2016年12月25日日曜日

同級会

 新年1月2日、相良中学3年7組のメンバーで同級会を開催します。卒業以来30年ぶり、はじめてのクラス会です。
 担任の先生にも連絡が取れて出席していただけるとのこと。出席予定人数は、なんと20名超。クラスの人数は・・・忘れましたが、かなり高い出席率です。
 
 一応、幹事は私ということになっていますが、女子たちの機動力のスゴイこと! あっという間にほとんどの住所や現況を確認し、連絡を取ってくれました。(LINEって便利ですね)

 で、当日が楽しみな訳ですが、これまでに数回、打合せという名目のもと、少人数で飲み会をしました。中学生の頃はほとんど話したことがない人ばかりでしたが、お互い大人(オッサン?○○サン?)になったせいでしょうか。会うなり、次から次へと話が進み、話題にこと欠きませんでした。
 また、それとは反対に、中学の頃はお互いアダ名で呼び合っていた友達に、今回の件で高校卒業以来はじめて電話連絡したときのこと。返ってくる言葉が全部敬語・丁寧語で、妙にギクシャクしたやりとりになってしまいました。

 長いときを経るなかで、みんなが別々の道を歩み、それぞれが多様な経験を積んだことで、大人になりました(一応)。大人の対応もそれなりにできるでしょうが、クラス会では、みんなが中学の頃に戻ってバカな話に興じることでしょう。あの、敬語で対応してきた彼とも、多分、一瞬であの頃のように。

 そうそう、その翌日は大学のクラス会でした。何回目かの・・
                          
                             増田真也
 

2016年12月22日木曜日

「職業は武装解除」の瀬谷ルミ子さんにお会いしてきました。

私と彼女たちの間にあるのは、カメラのレンズひとつ。
その母親は、ひどく衰弱していた。傍らで泣き叫ぶ我が子を抱き寄せることもできない。もう長くはないだろう。   
~職業は武装解除(朝日文庫)より~

少し前の話になりますが、関東ブロック司法書士会協議会のADR研修会で講師としてお呼びすることになった「瀬谷ルミ子」さんに、お会いしてきました。
瀬谷さんは、「職業は武装解除」という著書のタイトルのとおり、紛争地域での紛争後の復興、兵士の武装解除等を行う武装解除のプロです。「世界が尊敬する日本人25人」にも選出されたことでも有名です。
 瀬谷さんの人生を変えた一枚の写真が、ルワンダで発生した大虐殺、その難民キャンプの親子の写真。「自分だからこそできることって何だろう」という、小さい頃からの問いに対する答えを与えることになった写真だそうです。
 私には、瀬谷さんのように人生を劇的に変えるものに出会えた経験がないので、瀬谷さんのストーリーに魅かれてしまいます。

打ち合わせは、主に1日目の体験型ワークの内容についての確認でしたので、講演でどのようなお話をされるのかはわかりません。私としては、是非、この一枚の写真からのストーリーを語っていただきたいと思っています。2月4日が楽しみです。

運営委員 名波直紀

2016年12月8日木曜日

次号のHO2にご注目を!

 

「HO2」と書いて「ホ-ツー」と読みます。
水ではありません。
静岡県司法書士会が年に2回発行する広報誌です。
 
最近は、巻頭特集で座談会を開催していますが、
次回のテーマはコミュニケーション。
ふらっと からも、名波司法書士と佐藤司法書士に
参戦いただくほか、メディエーションの大家である大澤弁護士や、
県司法書士会が相談対応の研修会でお世話になっている谷澤さん
にも加わっていただき、コミュニケーションの切り口から
相談対応、紛争解決、日常生活へのヒントを模索する構想となっています。
 
ご希望の方にはどなたにも無料で会から送付しています。
県司法書士会事務局(TEL054-289-3700)までお問い合わせください。

”意識する”ことで見えること

12月4日、関西の老舗ADR勉強会・SSCATの皆様に
お招きを受け、「観察力を身につけよう!」と題して
ワークショップを開催してきました。

何と遠方では四国からもご参加いただきうれしい限り!

