」って、御存じですか? 毎年10月1日は、法の日と定められています。


「法の日」は国民が、法の役割や重要性について考えるきっかけとなるように設けられもので、毎年10月1日から1週間は、法の日週間として、全国各地の弁護士会や司法書士会で無料法律相談会が開催されます。

 静岡県司法書士会でも、10月は、県内各地に特設会場を設けて無料相談会を行いますので、詳しくは、静岡県司法書士会のホームページをご覧ください。

 今年は、司法書士制度が始まって140周年という記念すべき節目の年に当たります。

 司法書士は、明治5年に代言人、証書人とともに代書人としてスタートしました。代書人とは、本人に代わって書類を作成する人ですね。

 当時は、今のような義務教育がない時代であり、文字を読み書きできない方もたくさんいましたので、そのような方からの委嘱を受けて書類を作成する職業として現在の司法書士につながる代書人制度がスタートしたわけです。

 ちなみに、代言人は現在の弁護士、証書人は現在の公証人に当たります。

 司法書士制度は、平成15年に改正法が施行され、改正法によって認定司法書士は、簡易裁判所で扱う140万円以下の民事に関する紛争事件(家事事件は除く)について、相談に応じ、また、紛争当事者から依頼を受けて代理人として相手方と和解交渉したり、訴訟行為を行うことができるようになりました。

 法律問題でお悩みの方は、この機会に法律相談を受けてみてはいかがですか?

 事件によっては、“ふらっと”を利用して、相手方との対話で紛争解決を試みることをお勧めします。

井上史人

2012年9月18日火曜日

下町人情

9月も後半に入ったのに、いつまでも暑いですね。~私は、どうも夏バテのようです・・・。


東北震災の相談へ向かう前日に東京に前泊したとき、予約したビジネスホテルを探して裏路地をしばらく歩くが、そろそろ見えるはずだと思ってもなかなか出てこない。

前方に80歳位のおじさんを見つけ「○○ホテルはどうやっていけばいいですか?」と尋ねると、「何て失礼な奴だ!」との返答。続けざまに「俺が何をしてるのかわからないのか?仕事中だぞ。」「急がしいところスイマセンが・・・位のことを言うのが礼儀だ」と切り出された。

よくよく見ると自転車の荷台の上で何かを仕分けしているようである。

しかし、この激昂ぶりは何故だと思って聞いていると「お前は見込みがありそうだから言ってるんだ」とか「最近は携帯電話の地図を見ながら歩く奴が増えて、道を尋ねる輩はめっきり減った」と話し出した。

そうか!ここは東京の下町なんだ・・・と始めて気が付いた。

その後も、かれこれ20分位あれやこれやと話をして、道を聞き、ビジネスホテルへ向かったが、下町人情に触れ温かい気持ちになったひと時だった・・・。

花 田

2012年9月11日火曜日

反貧困全国キャラバン2012に参加しました!

 センター長の小澤です(^^ゞ

 平成24年7月12日から、~人間らしい生活と労働の保障を求めて、つながろう!~という合言葉をテーマに、標記キャラバンがスタートしています!

 全国クレサラ問題対策協議会、全国クレサラ被害者連絡協議会、生活保護問題対策全国会議、非正規労働者の権利実現全国会議、全国青年司法書士協議会、人間らしい労働と生活を求める連絡会議、反貧困ネットワーク、労働者福祉中央協議会らが呼びかけ団体となり、反貧困全国キャラバン実行委員会が主催するものです。

 7月12日に那覇市を、7月14日に釧路市をそれぞれ出発して、南と北から2台のキャラバンカーが全国47都道府県を駆け巡りながら、貧困問題の解決を訴えています。

 主催団体の趣旨文と取り組みの概要は次のとおりです。


 いま社会全体に貧困が蔓延しています。
 非正規労働者はいまや全労働者の3分の1を超えています。女性や若者世代では過半数が非正規で働かざるを得ないのが現実です。どんなに働いてもまともな暮らしができないし、いつ仕事を失ってしまうかわからないという不安と隣り合わせの生活です。
 社会保障や社会福祉などセーフティネットも、十分に機能していません。窓口ではいまだに違法・不当な対応が横行していますし、必要な予算や人員が確保されていません。
 社会の格差も急速に拡大しています。一握りの大金持ちにますます富が集中する一方で、大多数の市民は必死で働いてもギリギリの苦しい生活からなかなか抜け出せません。
 自殺者は14年連続で年間3万人を超えており、餓死や孤独死も相次いでいます。
 このままでは,未来に希望が持てない社会となってしまいます。
① 私たちひとりひとりが「人間らしい生活と労働を!」との声をあげ、貧困の蔓延と格差の拡大にストップをかけましょう。
② また、私たち自身が抱えている様々な問題・困っていることを解決するには何が必要なのか、どうしたらよいのか。あらためて、地域の皆さんとつながり、私たちの中から、そして地域から、私たち自身の課題と取組を見つめ、話し合いましょう。
人間らしい生活と労働の保障を求めて、つながろう!
 取り組み内容
(1)2台のキャラバンカーが北海道と沖縄をスタートして、全国47都道府県を巡回して貧困問題の解決を訴えながら、ゴールの東京を目指します。
(2)キャラバンカーの運行にあわせて街頭での宣伝活動をするほか、各地の実情に応じ、下記の活動を行います。
 ① 啓発活動(集会・シンポ・イベント・フェスタ、デモ行進・パレードなど)
 ② 交流活動(ワークショップ・ネットワークづくりなど)
 ③ 請願活動(地方議会での意見書採択の請願など)
 ④ 相談活動(相談会の開催、同行援助など)
(3)ツイッターなどの双方向のSNSを活用して、多くの市民の声を集めます。
「なんでこんなに生きづらいの?」、「こんなことで困っているんだけど・・・」「これって自己責任?」、「どこかおかしいよね?」、「なんとかしてよ!」 

 静岡県内においては、9・9浜松、9・10静岡(青葉公園)、9・11沼津という順番で、街宣活動などを行いました!
 多くの方に御賛同いただき、署名も多く集めることができました。

 ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした!
 この場をお借りして、改めて御礼申し上げます!

2012年9月8日土曜日

判読力が落ちたのか?日常業務の悩みは尽きない

委員の井上尚人です。
昨今、自分の判読力が落ちたのか?と感じることがしばしばです。


司法書士は、日常、様々な相談をお受けしています。
いきなり仕事を依頼されることはなく、まずは相談から始まります。
私も例外ではありません。

もともと、相談者自身が、相談したいことを理路整然と話されたり、
問題のポイントを認識されていることはほとんどありません。
私たちの側で話の意図を理解しつつ、要約したり、逆に質問したりして、
相談の概要を組立て、法律上の問題はどこにあるか、探索します。

しかし、この「話の意図をつかむ」ことができていないのでは?
と感じることが最近しばしばあります。
話がかみ合っていない、要約してもそれは違うと言われてしまう・・
私自身のコミュニケーション能力が落ちているのか、と不安になります。

私たちの仕事は、知識とノウハウが資源ですので、それらについての
研修は怠りなく勤しんでいるつもりなのですが、「人」が相手の仕事でも
あります。相手の話の意図を理解する能力、こちらの意図を伝える能力も
同時に磨かなければならないのですね。

これらの能力はどのように研鑽したらよいのでしょうか?
自分の判読力が落ちてきたのでしょうか?
悩みは深いです。

2012年9月4日火曜日

ハゼ釣り

 週末、長男と次男と3人で、地元の漁港へハゼ釣りに行きました。

 竿を二本持って行きましたが、そのうちの一本が壊れてしまい使い物になりません。
 子供達の間で竿の奪い合いが始まりました。

 軽いケンカのあと、交替で使うことになりましたが、なぜか二男が竿を持った時にだけハゼが釣れます。

 長男は面白くありません。 「お前は釣れたんだから、もういいだろ」
 長男が次男の持っている竿を奪って、再びケンカが始まりました・・。

 そこで私は、長男が竿を持つときは、長男自身が餌付けから投入、針ハズシまで全てを一人でやってみることを提案しました。恥ずかしながら、それまで子供達は餌の赤イソメが気持ち悪いと言って、自分であまり触りたがらなかったのです。