会場は京都司法書士会館。初めてきました。

 
 
行列のできる和菓子店 ふたばの豆餅をいただき、エネルギー満タンです(Tさんありがとう)
ちなみにこの時期の京都といえば紅葉
ピークは過ぎていたけどまだ十分美しい。

ところでみなさん、日頃「観察」してますか?
ただ見ているだけじゃダメなんです。
「意識して」その情報を捕まえなくては観察になりません。

主に表情、しぐさ、足の位置、手の位置、姿勢など
言葉以外の部分を観察する”意識”を持つための
ワークショップを4時間かけておこないました。

観察力は日常生活の中でもトレーニングできます。
観察力を磨けば、人の気持ちにも自分の気持ちにも敏感になり
コミュニケーション能力が向上すると思います。

”ふらっと”では講師派遣も行っております。
職場内等円滑なコミュニケーション、できていますか?
オリジナルで研修も組み立てますので是非一度お問い合わせください♡

副センター長 芝 知美



2016年12月4日日曜日

親のこころ


 最近読んだ本です。「親のこころ」(木村耕一)①②③、「心の持ち方」(ジェリー・ミンチントン)、「責めず、比べず、思い出さず」(高田明和)、「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子)、「粋な生き方」(帯津良一)、「もの忘れ、認知症にならない新・思い出しテスト」(ど忘れ現象を防ぐ会)など、そろそろ「終活」をと考えている自分にとって、それを意識した本ばかりです。

 「親のこころ」(木村耕一)②にこのような一節がありました。

|―――――――――――――――――――――――――――――――|

| 大学時代、親は毎月仕送りをしてくれていました。       |

| 夏休みに帰省して驚きました。                |

| 中学、高校時代に私が着古した服を、母が着ていたからです。  |

|「新しいものを買ったら?」と言うと、「もったいないし、その分、

|お前に仕送りしたいから」と笑って母が言ってくれた時、じーんと 

|目頭が熱くなりました。       (広島県 33歳 女性) |

|―――――――――――――――――――――――――――――――|

 周りは田んぼしかない田舎に生まれ育った自分には、こういうことは普通の事。3人姉兄弟の末っ子として生まれた私は、いつも着るものは「お下がり」ばかり、高校生になってやっと「おニュー」を買ってもらったような記憶があります。

 自分には、あと数か月で「白寿」を迎える母がいます。約3年前、胃の大量出血で倒れて救急車で搬送、そのまま入院。輸血とレーザー照射で凌ぎ、病状が落ち着いた頃には、老人施設へ移動、現在は3つ目の施設に入所しています。

 毎週日曜日には、面会に行くのですが、目が合うといつも笑いながら手を上げて迎えてくれます。施設1階の食堂でおやつを食べながらお茶飲み、いつも「お前が小さいころ、お祭りでお宮さんへ行く途中、橋から川へ落っこちて、かあちゃん、びっくりして、反対側から飛び込んで助けたっけね。」と毎回同じことを話します。

 小学校にあがる前の出来事。自分もこのことは鮮明に覚えていて、この年まで忘れたことはありません。いまここにいるのも母が命がけで助けてくれたおかげといつも感謝しています。

 帰り際にはいつもハイタッチして、「また来るよ」「気を付けて行くさよ」「じゃあね」と、いつも決まった言葉で、淋しそうに送ってくれます。

 夫と子ども2人(姉・兄)を逆さで送り、一人きりになっている母を施設に入所させて、淋しい想いをさせている母に対する自責の念と、この年になるまで母と会話が出来る喜びと、そんな想いが交錯して、やたらと目頭が熱くなる今日この頃です。

 

いけがや(初老の前期高齢者)

2016年11月25日金曜日

ロールプレイ研修会


先日、私が所属する団体で2日間にわたり4つの事例の調停ロールプレイを行う、という研修会を開催しました。調停の基礎やスキルを学ぶ研修を受けたことがあっても、実践を経験できる機会はそう多くはないため、より実践に近い形で調停を経験する、ということを目的として開催したものです。
この研修会では、参加者全員が最低1回は調停人役を経験することとし、当事者役(申込人・相手方)も参加者全員で担います。参加人数に応じ複数のグループを作り、同時に同じ事例でロールプレイを行いますが、面白いのはグループごと違う結論に至ることです。長い時間、話が進展しないグループ、合意に達するグループ、解決の兆しが見えたところで時間切れとなるグループ。ただし、大切なのは結果ではなくその過程です。調停人のどのような働きかけが当事者に変化をもたらしたのか、あるいはもたらさなかったのか。ロールプレイのあと、各グループごと観察者の主導で時間をかけて振り返りを行います。調停人は当事者役がどのようなことを思っていたのかその場で聞くことができ、当事者役も、調停人の行動を自分の参考とすることができます。
ロールプレイとはいえ、役作りもしっかり行った上で調停に臨みますから、1日1つ調停をやればかなり疲労すると思いますが、それを2日間で4つもやるのですから、本当に大変です。にも拘わらず、もっとやりたい、という声があがったのには驚きました。日頃、調停の活性化を感じることはあまりありませんが、今回の研修会では地道に継続することが裾野を広げることにつながっている、という気がしました。

井口

2016年11月15日火曜日

大事なルール

何か物事を決める時、やり方はいろいろありますよね。やり方の中の1つに「ワークショップ」なるものがあります。

ワークショップ? 何それ? 何かのお店ですか?(自分は初めてこの名前を聞いた時、実際にそう思っていました・・・(笑))   いえいえ違います。ものすごく簡略化した説明ですが、ワークショップとは、会議の参加者がいくつかのグループに分かれ、全体の進行役の進行のもとに会議のテーマに沿って話し合いをしていくことです。(グループディスカッションのようなイメージです。)

最近、自分の住んでいる市のワークショップに参加したり、実際に進行する側を経験させて頂く機会がありました。大体、1グループ5人~8人くらいの人数で、男女比も半々で年代も様々。そうなるといろいろな意見が出るし、まとめるのも大変です。
でも、同じグループの人の第一印象と実際に話した後の印象の違いが面白かったり、全く意見が合わなかった人と話が通じ合えた瞬間の喜びを体験出来たりと、終わると「やっぱり対話っていいな」と思える経験をさせて頂いています。

会議である以上、ルールがあります。自分の市でのワークショップのルールは3つ。その中でも自分が大事だなと思うルールは、「自分ばかり話しません」というもの。ああ、心が痛い・・・。
話がのってくるとついつい時間を忘れて自分ばかり話してしまいますが、自分が話している時間は、相手はそれを聞いている時間ということ。対話をしたいから、相手の時間も大切にしていきたい。日常生活でもまだまだしゃべり過ぎて反省ばかりですが、この大事なルールを守ることを心掛けていかなければと思いました。

佐藤圭

2016年11月10日木曜日

炸裂事件の後始末

~驚愕、混乱、確認、安堵、怒り、整理、解決、反省、結果の受け留め~

 金曜日の夜、自室でほっと一息ついていたところ、BAANNNNNという爆発音が家の中で響き渡った。

  【驚愕・恐怖】
  何事??・・・頭真っ白、パニック!

  【混乱】
  ええっ?・・・しばらく呆然自失、頭も体も動かない・・・

  【事実確認1】
  ともかく何が起きたのか確かめなければ
      ・・・そろそろと部屋のドアを開ける。
    んん、静かだ。ともかく確かめなければ
        ・・・そろそろと廊下に出る。

  家人がドアを開け、「何が???」と問いかけてきた。
  よかった。家人は無事だ。
   「なんだろう?とりあえず部屋から出ないでね」
      ・・・そろそろとあたりを見回しながら、廊下を進み、
         キッチンへ・・・・

  【事実確認2】
    ともかく、火は出ていない。ガスのにおいもしない。
    変な物音もしていないよね。  

    ? 何やら柑橘系の甘い香りがするぞ。
    なにか床に・・・ガラス?金色の蓋?
    床や壁がベトベトだあ・・・
    ああ!!生姜のかけらも散らばっている!
      ・・・・
    生姜のはちみつ漬けのビンが破裂したのね・・・・
    そういえば、蓋が少々膨らんでいるのが気になっていたけれ
    ど・・・

  【とりあえず原因がわかり安堵し共感】
    「しょうがのはちみつ漬けのビンが破裂したんだあ!」
    「びっくりしたなあ。でも、火事とかガス爆発とか、ドロボー
     が入ってきたとかじゃなくってよかったよお。」
    「・・気を付けて片付けしようね。」

  【怒り】
    でも、この状況どう受け止めたらいいのか・・
     まったく・・・破裂するなんて・・・
    蓋が膨らんでいたのがわかっていたのに・・もうまったく!

  【整理】
    原因がわかった。
    早急に片づけをしなければならないこともわかった。
    ガラスが散らばっているので、けがをしないように片づけをし
    なくちゃ。スリッパを履いて、、箒と塵とりも・・・それに
    このベトベト!
             
【解決】
    キッチンに散らばったガラスと生姜の破片を集め、何度も
     何度も箒で掃き、床と壁、部屋中をタオルで拭き、片づけた。

 【反省】
    蓋が膨れていたのに気付いていたのに、何故あの時蓋を開けて
    ガス抜きをしなかったんだろう・・・ほんのちょっとの手間を
    後回しにした結果、こんなことになってしまった。
    ああ、手作りジンジャーエールを楽しみにしていたのに、
     がつかり・・・
    ゆっくりしたいのに、片づけに何時間かかるんだろう・・・
    でも、大事にいたらなくてよかった・・・

 【結果の受け止め】
    甘いはちみつ生姜の香りに包まれての大掃除は3時間後に
    ようやく終了。
    「今後は、気をつけよう。こめんね。」
    「しょうがないねえ。」
  