 初めての餌付けに、慣れない長男は時間がかかり、餌がクタクタ、ボロボロになってしまいました。 これは魚も食べないんじゃないかと思いましたが、手出しをせずに長男自身が投入して待つこと数分。・・・本命のハゼが釣れました。

 長男は満面の笑みです。

 その後も、数を釣ったのは次男でしたが、長男は、数ではなく、自分で全ての作業をしたうえで釣れたことに誇りを持ち、満ち足りた顔をしていました。

 最後は、二人仲良くハゼ釣りを楽しみ、唐揚げで美味しく頂きました。
                                                        増田

2012年8月29日水曜日

雑感

もう又私の番になりました。このところの残暑は厳しいですね。


日記を見ると、去年の天候と今年の天候を比べてみると

去年の今頃の天気は、ほぼ毎日雨で日照時間が少ない寒い日々

でした。これに対し今年の天気は8月に入ってもほぼ毎日猛暑が

続いて雨が降ったとしても直ぐに止んでしまっています。


しかし、一方日本の各地では今まで経験したことも無いゲリラ的

大洪水や土砂崩れ・竜巻という未曽有の天変地異が続き世情の

不安を醸し出している。


これは、なにかとてつもないことが起きる前兆でなければ

よいのですが...


調停人候補者 藤曲吉久

2012年8月28日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち④

シリーズ4回目は「観察者」をとりあげます。

調停は「生もの」ですから、同じ内容の事案もなければ、解決までの過程もそれぞれ異なります。
したがって、「調停人」のトレーニングにとって最も効果的なことは、実際の調停を体験することにほかなりません。

しかし、“ふらっと”の調停は非公開が原則ですから、両当事者のほかに「調停人」や「事件管理者」以外は、調停を傍聴できないのが“ふらっと”のルールです。
非公開とすることで、当事者が安心して話し合いに臨むことができる環境を整備しているのです。

そこで“ふらっと”では、両当事者からの同意が得られることを条件に後日の“ふらっと”内部の研修資料として使用するための記録係を兼ね、「観察者」1名を調停に同席させています。
「観察者」の起こした記録を素材に、調停人名簿登載者を対象とする「事例検討会」を開催し、実例に基づいた詳細な振り返りを行っているのです。

無論、当事者や紛争の特定ができないための配慮に徹底していますし、「観察者」は調停におけるいわば“黒子”ですので、一切の発言も許されません。
両当事者と顔を合わせないように部屋の隅に陣取り、ただひたすら、調停が終了するまで記録を続けているのです。

中里

2012年8月24日金曜日

細分化

目の前にいろいろな問題が現れたとき、
それをどうすれば解決できるでしょうか。

一つの方法として、問題を細かく分けてから、
その一つ一つに向き合っていくというやり方があります。

ビジネスの世界でも、戦略的な思考をするときに
用いられますし、身近なところでは、宿題などで
なかなかやる気にならないときに、少しでも手を
着けたり、やりやすいところから手を着ける
ことなどは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

細分化の視点はもめごとの解決にも有効です。

もめごとには、必ずといっていいほど両者が共通して
認めている部分と両者の言い分が相違している部分が
混在しています。

お互いの言い分を細分化し、共通点と相違点に
分ける作業を積み重ねることで何が問題の本質なのかが整理
されていきます。

そして、相違点の中をよく観察し、さらに細分化していくと
その中にも共通点と相違点に分かれていることが発見できます。

相違点を細分化していくことで合意点が見つかりやすくなります。

その地道な作業をひたすら積み重ねることで、小さな合意が生まれ、
いつしか共通項の方が多くなるのです。
これが問題解決の秘訣です。

副センター長 名波直紀

2012年8月22日水曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち③

シリーズ3回目は、「調停人」をとりあげます。

説明するまでもなく、調停の進行役を務める者のことで、一般に「メディエーター」とも呼ばれています。

「調停人」は、「事件管理者」が相手方から調停へ出席する旨の回答を得ることができた場合、速やかにセンター長から選任されます。
選任される「調停人」は、「事件管理者」と同様に所定の名簿に掲載された司法書士の中から選任されますが、「利用申込相談員」や「事件管理者」とは別の司法書士が担当します。

中立・公正・公平を理念として掲げる“ふらっと”の調停では、両当事者と調停人との間に、主観的にも客観的にも等しく一定の距離が保たれていることに配慮しています。
このため、通常の事件では、両当事者は第1回調停期日の当日まで、調停人と話をしたり面談をしたりすることはありません。
調停人が期日前に両当事者に接触することにより、各当事者や事案そのものに対する先入観を持つきっかけとなってしまい、調停人に偏見や誤解を抱かせてしまう可能性も否めないからです。
“ふらっと”の調停は、両当事者の話し合いにより、当事者自ら紛争を解決策を見出すことがその特徴ですので、調停人には、両当事者が話し合いに対して前向きかつ積極的な姿勢を維持することができるための一定のトレーニングの受講が課せられています。

利用者の皆さんに、安心して“ふらっと”をご利用いただけるよう、「調停人」候補者は、日々継続的なトレーニングを積み重ねているのです。

中里

2012年8月21日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち②

今回取り上げるのは、「事件管理者」です。

「事件管理者」は、いわば調停の裏方さんとして、調停開始前あるいは期日間の両当事者との連絡役や、当日の事務処理の一切を担うことになりますが、最も重要な役割として挙げられるのは、相手方に調停への出席を承諾してもらうための説明作業です。
“ふらっと”の行う調停には、相手方を調停に出席させるための強制力はありません。このため、相手方が調停に出席するかどうかは、“ふらっと”の行う調停が奏功するか否かの最大の肝といえるのです。
 
通常、「事件管理者」には、「利用申込相談員」であった者が引き続き選任されます。
これは、利用相談を経る過程で、「利用申込相談員」と申込人との間に一定の信頼関係が形成されていると考えられるからです。
つまり、同じ司法書士が、正式に調停申込書を受理するまでの間は「利用申込相談員」、調停申込書を受理した後は「事件管理者」として、当事者間の調停をサポートすることになるのです。

なお、一般的には、「利用申込相談員」と「事件管理者」を総称して、「ケースマネージャー」とよぶことも多く、“ふらっと”でも、しばしば「ケースマネージャー」という用語が用いられています。
 
中里

2012年8月17日金曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち①

お値段シリーズに次ぐシリーズ第2弾は、“ふらっと”を支える人たち。

調停の実務で活躍する人、“ふらっと”という組織の運営者、さまざまな事務作業を担う裏方さん・・・
“ふらっと”は、さまざまな方の働きによって支えられています。

最初に取り上げるのは、「利用申込相談員」です。

“ふらっと”の利用をご希望の方は、原則として、調停の申込みに先立って「利用相談」を受けていただきます。
この際、ご相談者に対する説明の役割を担うのが、「利用申込相談員」です。


「利用申込相談員」には、“ふらっと”が定める一定の研修を終了し、所定の名簿に登載された司法書士が、それぞれの事案ごとに選任されます。

「利用申込相談員」は、ご相談者に対し、“ふらっと”における調停の特色や手続きの流れ、要する費用や調停開始の条件などを分かりやすく説明し、メディエーションという新しい手法による紛争解決を目指す“ふらっと”の理念や、実際の調停の進め方等をご理解いただく重要な役割を担います。

いわば、ご相談者にとって、“ふらっと”で出会う最初の顔が「利用申込相談員」なのです。

利用相談は、面接、電話、手紙のやり取り等の方法によって行われますが、ご相談者が司法書士や弁護士の事務所で“ふらっと”を紹介されたケースでは、「利用申込相談員」が行う説明内容について、相談先の司法書士や弁護士からすでにお聴きになっているようなケースも考えられますので、このような場合には、ご相談者に対する重複したご説明を避ける趣旨から、「利用申込相談員」が選任されないこともあります。