かくして、ウイルキンソンのドライジンジャーエールを飲んでこの日は寝たのであった。

これって、ふらっとの調停のプロセスと似ているような・・・


                                         御室

2016年11月4日金曜日

視野を広く

広い視野をもちたいですね

といっても、物理的、肉体的な話です


娘が俗に言う「ものもらい」にかかってしまい

ついでに私も「もらってしまった」ので

二人仲良く眼科医院に行ったところ

「あのー、ものもらいはどうでもいいんですが、あなた、緑内障ですよ」

というありがたいお言葉を頂戴しました


40歳をすぎると20人に1人くらいの割合で発症するらしいのですが

いまのところ極々初期なのでまだ治療は始まらず

今後は定期的に検査をうけるようにと言われました

症状が進むと視神経が壊れて視野が狭くなり、

歩いている時に物にぶつかったり、階段で転んだりしやすくなるそうです

恐ろしいですねえ


ものもらいを感染させられたおかげで緑内障の兆候に気付くことができたので

ある意味ラッキーだった?のかもしれませんが

中年のみなさんは体中を検査してもらったほうがいいですよ

という中年男性のつぶやきでした


運営委員 竹下

2016年10月27日木曜日

ブレーキをふむ勇気

自分でいうのも恥ずかしいですが
わたし、実年齢より若くみられることが多いです(^^)

ただ、カラダは嘘はつかないですね
ちゃんと年相応のリアクションをしてくれます(T_T)

今年、わたし、本厄なんだな

そしてそして、今年、青年司法書士協議会 まさかの会長再任、事務所移転
法人化・・・   大きなイベントごとが重なりました

お正月、ちゃんと厄除けのお守りを買ったので、ありがたいことに
それなりにうまくいっていると思います

が、カラダが、もうちっとペースを落としてくれんかねえ・・・
とささやいてきます(^_^;)

なんかしてないと落ち着かない性分なのか、まだ大丈夫、仕方ないと
こなしていますが、さすがに20代と同じように動き回るわけにはいきませんよね

ブレーキを踏む勇気  大切です

というわけで、少し自分の中でふっきれた部分もあり体調は回復傾向にあります

あ、日曜は大井川マラソンだ(10キロだけどね)
タイムオーバーになるかもだけど、ファンラン してきます!!

事務長 佐藤


2016年10月25日火曜日

ブラック〇〇


 最近、ブラック企業、ブラックバイトなど、頭に「ブラック」がつく単語が目につきますね。一般的に、ブラック企業とは、長時間の残業やサービス残業など従業員に対して劣悪な労働環境で勤務を強いる企業を指し、ブラックバイトとは、学生に本業である学業に支障をきたすような勤務を強いるアルバイトのことを指しています。

ブラックがつく単語というと、ほかに、ブラックマンデー、ブラックリストなど、どちらかというとあまりいいイメージを連想できない言葉をついつい私は思い浮かべてしまいますが、本日のyahooニュースで、「ブラックバイト」を含むタイトルのニュースに並んで、「ブラックフライデー」という単語を含むタイトルのニュースが目につきました。

これはまた、どんな暗黒なイメージの言葉がでてきたのだろうと、クリックしてみると・・・・「ブラックフライデー」とは、アメリカの祝日である感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日金曜日を指すようです。

アメリカでは、この金曜日を境に一斉にクリスマス商戦が開始されるそうで、クリスマスに向けてどの小売店も売上が上がり「黒字」に転じることから「ブラックフライデー」と呼ばれるようになったとか。

近年では、大手スーパーも日本で「ブラックフライデー」を定着させることを目論んで、セールを始めているそうです。

「ブラック」も悪い意味ばかりではないようで、「ブラックフライデー」日本にとっても、いい意味で定着してくれるといいですね。



運営委員 井上史人

2016年10月13日木曜日

司法書士会調停センター担当者会議の開催

 センター長の小澤です。
 私は、日本司法書士会連合会においても、常任理事として、ADR推進も担当させていただいております。
 明日、10・14には、日本司法書士会連合会が主催となり、全国の調停センターの皆様をお招きしての情報交換を行います。
 趣旨としましては、「司法書士ADRの理想像を考える場を持つことにより、短期目標では見えてこないビジョンを共有し、長期目標を立て、それを指し示すことで共働する司法書士会を増やす。」というものであります。
 また、各司法書士会調停センターの運営状況やノウハウ等に関する情報の共有化を図ることも目的としています。
 さらに、同日には、テレビ会議システム「V-CUBEミーティング」体験として、テレビ会議システムを利用した隔地者間調停ロールプレイ~のデモも予定しております。
 希望者に、テレビ会議システム「V-CUBEミーティング」を利用した模擬調停を体験してもらいたいと考えています。
 また、機会がありましたらご報告させていただきたいと思います。

2016年9月28日水曜日

読まずにいられない?