中里

2012年8月15日水曜日

いろいろな人間関係

最近特に思うこと。

スマートフォンが一般的になってから、インターネット上での人間関係が物凄く増えたように感じています。
大勢の人と、リアルタイムで繋がることができるようになり、世の中、とても便利になったようです。
(正直、私としては、追いついていけなくなる気持ちになりますが・・・。)

只今、「オンラインゲーム」を題材に研修資料をまとめているところですが、この「ゲーム」というのも、以前は「ゲームをクリアする」ことが目的だったのが、「他人と繋がる・協力する」ことが目的になっているようで、インターネットの及ぼす影響が多岐にわたっているものだと感じました。

とはいっても、インターネット上での人間関係は、まだまだ歴史も浅く、これからどのような問題が出てくるのか、どのように変化していくのか、分かりません。その対応に迫られることも、増えていくのだと思うと、とりあえず、私自身としては、ついていけるかなぁ・・・と正直思うばかりです。。。

登山祐樹

2012年8月3日金曜日

講演会、行いました!

事務長の芝です。


平成24年6月28日、静岡県結核予防婦人会
のお招きをうけて、「対話のチカラ」と題した講演会
を行ってきました。



 結核予防会とは、結核予防のための啓蒙活動等
を行っている団体で、全国各地に支部があります。
今回は静岡支部婦人会のみなさま、約100名が参加して
くださいました。

昔は不治の病として恐れられた結核も、今では薬や医療が発達し、
治る病になってきました。しかし重大な病気であることに変わり
がありません。結核予防を推進していく中で、活動をしている
結核予防会のみなさんと受け手のみなさんとの考え方に違いがあり、
コミュニケーションエラーが生じていることも少なくないそうです。
そこで今回は「対話のチカラ」と題して、話し合うことの重要性
をお話ししてきました。


 ところで、“ふらっと”ではメディエーションを勉強する際に、
アクティブラーニング(体感しながら学ぶ)を取り入れています。
メディエーションは抽象的でわかりにくく、口頭で説明するよりも
体感してもらいながら気づいてもらったほうが、吸収し易いからです。
しかし、今回のような大人数を対象とした講演会ではなかなかアクティ
ブラーニングを取り入れることができません。アクティブラーニングは
時間がかかり、大人数を対象とすることが不向きだからです。

今回は時間の関係もあり座学しかできなかったのが心残り。


ふらっとの市民公開講座やRcafeしずおかなどにも
参加してもらえたらとてもうれしいいです。

2012年7月30日月曜日

先日受けた相談より

先日、知り合いの社長さんより事業継承の相談を受けました。
 高令になってきたので、社長交替を後継者に申し出た所、社長交替と共に株も譲渡されてしまった、株の譲渡は予定してなかったので、その旨後継者に伝えた所「株も譲渡する」と言ったので手続きをしたと返事をもらった。「言った」「言わない」の争いになってしまったので、どうしたらいいかと言う内容でした。
 この相談を受けた時、自分はすぐに法律的にはどうしたらいいかと言うことを考えたのですが、妻にこの件を話した所「相手の言うことをしっかり聞いたの?」と言われてしまった。「後継者に裏切られたと言う社長の思いを聞いたの?」 正直の所、法律的解決を優先させ、相手の思いは半分位しか聞いていないことに気づきました。「相談者の思いを聞く」簡単なようで難しいですね!!

                                                    佐藤 寛

2012年7月24日火曜日

人権に関する講習会から

先日、県主催の人権に関する講習会を受講しました。同和問題を始めとする差別、学校や職場でのいじめなど、人権に関する問題は法務省、都道府県などでも積極的に取り組んでいます。
講習会での1コマ、「人権の基礎的な力をつける」から一部内容を紹介します。
キーワードが4つ、それぞれ次のように説明しています。

①「自尊感情」(自信)

 自分を否定するのではなく肯定的に認め、自分を価値のあるものとして思えるようになることである(あるがままの自分を受け入れる)。
 そして、自分の立場と自分の生き方に「誇り」をもてるようになること。

②「コミュニケーション能力」(安心)
人の話や気持ちを聞いたり、質問したりする力である。そして、自分の気持ちや意見をはっきりと、相手への配慮を忘れずに表現する力である。
こうしたコミュニケーション能力は、ちがう文化や立場をもった人々と接する上でも大切である。

③「非攻撃的自己主張」(自由)
 相手を傷つけず尊重しながら自己主張するということであり、わかりやすくいえば「わたしはこう思う」ということである。
 相手に対する尊重の態度をもちながら素直に自分を表現することはなかなかむずかしいが、大切な技能(スキル)である。

④「協力できる力と仲間づくり」(参加)
 人と協力できる態度や技能を育てることである。共通の目標に向かって協力しあう活動の中で、仲間の立場に気づき、助け合いや思いやりの態度を育てる。そして、自分がその集団の価値ある構成員であることを実感し、協調性を育み、相互依存という認識をもちはじめる。

以上紹介しましたが、ふらっとの活動、メディエーションと共通するところがたくさんありますね。

調停人候補者 池谷 道男

2012年7月20日金曜日

いつでも、どこででも

「どや?」


「ふや」


小学校のとき、担任の先生が、一番短くて情景が浮かんでくる

素晴らしい詩だと教えてくれた。

「どこへ行くの」「お風呂屋さんだよ」という意味だ。



幼稚園のときに見た一番言葉の少ない紛争解決の場面。

疲れて他人の車に手をついたおじいさんが(たまたま折りたたみの傘を

持っていた。)、車の持ち主Aに傷がつくじゃないかと怒鳴られていた。

をこに通りかかったBさん。

A「車に傷をつけたな××○・・・」

B「まあ、まあ、まあ、まあ」 両手を前に大きく突き出して制止するように。

A「だって、こないだ○○××・・・」

B「いいから、いいから」前に突き出した両手を大きく上下に振って。

A「なんだ××・・・」

B「まあ、まあ、まあ、まあ」

A「しょうがないなぁ~もうやるなよ」

おじいさんがうなづく。



「まあ、まあ」と「いいから」だけで場がおさまった。



今、ふと思い出し、Aさんは、言いたいことを全て話し、Bさんは傾聴し、

最後に合意があったのかと考えてしまった。



少し前の昭和の出来事でした。

                                      管理人 橋本

2012年7月17日火曜日

テニスボールで通う心

友達に誘われて、小学校から始めた硬式テニス。以来、中学校・高校時代は毎日しごきの特訓。大学に入って、楽しめればいいなと入ったテニスサークルは、実は体育会系並みのサークルでやっぱりハードな練習に明け暮れていた。運動音痴の私は、走り込みをやってもいつもビリ、それでも、テニスは大好きだったなあ、などと思い出にふけりながら、姪の軟式テニスの大会を見に行った。


今のテニスコートは、カラフルである。昔昔、テニスウエアーは、基本白一色だったが、紫、黒、オレンジ、ブルー、黄色と色とりどり、各中学校のおそろいのウエアーで揃えている。もう時代遅れになっちゃったな と思いながら、姪のコートへと。

軟式テニスは、ダブルスのみであり、ふたりの実力とどれだけペアと息を合わせて動けるかが勝負を決める。右に左に、前に後ろに走りながら声を掛け合って、二人の息を合わせていく。前衛がボレーやスマッシュを決めると、ナイスショット!と駆け寄り、互いのラケットをかちっと合わせ、笑顔を交わす。後衛が、鋭いリターンを決めるとナイスリターン!と笑顔を交わす。逆に、失敗をすると、どんまい、と駆け寄って肩をたたく。

応援をする仲間も、一緒に試合に参加している。学校毎に、エールがあり、ポイントが決まる度に、声をかけている。試合に負けてしまったペアに、仲間達が、声をかけている。相手のチームにも、声をかけている。

 姪は、2年半、朝練、夜連、土日の部活を休むことなく頑張ってきた。練習しても練習しても、思うように上達せず、へこむこともあったけれど、精一杯、走り回り、仲間と過ごしてきた。君の流した汗と涙はきらりと光る宝物になる。

 ファイト!!ファイト!!君のファイトに拍手!!拍手!!君の頑張りにもう一回拍手!!

                          御 室

2012年7月2日月曜日

真夏のディスコミュニケーション


四季の存在する国であるところの日本に住んでいる私たちには、
季節に応じて様々な料理を食べる機会がありますよね。

寒くなったら鍋料理やシチューのような熱々の食べ物が、
暑くなったらそうめんやざるそばなどの冷たい食べ物が食卓に並ぶことでしょう。

ところで、私たちが他者とのコミュニケーションを図るとき、
その主たる手段は言語であるわけですが、
言語によるコミュニケーションは「使用する単語の意味が双方において同一である」こと
が前提となっています。
そして、我々が日常生活において会話をする際には、
そのことは当たり前すぎてほとんど意識されません。

ですが、時として、ある単語の意味するところが、
使用する人によって異なっていることが原因となって
コミュニケーション不全が生じることがあるのです。

私個人にとっての夏における最大のディスコミュニケーション。
それは・・・「冷やしラーメン」なのです。

ピンとこなかったあなた、
冷やしたラーメンの麺にキュウリや錦糸卵の細切りが載っていて
酢の効いた醤油味や胡麻味の汁がかけられているやつ、
あれは「冷やしラーメン」とは違いますよ。あれの呼び名は「冷やし中華」です。

「冷やしラーメン」というのは、
ふつうのラーメン同様にたっぷりのスープに麺が浸かっていて、
メンマやチャーシューが載せられている冷たい麺類のことです。
ちょっと調べたところ、発祥は山形県らしいのですが、
ここ数年、少しずつ全国に広まっているようです。

私はこの冷やしラーメンが好きでして、
夏になると無性に食べたくなるのですが、
「冷やしラーメン始めました」の貼り紙に誘われて入ったラーメン屋のメニューに
「冷やし中華」の写真が貼り付けられていたりすると、
天国から地獄に落とされたような気分になって、
仕方なく味噌ラーメンかワンタンメンを注文することになるのです。
なぜなら、私は「冷やし中華」が好きではないから。

スーパーで買い物をしようとすると、
大手の食品メーカーでさえ「冷やしラーメン」の名称で
「冷やし中華」を売っていたりしますので、
全国的には「冷やし中華」と「冷やしラーメン」は
意味が混同されてしまっていることが多いようです。

 さて、「ふらっと」における紛争解決手段は、「調停」なのですが、
この「調停」は裁判所における「調停」とは随分と異なるものなのです。
ところが、どちらも呼び方は「調停」ですので、「ふらっと」の調停手続が
裁判所で開催されるものだと勘違いされる方もいらっしゃいます。
そこで、私がふらっとの手続を説明するときには、
「裁判所の調停」「ふらっとの調停」という具合に呼び方を使い分けています。

今はまだ「冷やしラーメン」程度の知名度しかなく、
「裁判所の調停」と混同されがちな「ふらっとの調停」ですが、
いつかは「冷やし中華」くらいにメジャーな言葉にしたいものです。
味噌ラーメンを啜りながら、そんなことを考えるのでした。
 
調停人候補者 竹下

2012年6月26日火曜日

静岡大学 法教育


静岡県司法書士会では、法教育活動も行っています。今回は、静岡大学にて、大学1年生を対象に、教材「契約の基本」「サラ金・クレジットカードを安易に利用してしまうと」を題材に、全2回・各90分の講義をしてきました。

講義といいましても、「法律のホ」「初歩の初歩」というレベルで、知識を教えるというよりは、ゆっくり時間をかけて、じっくり考えてもらうスタンスで授業を進めました。

講義後のアンケートでも、理解できた、役に立ったという声が多く寄せられ、大学生にとっても、法律や社会の仕組みを考えるよいきっかけになったのかな、と感じました。

今回の講義では、13人から15人という少人数の学生を相手に授業をしたのですが、それぞれの学生に質問を投げかけて答えてもらう対話型での進め方には、ちょうどよい人数だったように思いました。

ちょうどよい人数といえば、幕末の松下村塾であったり、藩校、私塾といったものも、おそらくは20人内の少人数で講義をしていたのだと想像します。講義を通して、「考え」、「学ぶ」には、少人数という環境で、もしかしたら自分が当てられるかもしれない!?というような「よい」緊張感が走るなかで、主体的に講義に関われる姿勢が大切なのだと思います。

学びというコミュニケーションの場にも、適当な人数という「環境」が必要なのだと思いました。

浜松 衞藤








2012年6月25日月曜日

チームワークとコミュニケーション能力

今年の4月、私は先輩司法書士が代表を務める司法書士法人に入所しました。
 これまでスタッフを雇うこともなく、一人で雑務もすべてこなしてきた状況から一変、大勢の司法書士やスタッフと共に働くことことになりました。
 最初は、気が付くと「なんで私がコピーとっているんだろう・・・」と何でも一人でやる癖が抜けきれないこともありましたが、最近、ようやく皆さんと仕事をするということに慣れてきました。
 先日は、事務所内においても、チームワークを強める一環として「報(報告)・連(連絡)・相(相談)」の研修を行いました。
 まずは、人間関係の基本として①相手を知る②自己開示③信頼関係を築くということを確認し、次にその実現のために必要なコミュニケーション能力として①伝達力②受信力③受容力が必要だと確認しました。
 ①の伝達力では、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの技術、②の受信力では、傾聴の技術、③の受容力では、相手を非難する言葉を言わない、などなどADRの研修でも聞いたことがあるような内容ばかりでした。
 結局、対立関係にある人達の間でも、事務所内で協調関係にある人達の間でも、人と人との間に必要なコミュニケーション能力とは共通のものなんだなと感じました。
 そして、最後に「報・連・相」が必要な場面でのケーススタディを行いました。
 これからも定期的に事務所内研修を行い、チームワークを強化し、一人の力では実現できない大きな力を生み出していければいいなと感じています。

2012年6月19日火曜日

台風

只今、台風4号が東海地方を直撃中。

ときおり「ゴォー、ゴォー」と強い唸りを上げながら雨風が打ち付け、我が家を揺らしております。

TVをつけると、いたるところで避難勧告が・・・


気仙沼も・・・


心配です。何事もなければ良いのですが。



さて、台風がくるたびに思い出すのが、幼少のころ経験した床上浸水です。

当時(小学校1年生くらいだったと記憶してますが)私は沖縄の那覇市に住んでおり、頻繁に接近する台風は、今よりも近い存在でした。


そんな台風が直撃したある日、私は、兄弟と一緒にファミコンをしながら父母の帰りを待っていました。

いつもどおりの台風、怖いことなんてないと思ってファミコンに没頭していた子供達ですが、窓の外を見た一人が発した「車のタイヤが無い!」の一言に皆あわてふためきました。

続いて一人が「玄関の靴が浮いてる!」と発するともうパニックです。

そう、近くの川が氾濫し、あたり一面洪水になっていたのです。

幸い近所の人が助けに来てくれて事なきを得ましたが、今でもあの時の恐怖は鮮明に残っています。


恐怖の記憶って、いつまでも残るものですよね。

 

被災地の方々は・・・ニュース速報の地震情報を見るたびにそう思ってしまいます。

2012年6月12日火曜日

新ジャガ

新ジャガの季節になりました。

私の義理の父から新ジャガが届きました。
キタアカリという品種で、メークインに比べると粉っぽく、肉の色は黄色がかっています。
早速みそ汁に入れてみましたが、少し火を通しすぎて、煮くずれしてしまいました。
キタアカリは、メークインに比べると煮くずれしやすく、特に新ジャガは火を通しすぎるとすぐに溶けてなくなってしまいます。少々不格好なみそ汁になってしまいましたが、味は絶品でした。
私は、キタアカリのほくほく感ともちもち感を兼ね備えていている味が、メークインや男爵よりも好きで、今回もとてもおいしくいただきました。