読んでいない新聞がたまってしまいました。一時は2か月分ほど・・・・めちゃくちゃ忙しかったというわけではないのですが・・・

毎日3日分くらいを読んでやっと40日分ほどに減らしました。新聞なので1月以上も前のものを読んでも意味がないとも思うのですが、もともとニュースは見出しを見るだけかせいぜい斜め読みをする程度で、まず、小説を除いた文化面から読み始めて面白そうな記事が載っているときだけスポーツ面、それから常に面白くはないけれど何となく義務感(なんの義務?)で経済教室(とっている新聞は日経のみ)それからマーケット総合という面をちょこっとだけ読み(株なんかやっていないのに)社説を読むのは1年に1度あるか無いか、最後に楽しみにとっておいた小説を読んでおしまいというのがいつものコースです。

小説はともかく他の記事は(たまってしまったときは)読まないという選択肢を選ぶことの方が普通であり、賢明でもあろうと思うのにそれができません。とくに(記者ではない)いろいろな人が自分がしている少し変わったことについて書いていることが多い文化面の記事は正直すごくおもしろいというわけではないし、読まないことにしようと何度か決心したのですが、なぜか読まないといけないような気持ちになって読んでしまいます。

今日もブログを書かなければと思いながら読んでしまいました。

ひとつは取り掛かるのがおっくうなことを先延ばしにしようとする気持ちがあるのかもしれません。
でもそれ以上に還暦を迎えた今、人がどんなことをしてどんなことを考えているのかせっかく伝えようとしてくれているのだから読まなければというような気持ちが強い気がします。

若い時には興味のないことに時間を割くことはなかったと思うのですが・・・

残り時間が少なくなったいまになっていろいろなことに対する興味ではなく執着がでてきたのでしょうか?

考えていたら少し寂しくなってきました。

                                                 田ノ上美津子










2016年9月22日木曜日

「幸せ」を見つける力

先日、このブログに「増田家に柴犬がやってきた」が投稿されましたが、我が家にも4ヶ月ほど前にひょんなことからダックスフンドがやってきました。


年齢は8歳。雄。ヘルニアを患っていて後足は動きません。前足の力で下半身をひきずって歩いている状態です。元の飼い主さんが高齢になり、この子が麻痺を抱えているため思いの外世話に手が掛ることから、手放したいとの話がありました。新たな飼い主さんを見つけるにも、ちょっと難しそうだなと思いましたが、近所の動物病院にお願いして里親募集をして貰いました。でも、飼い主さんが見つからないまま日が経ってしまいました。


そこで、我が家にこの子を迎え入れました。


これまで4頭のワンちゃんを家族に迎え入れてきましたが、ヘルニアで歩けない子は初めてです。今までと勝手が違い戸惑う日々。


「何をどうしてあげたらこの子が快適に暮らせるのかな。」


まず、足を引きずっても痛くないようにフローリングにカーペットを敷き、排泄がうまくできなくて身体がすぐ汚れてしまうのでおむつを使用、動かなくなった後ろ足は毎日マッサージとストレッチを開始、ワンちゃん用の車椅子がリハビリになると聞きこれを調達。


些細な変化に目を配り彼と向き合っています。


そして四か月が経った今。後ろ足の感覚が少しずつ戻ってきて、絡んだ足を自分の力でほどくことができるようになり、少しの段差なら昇れるようになり、腰を自分の力で少しだけ持ち上げられるようになりました。そして全く動かなかった尻尾も動かせるようになりました。


一つずつ出来ることが増えていくこと、尻尾が振れるようになり嬉しさを表現してくれること。
一緒にご飯を食べて、寝て起きて、おはようおやすみを言えること。


今、我が家に彼がいてくれることで、生活のふとしたことに喜びを感じられるようになりました。


目の前にはたくさんの幸せがあるのに、見過ごしてきてしまったんだなって気付かされる今日この頃。幸せになるって何かを掴みとることではなくて、幸せを感じる心を養うことなのかもしれません。


これからも彼と一緒に「幸せ」を見つける力(=感じる心)を養っていきたいと思います。


見城美妃







2016年9月15日木曜日

好きな作戦は「みんながんばれ」です。



自宅で、夜中でも手軽にストレスが解消できる方法はないかと考えていたら、テレビゲームが頭に浮かんできました。


と言っても、ドット絵の画面でプレイしていた世代には、最近のすごいグラフィックのゲームはちょっと入り込めそうにないので、かつて小学生の頃にプレイしていたRPGのリメイク版で、たまたまうちにあるプレステ2でもプレイできるソフトが出ていないか、ざっと調べてみました。