ジャガイモは、連作障害の出やすい野菜で、同じ場所で何年も連続して栽培すると生育が悪くなり、生産量が減少するみたいですね。
義理の父も、毎年作付けする場所を変更して、連作障害が起こらないように工夫しているみたいです。
野菜は生き物なので、同じように育成しても、年によって出来不出来の差が激しく、四苦八苦しているようですが、今年のジャガイモは良くできたということでたくさん頂きました。

新鮮な野菜を食べられることをささやかな楽しみにしてます。

渡辺卓也

2012年5月22日火曜日

フォトブック

最近、デジカメで撮った写真が貯まると、その中からいい写真をピックアップして写真集を夜な夜な編集していますので、その話題を。調停とはあまり関係がありませんが、ご容赦ください。す、すみません。


個人的には、photoback と apple の iPhoto をよく利用しています。


1.photoback http://www.photoback.jp/

はじめはよくここを利用していました。今でもたまに利用します。編集も非常に簡単です。すぐに作ることができます。
個人的には、2のiPhotoよりも製本時の写真がきれいだと思います。
ただし、ページ数が限られるので、たくさんの写真を入れたい場合は2をおすすめします。


2.iPhoto http://www.apple.com/jp/ilife/iphoto/

最近は、こっちを利用することが多いです。ページを自由に追加できますし、1頁に最大16枚の写真を入れることができます。あれもこれも入れたいと言う方にはこちらが向いています。
しかし、1よりもひっかき傷に弱く、かばんの中に入れておくと写真が細かい傷のような感じで剥がれてしまうことがあります。また、Mac のパソコンが必要です(MacBook には最初から iPhoto のソフトが入っています。最近、 iPhone でも iPhoto が使えるそうです)。


デジカメで撮った写真のデータで持っていてもあまり見ることはなかったのですが、本にするとちょくちょく見返すことが多くなりました。フォトブックは簡単に作れます。お時間のあるときに是非編集してみてください。編集作業は結構楽しいですよ!

宮内

2012年5月17日木曜日

気になる“ふらっと”のお値段 ~ おまけ

お値段シリーズのおまけ

世の中、消費税増税の話題が尽きないですね。
増税が決まったら、“ふらっと”のお値段も上がります。

忘れずに、手数料規程の変更手続きを取らなきゃ・・・
でも、承認機関は年に2回しか開かれない理事会だったはず・・・?
タイミングよく理事会が開催されなかったら、その間どうするんだろう・・・??
据え置きか・・・???
法務省との協議も必要そうだし・・・。

運営委員の皆さん、そろそろ準備を始めましょうか。

最後は備忘録みたいになってしまいましたが、このシリーズ、以上で終了です。
シリーズ第2弾も、気が向いたら始めてみます。

中里

2012年5月16日水曜日

肩狐狸庵ICHIのサタデー・ジャポン

私の庵(事務所)は、静岡県東部の中核都市、富士市の閑静な住宅街の端にある。
趣味といえば旅に出るくらい(しかも、ふらっと)しかない私である。

今年も折りを見ては、ふらっとあてどない旅に出たりしている。

島国日本から飛び出し、外の世界にいると感じることがある。

それは中国の世界制覇の陰謀である(大袈裟な…(-_-;))。というのも、最近はどこに行っても中国の方にお会いする機会が特に増えているように思えるからだ。


同じアジア人であり、現在では、一目見ただけでは日本人、韓国人、中国人の判断はつきにくくなっているが、ひとたび、話しだしたり、動きだしたりするとハッキリと違いがわかる(゜o゜)。


何といっても、その声の大きさと、決して自分を曲げない行動(良くいえば…。悪くいえば、「自分勝手な」。)は、日本人の行動様式とはかけ離れている。


その行動が時には誤解を生み、現地の人の「日本人は好きだが、中国人は嫌い」などという発言に現れるのかもしれない。


しかし、穿った見方をすれば、「おとなしく、我慢をする日本人は組みしやすいが、ハッキリと主張する中国人はそうはいかない」と言われているようでもある。


好き嫌いは別としても、世界中どこの国でも中国はその存在感を増し、日本は反対にその存在感を失いつつあるようだ。


実際、市内観光用のバスの翻訳機には、中国語はあるが、日本語はない。ホテルの案内も同様である。いずれ日本国内でも、気が付いたら隣は皆中国人となっているやも…(*_*;


さてそうなると、隣人同士の揉め事で、日本人と中国人が同席し、ADRで解決を図るなんてことも起こりうるのではないのだろうか(いや、ないか…(・・?)。

異なる文化背景を背負った者同士の、本音の話し合いはいかなる結論を導くのか。メディエーターは上手に進行ができるのか。そもそも分かりあえるのか…と心配になる。


そろそろ、我が庵に戻ろうと、空港をうろうろしていると、現地の人に声をかけられた。
「你(ニイ)好(ハオ)」って。「こらこら、この奥ゆかしいたたずまい、どう見ても日本人だろうが!!」って、いってやろうと思ったが、やめておいた(奥ゆかしいだろ~)。


もやもやを抱えて戻ってきたのは、土曜日の日本だった

2012年5月7日月曜日

エンディング ノート

みなさんは、ご自分の最後について考えたことはありますか。
人の終わりは、いつなのか誰にもわかりません。
その日が突然訪れたとき、周囲の人は、悲しむ間もなく、あれこれ
とやらなければいけないことが出てきます。

故人の顔を思い浮かべながら、どうして欲しいのかなあと、あれこれ考えるのって、
かなりエネルギーを使いますよね。

こういったとき、エンディングノートがあれば、と思います。
独身の私には、特に必要かもしれませんね(笑)。

自分がしてほしいこと、考えていることを、言葉に遺しておくことは、
自分のためでもあり、他人のためでもあるんですね。
話すこと、伝えることは、ほんと大切です。

                                            佐藤麻妃





2012年5月2日水曜日

気になる“ふらっと”のお値段⑦

お値段シリーズ Vol.7。

このシリーズ、今回で終わりです(の予定・・・)。
最終回の今回は、費用の減免規定についてご説明します。

前回まで、“ふらっと”をご利用いただく際に利用者の皆さんにご負担いただくさまざまな費用についてご説明しました。
これらの内、「申込手数料」と「手続実施手数料」のふたつについて、“ふらっと”では減免規定を設けています。
“ふらっと”の規定により費用をご負担いただく方が、日本司法支援センター(通称・法テラス)の定める民事法律扶助の資力要件を満たす場合、センター長が、運営委員会の意見を聴いたうえで、これらふたつの費用を減額したり、免除したりすることができるというのが、その内容です。
 
民事法律扶助とは、国民の裁判を受ける権利が等しく保障されることを目的とし、弁護士や司法書士に裁判手続きを依頼した際の報酬や実費を、法テラスが一時的に立て替えてくれる制度で、世帯全体の収入が、法テラスの定めた資力要件を満たしている方が利用できる制度です。
 
“ふらっと”は裁判手続ではありませんが、費用が負担できないことを理由に紛争解決を断念することは、可能な限り避けられる体制を整備しようという趣旨から設けられた規定です。
 
“ふらっと”のご利用をお考えの方、まずは事務局にお問い合わせください。
担当の利用申込相談員から、詳細をご説明させていただきます。
 
【問合先 054-282-8741(ハナシアイ) まで】
 
中里

2012年4月27日金曜日

初めての調停人

昨年の年末から今年の春にかけて、初めて調停人として“ふらっと”の調停に参加してきました。
 といって、私は、サブ調停人で、ほとんどの進行はメイン調停人が行っていましたが。
 事案の内容は、ここでは詳しく述べることはできませんが、当事者が対話を重ねるごとに心境が変化していくのが垣間見えました。
 3回の期日の中で、なかなか話し合いがまとまらず、私もメインの調停人も、当事者の対話が行きづまるごとに、何度も「互いに批判し合うのではなく、どうしたらより良い関係になれるか考えよう」という“ふらっと”の原則に立ち返るように働きかけことに努めました。
 結局、合意には至らず調停は不調に終わりましたが、お互いに怒鳴り合うような喧嘩をすることもなく、冷静な対話によって、当事者双方がお互いの言い分を主張し、聴くことができたという点では、満足していただけたのかなと思っています。

井上史人

2012年4月25日水曜日

気になる“ふらっと”のお値段⑥

お値段シリーズ Vol.6。

“ふらっと”では、一定の要件の下、調停の当事者に対し調停調書や手続実施記録の閲覧請求や謄写請求を認めていますが、これらを請求される方に対しては、次のとおりの費用を納めていただいています。

 ◆ 閲覧請求をご希望の方 ・・・ 閲覧1回につき 525円
 ◆ 謄写請求をご希望の方 ・・・ 記録1枚につき  21円


また、“ふらっと”では、裁判所に提出する必要があることその他の相当の理由があると認められる場合、調停の当事者等からの請求により、次の各事項についての証明書を発行することができます。

 ア)調停人が「和解が成立する見込みがないこと」を理由に調停手続を終了した事実
     調停手続終了の日
   調停終了の事実を当事者が知った日
 
 イ)申込人が調停手続において相手方に対し請求をした日
   請求の内容

 ウ)“ふらっと”において調停手続が継続中である事実
   調停手t続を開始した日

 エ)その他、センター長が相当と認めるもの

証明書の発行を希望される方には、次のとおりの費用を納めていただいています。

 ◆ 証明書発行をご希望の方 ・・・ 証明書1通につき 525円

中里

2012年4月19日木曜日

若葉の色

今年の冬はいつまでも寒かったですが、やっと春らしくなりました。
外を歩くと日差しがまぶしく若葉が気持ちいいです。

ところで、若葉の色って何色だと思いますか?

以前の私だったら「みどり」としか頭に浮かびませんでしたが、この年(年齢は秘密です・・)になって必ずしもそうではないとことに気がつきました。
“やまもみじ”の若葉は、赤茶色というか「いわゆる紅葉の色」ですし、生垣によく使われている“レッドロビン”の赤色も、若い葉が赤みがかった葉色で次第に緑になっていくようです。

そう思いながら町を歩くと、けっこう緑ではない若葉があることに気付きます。
以前は、まったく気付かずに見過ごしていました・・・

そういえば、自動車を買おうと思って探しているときなんかも、急に同種の自動車が目に付くようになりますよね。「この車、こんなに走ってたのか」とビックリすることがあります。

同じものが視界に入っていても、意識しているのとしていないのでは大違いです。他にも随分と見落としたり、気がついてないことがあるんだろうな~。

花田眞吾

2012年4月17日火曜日

気になる“ふらっと”のお値段⑤

お値段シリーズ Vol.5。

今回は、調停の当事者に「会場費」や「交通費」をご負担いただくケースについてご説明します。

“ふらっと”の調停は、静岡県司法書士会会館で開催することを原則としています。
この場合、会場費はかかりません。
また、調停には、調停人が1名または2名同席いたします。
同席する調停人は県内各地に居住していますが、居住地から会館がある静岡市までの交通費は、“ふらっと”が負担します。

ところで、調停の両当事者が共に県西部地区または東部地区に在住するようなケースでは、わざわざ静岡市に出かけていくことに煩わしさを感じることも考えられます。
そこで“ふらっと”では、便宜、会館以外の場所で調停を開催することも認めています。

この場合に生ずる「会場費」の全額は、調停当事者にご負担いただいています。
また、同席する調停人がその居住地から静岡市へ出向くための「交通費」は“ふらっと”から支給されるため、調停当事者にはそれを超過する場合の差額をご負担いただきます。
超過額が生じない場合は、「交通費」をご負担いただく必要はありません。

どちらの当事者にご負担いただくかについて、“ふらっと”では次のように定めています。

◆ 会館以外での調停を両当事者が希望した場合 … 申込人と相手方との折半
◆ 会館以外での調停を一方当事者だけが希望し、他方当事者がこれに同意した場合 … 希望した当事者が全額

もちろん、調停においてこれとは異なる合意をすることができるのは、他の費用と同じです。

中里

2012年4月16日月曜日

ホームページ→ブログ→ツイッター→FB?

センター長の小澤です。
 私が事務所のホームページを立ち上げたのは、10年以上前のこと・・・
 当時は、司法書士事務所のホームページもあまりなかったと記憶していますが、その後、多くの事務所がホームページを作成、そして、ブログを立ち上げる司法書士もあっという間に増えました。
 ホームページからブログへの移行は、思うに、アップロードがホームページと比較して、圧倒的に容易になったことが原因だと思います。ツイッターは、さらにアップロードは容易になっていますよね。
 一方、ホームページやブログ、ツイッターは、不特定多数へのメッセージ送信になりますので、多くの方の目に触れる可能性はあるものの、誰が見ているかは分からず、その意味で発信するメッセージも限定されてきます。
 そして、FB。これは、お友達という限定された仲間・・・という安心感から、多くの方がかなりプライベートなコメントもしております。
 ネット上のコミュニケーション・ツールの変化は、ものすごいスピードで、そのツールを使う人間の感性などの変化を大きく上回っているようにも見えます。
 これまでとは考えられないほど、多くの人間と、瞬時のコミニュケーションを可能にしているツールが、対話の常識をどんどん変えて行ってるようにも思います。

2012年4月14日土曜日

調停人の感性

私の家の前は通学路になっているようで、毎日小学生が歩いています。
私の子どもが小学校に上がったこともあり、自然と通学の様子を観察
するようになりました。

小学生ですから、みんなランドセルを背負っています。
昔は”黒か赤”が定番でしたが、最近は彩り華やかです。

低学年の子がランドセルを背負った姿はカワユイですね!
それに比べて、高学年の子は窮屈そうです。ランドセルの大きさは
変わるはずありませんので、体が成長したと言うことですね。
当たり前です。
ランドセルを背負った姿がサマにならなくなると卒業も間近・・
ということなんですね。

いつ頃からか、私、カワイイとかキレイだとかあまり感じないように
なっていました。
なぜでしょう・・?感性が鈍っていたとしか思えません。

感性が鈍っていると当事者の話の微妙なニュアンスに気づくことが
できません。外見から収集できる情報も限定されてしまうでしょう。

調停は、実は、調停人の技法だけでなく感性も重要な位置を占めるの

ではないかと思うこの頃です。自らの感性も養いたいと思います。


井上尚人

2012年4月10日火曜日

気になる“ふらっと”のお値段④

お値段シリーズ Vol.4。

前回まで、「申込手数料」と「手続実施手数料」のふたつをご説明してきましたが、このふたつのほかに「合意手数料」をいただく調停センターも少なくないようです。
文字どおり、調停において合意が成立した場合に当事者に納めていただく費用で、3万~5万円程度を申込人と相手方とが折半で納めるケースが多いようです。

でも、“ふらっと”では「合意手数料」はいただいていません。
それは、次のような理由によります。

メディエーションを採用する“ふらっと”では、当事者間の自主的な話し合いの促進を通じ、真に納得できる紛争解決を目指すことを理念に掲げています。
当事者が真に納得するには、結果が伴うことはもちろん重要ですが、むしろその結果に至る過程こそが重要だと“ふらっと”は考えています。
仮に合意に至ることができなかったとしても、当事者が「お互いに合意できない」という事実を認識し、これを受け入れ、そのうえで調停が終了することに納得をするならば、それもメディエーションのひとつの形だと“ふらっと”は考えるのです。