すると、これは、と思っていたものは中古ソフトで250円とかで売られています。しかし、ここで手がとまりました。


よっしゃ、これを買って、プレステ2にセットして、最初はあの村から始まって、なんやかんやレベル上げて装備買って、あいつを仲間にして、あいつがパーティーから出て行って、最後にあいつを倒したらええねんな、と考えていたら、急激に虚しくなりました。そこまで全部わかっているのに、楽しいはずがない。


ほな、やったことないソフトならええんかな、と他のものも見てみたのですが、同じでした。ストーリーは知らんけども、たぶんなんやかんやレベルあげて装備買って、最後に強大な敵を倒すだけやんな、と。その虚しさは、RPGだけでなく、戦国の世に降り立って天下統一するシュミレーションゲームでも同じです。


いま考えると、どうしてあの当時そんなわかりきったものを延々と、なんだったら4回も5回も最初から繰り返しプレイしていたのか・・


これが大人になるということなのか、と実感するとともに、子どもというのはなんと毎日が楽しかろう、と羨ましくなった次第です。



と、この話を、かつての自分の気持ちや心の性質すら理解できないのに、いわんや他人の心においてをや、といった教訓譚に持ち込もうかと思いましたが、そんなの取ってつけたようだぜ!嘘くせぇ!ビバ子ども!それだけでいいんだ、それだけで!オーイェ!フヮッフー!



ほら、ついさっき自分の書いたものでも、理解が危ういでしょう・・?


そんなものです・・そんなもの・・


青野 雅之

 

2016年9月7日水曜日

今日も走りたい


数年前から毎日走っている。

現在のランニングの月間目標は250㎞である。毎日10㎞走れば月に300㎞になるが、雨の日や休養日もあるから月間250㎞は大変である。

ちなみにオリンピックを目指す選手は月間1000㎞以上を走るのはあたりまえのようである(距離だけでなく中身が濃いのであるが)。

オリンピックを目指すような選手は別として、我々のような市民ランナーは、何とも非生産的な作業を毎日続けているのである。

走っていれば気持ちが良いときもあるが、苦しいときの方が圧倒的に多い(その苦しいのが良いのかもしれないが)。長い距離の練習には時間がかかるし無理をすれば故障をして医者にもかかる。レースに出場すれば参加費もかかるし交通費・宿泊費もかかる。泊りがけで遠征に出かけて失敗レースをしたときなど、何でこんなに遠くまで来て、こんなことをしているのだろうと情けなくなりながら走ったこともある。レースでは苦しい思いの連続で、ゴールの一瞬が気持ち良いだけだ。

市民ランナーの殆どは、足腰に故障を抱えながら走っている。私も膝の故障を抱えながら走っている。ずいぶん前のことになるが、医者に「貴方の膝は軟骨が磨り減っていて痛いのです。磨り減ったものは再生しませんから、痛みのあるときは静かにしていてください。」ときつい言葉で突き放されたことを思い出す。静かにしていても膝痛は良くならないし、筋力も落ちるばかりなので、故障を抱えながら走っている。

ほかのランナーに話を聞いても、なんらかの故障を抱えながらも走っている。どこも痛くないランナーなんていないのではないだろうか。

フルマラソンを走った後は風邪をひきやすくなる。フルマラソンは体のためには負荷が強すぎて、一時的に風邪のウイルスや菌への抵抗力が低下してしまうのである。フルマラソンは、健康にはあまり良くないのかもしれない。

健康維持のためならウォーキングで充分である。私も走る前はウォーキングをしていたが、冬場に歩いていると寒くて仕方ないので走り始めただけのことである。

レースに出場して自己記録の更新を目指し、去年より今年、今年より来年の記録が良ければそれも楽しみであるが、いずれ記録は伸びなくなる。

何のためには走っているか分からないが、それでも、今日も走りたい。



宮内豊文

2016年9月4日日曜日

借家やアパートで家具固定はできるのか?

 
 借家やアパートにおいて、L字金具やベルト式の器具を使用し、家具を壁や柱にネジで固定することが、善管注意義務違反とならないか。司法書士は、そんなことをつい考えてしまう。
 
 私なりの結論としては、建物所有者が承諾すれば別段、承諾しないのにそのような方法で家具を固定すれば、現在の社会情勢では、善管注意義務違反と判断される可能性がある、と考えている。

 しかし、過去の地震災害における家具転倒による被害を省みれば、人命を守ったり、負傷を防いだりするために、持ち家のみならず、借家・アパートにおいても、堅固な家具固定ができる環境を調えていくべきだろう。「何とかならないものか。」、つい思案してしまう。おそらく、建物所有者も、「部屋の壁や柱を穴だらけにしてほしくない。でも、災害のときに入居者に万一のことがあったら取り返しがつかない…。」、そう逡巡しているのではないだろうか。