このような、結果だけを重視しないという“ふらっと”の考え方が、費用面にも反映されているのです。

中里

8分後の世界

今年に入って二度目の風邪。乾いた咳が止まりません。
整体師も驚くほど、肩と首がカチカチに固まってしまいました。
仕事が手につかず、山積する書類に気が滅入るこの頃・・・

さて、そんなとき、先日観た映画『ものすごくうるさくて、ありえないほどちかい』の中で主人公のオスカー少年が言ったセリフを思い出しました。

“太陽の光が地球に届くまでは8分間かかる。
だから8分前に太陽が爆発しても地球は8分後にならないとわからない”

なんか、すごく大きなスケールですよね。
壮大な宇宙に想いを馳せたら、少しだけ肩が軽くなったような気がしました。

で、一つ浮かびました。 

話し合いの場に、宇宙儀(地球儀ではありませんよ)や宇宙の写真などを置いたらどうでしょう。心が広くなって、相手のことを思いやる気持ちが芽生える一助にならないものか・・と。


ちなみに、

月まで光が届く懐中電灯で月に向けて光を放つと1.2秒後に月が光ります。

増田

2012年4月9日月曜日

争いと哲学と

今盛んに太平洋戦争を始め戦前から戦後にかけて
「坂の上の雲」に代表される日本が元気だったころ
の時代をふりかえ考えることによって現代の日本の
有り方を考えようとしている。
小生が考えるに同じ国家神道の旗を掲げながら
何故明治維新では西洋列強に勝ち他方で太平洋戦争に負けたか?
ということである。
思うに、明治維新日露戦争は守りの戦いであり
太平洋戦争は攻めの戦いであった。
ところが、国家神道は天照大神で女も神様を掲げていた。
女性は守りに強い。だから、守りの明治維新日露戦争には
強かったが、攻めに転化した太平洋戦争では負けたと言える。
では、どういう原理でやれば勝てたか?攻めと守りが一体
となった哲学でやれば戦わずして勝てたと言える。
若しくは、最小限の戦いで済んだ。
太平洋戦争が、世界最終末戦争の可能性があった。
では、どういう哲学が其れに当たるかは別途述べたいと思う。

藤曲より

2012年4月6日金曜日

気になる“ふらっと”のお値段③

お値段シリーズ Vol.3。

 申込手数料と手続実施手数料の説明をしましたが、なかなかピンとこない方も少なくないと思いますので、事例ごとに整理しましょう。
 なお、以下は“ふらっと”の規程による清算方法であり、当事者間でこれと異なる合意をすることができるのは既にご説明したとおりです。また、該当するパターンがない場合は事務局へお問い合わせください。

中里

◆調停申込書を提出する場合
 ※ これは、あらゆるパターンで共通です。
  ☛ 申込人は5万2500円を納める
     内訳・申込手数料として、2万1000円
         3期日分の手続実施手数料として、3万1500円

◆相手方が調停に応じなかった場合
  ☛ 申込人に4万2000円を返金する
     内訳・申込手数料返金分として1万0500円
         開催しない3期日分の手続実施手数料返金分として、3万1500円

◆相手方が調停に応じた場合で、

◆◆申込人が第1回期日前に調停を取り下げた場合
◆◆相手方が第1回期日前に調停を離脱した場合
   ☛ 申込人に3万1500円を返金する
      内訳・開催しない3期日分の手続実施手数料返金分として、3万1500円

◆◆第1回期日で合意が成立した場合
◆◆第1回期日後、第2回期日前に、申込人が調停を取り下げた場合
◆◆第1回期日後、第2回期日前に、相手方が調停を離脱した場合
   ☛ 申込人に2万1000円を返金する
      内訳・開催しない2期日分の手続実施手数料返金分として、2万1000円

◆◆相手方が第1回期日・第2回期日に連続して出頭しない場合
  ※ この場合、調停人は「和解の見込みなし」として調停を終了します。
◆◆第2回期日で合意が成立した場合
◆◆第2回期日後、第3回期日前に、申込人が調停を取り下げた場合
◆◆第2回期日後、第3回期日前に、相手方が調停を離脱した場合
   ☛ 申込人に1万0500円を返金する
      内訳・開催しない1期日分の手続実施手数料返金分として、1万0500円

◆◆相手方が第2回期日・第3回期日に連続して出頭しない場合
  ※ この場合、調停人は「和解の見込みなし」として調停を終了します。
◆◆第3回期日で合意が成立した場合
◆◆第3回期日までに合意が成立せず、調停が終了した場合
◆◆第3回期日後、第4回期日前に、申込人が調停を取り下げた場合
◆◆第3回期日後、第4回期日前に、相手方が調停を離脱した場合
   ☛ 返金なし
      
◆◆第4回以降の期日が開催される場合
   ☛ 期日のたびごとに、申込人が5250円、相手方が5250円を納める
      内訳・1期日分の手続実施手数料として、1万0500円を折半

2012年3月28日水曜日

ADR研修会が開催されました。



3月24日(土)、3月25日(日)の2日間、
ADR研修会が開催されました。

“ふらっと”での基礎的な研修会として
この時期に開催することが恒例となっています。

講師も毎年お願いして5年目になる
九州大学大学院准教授の入江秀晃先生です。

新人研修の一環として行われていることもあり、
受講者は今年度の新人の方を中心とした15人でした。

入江先生の講義は、毎年バージョンアップされていて、
益々円熟味を増しています。

私も“ふらっと”に関わる者として、現場で起きていること
を中心に少しお話しをさせていただきましたが、
参加された方の意識が高く、飲み込みの早さと本質をつかむ
勘所の良さには関心させられました。

近い将来、受講者の中から、“ふらっと”の調停人として
活躍していただく方が現れると期待しています。

副センター長 名波直紀

2012年3月27日火曜日

気になる“ふらっと”のお値段②

お値段シリーズ Vol.2。
今回は「手続実施手数料」をご説明します。

調停期日を1期日開催するごとに発生する経費で、1期日ごとに1万500円をいただいています。
“ふらっと”では、3回の期日を目安に合意成立を目指しています。一般に、メディエーションは、話し合いが長期化すればするほど合意成立が難しくなると指摘されているからです。
申込人には、3期日分に相当する3万1500円の手続実施手数料を、申込手数料(お値段シリーズ①を参照)の納付と同時に納めていただきます。したがって、申込人に最初にご負担いただく金額は5万2500円となります。

もっとも、相手方が調停に応じなかった場合や、3回目の期日を迎える前に合意が成立した場合には、開催されなかった期日分に相当する手続実施手数料は申込人にご返金します。
また、申込手数料と同様、手続実施手数料の全部または一部を相手方にご負担いただく旨の合意をすることは何ら問題ありません。

“ふらっと”の調停は、当事者間の合意が基本にあるのです!