 そんな思いを巡らしていたところ、袋井市が行っている「賃貸住宅における家具等転倒防止器具給付事業」が目に飛び込んできた。その事業は、部屋の壁に防災レールとベルトの設置を助成・促進するもので、それらを用いて家具固定をするよう入居者に奨めるのである。この方法であれば、建物所有者にとっては、災害時の被害を低減できることはもちろん、壁等がネジ穴だらけになる事態を回避でき、さらには他の物件との差別化も図ることができよう。また、入居者にとってみても、家具を固定する器具を購入する負担が軽減されるほか、DIYで固定する際に壁の強度を心配しながら作業する必要がなくなり、さらには模様替えに伴う家具移動も可能である。

 借家やアパートにおけるネジ止めによる家具固定の問題は、現状のままでは、建物所有者、入居者のみならず、借家やアパートに関わる事業者にとっても、災害時の人命に関わるだけに、心の晴れない状態にあるといえるだろう。袋井市の事業のようなウィンウィンの輪が広がっていけば、災害時の被害を少しでも減らすことができよう、そう期待してやまない。


小楠展央

 

2016年8月24日水曜日

増田家に柴犬がやってきた

【司法書士あるある】知らない土地を徒歩や車で移動していると、「司法書士」と記載のある看板に目が止まる。
 
 みなさん、こんにちは。
 本日は8月24日(水)。わが家の子どもたちは、明日から二学期が始まります。
 夏休み前半から、口酸っぱく「宿題は早めに終わらせるんだよ」と言ってきましたが、やはり最後の3日間に大慌て。
 特に長女は、読書感想文・自由研究・図画工作の「夏休み三大課題」を最終日ギリギリで仕上げました・・・
 
 さて、タイトルのとおり、わが家に柴犬がやってきました。
 きっかけは、次男の誕生日。
 他の子と違い、次男は昨年まで誕生日プレゼントを欲しがることがありませんでした。そして、今年も特にないだろうと思って次男に聞いてみると、返ってきた答えは、「犬が欲しい!」。
 次男が最後まで責任を持って世話することを約束して、犬を飼うことになりました。
 
 そんなこんなで、わが家にやってきたのは、生後2か月の黒柴。
 ブリーダーのところで5匹産まれたうちの最後に残った1匹ということで、他の子犬と比べて元気がなく、弱々しく、小さい感じがしましたが、次男の強い希望により、わが家へ迎え入れることになりました。

 名前は「リク」。
 


 それから2か月が経ち、リクは一回り大きくなりました。食は相変わらず細く、頼りない体形ですが、元気いっぱいに子ども達にじゃれついてきます。次男は毎日、朝と夕方の食事を用意し、排せつ物の処理も欠かしていません。リクはすっかり、増田家の一員になりました。

本題

 犬を飼うと決めてから、ホームセンターやデパートに行くとペット用品売り場が直ぐに目に止まるようになりました。自宅から一番近いホームセンターはペット用品がとても充実しており、広い売り場面積を占めていましたが、犬を飼うまではそのことに全く気付きませんでした。

 やはりヒトは、目に入る膨大な量の画像情報の中から、自分に関係のある、もしくは関心のある情報を知らぬ間に取捨選択しているんですね。
 
 これって、すれ違う女性の姿に目がいってしまうのも同じ・・?

                                                                                                      増田真也

2016年8月18日木曜日

「話を聴いてくれてありがとうございます」

準備段階も含め調停センターに携わるようになって10年は過ぎただろうか、最近ふと気づいたことがあった。
日々の業務の中で、以前より話を聞くことに対して感謝の言葉をいただくことが多くなったような気がするのだ。

以前と何が変わったのか。

いわゆる「聴く」ことは意識している。
では、「聴く」とは何なのか。

先日、私に「聴く」ことの基本中の基本を教えてくださった方のお話を久しぶりに拝聴することができた。

話をしている人の「鏡」になる。

私はハッとした。そして、反省をした。
いろいろなスキルを使って「聴く」ことは意識していたが、いつしか「聴いてあげている」になっていなかったかと。

そうした中、事務所に相談の電話が入った。
話の内容としては、相談者が相手方の行為を否定しつつも自分自身を否定する部分があった。私は、相談の内容を整理しつつ、相談者の様子を言語化した。
否定的な話は、ほっておいても否定的な話として整理され、解決策が提示される。
一方で、相談者は孤独である。自己肯定感が充たされない状態に陥っている。
だからこそ、相談者自身ががんばってきたこと、がんばっていること、大切にしていることを敢えて言語化する。相談者に自己肯定感(居場所)が戻ることを祈りつつ。
相談者の言葉の端々からもれる微かな「光」をしっかりと映しだすことを私は意識した。