なお、やむを得ず4回目以降の期日を開く場合の手続実施手数料は、申込人と相手方とにそれぞれが5250円ずつご負担いただいています。すでに3回の期日を重ね、相手方にも相当のご負担をいただくことに十分な理解が得られるであろうと考えるからです。

中里

2012年3月23日金曜日

気になる“ふらっと”のお値段①

“ふらっと”をご利用いただく場合、利用者から費用をいただいています。
お値段シリーズその1の今回は、「申込手数料」について説明します。


調停を申し込むために必要な「申込手数料」は、申込人から、調停申込書を提出するときまでに2万1000円を納付していただきます。
したがって、利用相談の段階では費用をいただいておりません。
申込書を提出する時点では、相手方が調停に応じるかどうかは不明な状態ですが、“ふらっと”では、申込書の提出を受けて事件管理者を選任し、事件管理者が相手方との連絡等の調停手続に着手することとなるため、相手方が調停に応じるかどうかにかかわらず、申込人から2万1000円全額を納めていただいています。
なお、相手方が調停に応じなかった場合、半額の1万500円は返金いたします。

中立・公平な調停を目指す“ふらっと”としては、相手方にも平等に1万500円をご負担いただくのが適切だとも考えられます。
しかし「調停に応じてください。応じる場合は1万500円ご負担ください」と説明するのは現実的ではなく、相手方が調停に応じるケースがとても少なくなることが予測されます。
このため、申込手数料は2万1000円全額を申込人にご負担いただいています。

もちろん、調停において申込手数料の負担割合を別途話し合うこともできますので、一旦は申込人がご負担いただいた2万1000円の内、その一部または全部を相手方が負担する旨の合意をすることも可能です。

中里

2012年3月21日水曜日

小さな気配りの積み重ね

こんばんは、登山です。

昨日(21日)は私の誕生日でした!!
私、仲間のみんなに勧められて「facebook」に参加しているのですが、
「facebook」には、友人を登録すると、お互いに誕生日を知らせるという機能が
あります。
そのため、何人もの方からコメントをいただき、嬉しい気持ちになりました。

しかし、一方で、私が他の方の誕生日のときにコメントしていたかというと
インターネットがあんまり得意でないということを理由に不精していました。
コメントくださった方を見ていますと、いろいろな場面で様々な気配りを
されていて、多くの人から好感を持たれているものですから、改めて、
日々の小さなことであっても、その積み重ねというのは大きいのだなと
思ったのと同時に、私も今後気をつけていこうと反省した次第です。

人間関係というのは、日々の小さなことの積み重ねで変わって行くのだと考え
られるので、できることとできないことがあるでしょうが、人間関係をよりよく
するよう、小さな気配りの積み重ねに努めていきたいと思いました。

以上

2012年3月15日木曜日

言葉のチカラ



こんにちは!

事務長の芝です。

先日、焼津市立豊田小学校にお招きされて、
「言葉のチカラ」と題したワークショップを開催しました!





小学6年生200名、保護者・先生40名弱にご参加
いただきました。

みなさんは、「言葉」について真剣に考えたことがありますか?

言葉がなぜ存在するのか、言葉にはどんな力があるのか、
いろいろな人と議論してみてください。
驚くほどいろいろな「チカラ」があります。





言葉は人を喜ばせることもできるけど、
傷つけたり、悲しませたり、怒らせたり
することもある。
(ワークショップの感想文より)


なるべく喜ばせる言葉を多く使いたいのに、
批判や愚痴を言って、相手を怒らせたり、
悲しませたりしているなぁっと反省・・・・。


多くのものを学ばせていただいた1日でした!!
焼津市立豊田小学校のみなさん、ありがとうございました!!

2012年3月14日水曜日

話を聞くことの大切さ

3月3日~4日にかけ、気仙沼に法律相談活動に行ってきました。
 仮設住宅で相談活動をしていた時、70歳過ぎの老人の方が来られて「私は死にたい」とか「津波で死んでしまえばよかった」と言ってこられました。
 最初は、この方が何の相談に来ているのか分からず話を聞いていると、少しづつ震災のときのことを話してくれました。
 夫を先に亡くしたこと、息子はいるが、茨城の東海村にいて離れて暮らしていること、仮設住宅にいて話をする人もいないこと、昔は小さな美容院をやっていたが、地域の人々が離れ離れになり、仕事も出来ず近所の人がどこにいるかも分からないなど色々話をしてくれました。
 途中どこで法律相談が出るのか聞いていましたが、中々出て来ず、こちらから遺言の話など出してみましたが、「財産もないからいい」ということで終わってしまいました。
 1時間近くあれこれ話をして「これですっきりした」と言って帰られました。
 相談票を書きながら、これは何を書けばいいのか分かりませんでしたが、話を聞いてあげればそれも1つの解決方法なのかなと思いました。
 ふらっとの話法の中で、相手の言ったことを繰り返して言ったり、否定しない、じっくり聞くなどの色々な話法がありますが、相手が「話を聞いて貰えた」「自分の思いが伝わった」と思うだけで、争いの半分は解決するのかなと思いました。
佐藤寛

2012年2月13日月曜日

家庭裁判所の遺産分割調停

調停人候補者の池谷道男です。
先日、家庭裁判所の遺産分割調停に当事者の法定代理人として出席してきました。
当日、期日の時間に裁判所に出向き受付を済ませた後、待合室で待機していましたが、呼び出されるまでかなりの時間待たされ、イライラしていました。しばらくして調停委員の1人から呼び出しがあり、やっと調停室に入ることができました。
調停室に入ると円卓のテーブルに調停委員2人と当事者が対面するような配置で着席しました。申立人と相手方が時間をずらして別々に呼ばれ、それぞれの話しを聴いていく別席調停のやり方です。
 想像していたような調停の進め方でしたが、2人の調停委員、それぞれ一生懸命やっているなあとは感じたものの、話しの聴き方、調停の場の進め方など、もう少しうまくできないかなあと思いました。今回の遺産分割調停は、古くからの親族間の対立が根深くあり、話し合いを纏めるのは大変なことと思います。
そんな中、ふらっとでやっているような同席調停で、調停人が双方の会話を促進し、話し合いの場を支えてくれるような調停が出来ればいいなあと感じました。いつの日か、このような遺産分割調停をふらっとで扱うことが出来たらなあと思いつつ………。

2012年1月23日月曜日

言葉で伝える難しさ

ブログ管理人の橋本です!

言葉で伝えることは難しい。
ある家族の会話(リビングで甘酒を飲みながら)

父 意気揚々と 「来年は、ショウガツクルカナ?」
母 首をかしげて 「分からないわね~」
娘 怪訝な顔をして 「なんで、そんな不吉なことを言うの?」

そして、一同沈黙。 ???

母 「息子家族がお正月に来るかどうか、電話してみないとね!」
娘 「なんだ、無事にお正月が迎えられるかって、聞いたんだと思った!」

父 「違う違う!来年は家庭菜園で生姜を栽培してみようかなと思って
   だって、甘酒に生姜を絞って入れると身体が温まるじゃないか?」

同じ状況の下でも、同じものを見ているとは限らない。それゆえ、ゆっくりと
相手の考えていること、言葉の意味を確認しながら、理解する必要がある。

ともかく、無事に新年を迎えられたことに感謝!感謝!

2012年1月17日火曜日

そなたは善き人か?・・・・映画評論家風に・・・

2006年のドイツ映画「善き人のためのソナタ」を観た。1989年にベルリンの壁が崩壊する前、強固な共産主義体制の1984年の旧東ドイツの監視社会の実像を描いたものである。
旧東ドイツは、国家保安省(シュタージ)によって、国民の思想活動を厳重に監視していた。シュタージの有能な局員である主人公は、国家に忠誠を誓い、反体制の疑いのある人物を尋問によりいかに白状させるかをいう職務を日々行っていた。
 ある日、彼は、反体制の疑いのある劇作家を監視するように命令される。劇作家と同棲している美しい女優の住居には盗聴器が仕掛けられ、昼夜を通して監視が続けられた。監視を続けていく内に主人公の心に変化が生じていく。戸惑いながら心の変化を受け止めていく主人公の姿に、思わず引き込まれていく。物語は、淡々と進んでいく。
 監視をする主人公と 監視をされている劇作家との間には、直接の接触や会話は一切ない。がしかし、後に二人の間には通じ合うものが生じることになる。それぞれの人生の物語の中に、お互いの存在がひっそりと生きている。
 この映画では、1曲のピアノの調べと 一つのメッセージが印象的だ。
 私たちは、自由に考え行動し会話をすることができる。その自由が奪われた極限の状況の中でさえも、言葉によらず他者と通じ合うこと、心の自由を求めることをあきらめない
人びとが歴史の中に存在したことを、この映画は静かに語りかけてくれる。
 私はこの映画を見終わった後、とても安らかな気持ちになった。自由をより謳歌出来る時代に生きていて、私らしく生きることが出来ることをかみしめたからかもしれない。そして、言葉で通じ合うことをもっともっと大切にしたいと思った。
                                    御 室