「鏡」はすべてを映しだす。悪いことも「良いこと」も。

今回の相談者からもいただけた言葉を今後も大切にしていきたい。
「話を聴いてくれてありがとうございます」

運営委員 名波直紀



2016年8月11日木曜日

久しぶりの調停でした。

先日、久しぶりに調停人を務めました。
記録を調べてみると、何と6年ぶり・・・
 
改めて“ふらっと”で出版した本や規程類を読み返し、ご利用いただく当事者の皆さんに実質面でも手続面でも
落ちがないようにと努めましたが。。。
何度やっても胸を張って「いい出来だった」とはいかないものです。
 
しかし、何事も経験。
新しく“ふらっと”の運営に携わるようになった司法書士の皆さん、早く経験してみましょう!!
 
 
(中里)
 
 

2016年8月4日木曜日

高校生1日司法書士~ウィンウィン君の旅立ちの日


8月3日は司法書士の日。
マニアック!

静岡県青年司法書士協議会主催で
高校生たちが1日司法書士としてお仕事体験(?)を
しました。
今年は18名の生徒さんたちが参加してくれました。

午前中はワークショップを開催し
司法書士がどのような職業なのか、
法律を身近に感じてもらう体験をし、
午後には司法書士事務所訪問、
法務局、裁判所にも訪問したようです。

司法書士事務所訪問では、今年は私の事務所に来ていただきました。

司法書士の日々のお仕事から
書籍の紹介、執務室の案内
スタッフの役割、法人であることのメリット
事務所が2か所あることのメリットなどなど
短い時間でしたが、なるべく高校生の皆さんにとって
有益なものを持ち帰ってもらえるように
お話させていただきました。

あんど

調停センター”ふらっと”と浜松江乃島高校のピアサポート
も紹介させていただきました!

高校生たちは帰りにお土産として、ウィンウィン君
を持ち帰った模様。
ウィンウィン君が県内全域に増殖して、
もっと”ふらっと”がメジャーになればいいなぁ~♡

副センター長 芝 知美

2016年7月31日日曜日

新人の方について思うこと


会務を担当している関係上、毎年11月の合格者顔合せ会から翌年の登録審査会、登録証交付式まで新人の方と顔を合わせ、話しをする機会があります。

最近は法務局出身の方、事務所で補助者をされていた方以外に、多種多様な職業を経験されてきた方が入ってきます。また、年齢的にも40代、50代の方が比較的多いことも目につきます。

一昔前は、1つの会社・職業を貫き、定年・引退を迎えるのが良しとし、また、比較・競争社会といわれ、狭い土俵(会社)の中で勝ち残った者が評価される時代もありました。

今は違います。様々な職業を経験して、この業界に入り、これまでの経験や能力が生かされれば、それが強みとなり、大きな評価を受けることになります。
 ふらっとも毎年毎年、新人の方が入ってきていると思います。これまでの経験や能力に、調停のいろいろなスキルを身に付ければ、調停人として、また調停の場でなくても質の高い相談員として存在感を見せつけられるのではないでしょうか。そのためには「継続」ですね。


いけがや みちお

2016年7月19日火曜日

多重性


私が所属する、とある委員会で4つの事業が同時に進行しています。
それぞれチームを組んでいますが、メンバーが重複している部分もあります。
そして毎日MLに熱心な投稿があります。
基本的には、①計画 ②承認 ③広報 ④作り込み という流れですが、4つの事業の開催時期が1ヶ月くらいずつずれていて、それぞれ①から④の手順を踏む必要があり、そして作り込み作業が(1)原案(2)お試し(3)検討(4)修正案(5)再トライ(6)再検討(7)再修正…というように進んだりするので、本当に大変です。
業務でも、複数の案件をほぼ同時に進めてゆかなければならなくなるときがあります。この場合、「今、これとこれがあるので、あなたのは後で」とは言えません。
依頼者にとって自分以外のことは関係のないことですから。
一度に複数のことが重なってしまっても、優先順位をつけてあざやかに対処できる技量を身に着けたいものですが、それができないうちは、やはりコミュニケーションを大切にして、信頼関係を構築しながら進めてゆくことが大事なことかな、と思っています。

井口

2016年7月12日火曜日

考え方1つで・・・

最近、人に自分の考えを伝える機会が増えてきました。
しかし、自分の話す技術不足もあってなかなかうまく伝わっていかない。何回かそんなことがあって、なかなか前向きになれなくなってきていました。

そんな時、ある先輩の一言、「それでいいんじゃないの。それが今の実力なんだから。伝わらないってことは、神様が君に、どうやったら自分の考えが伝わるような方法があるのかもっと真剣に考えるチャンスを与えてくれたってことだよ。これはステップアップするチャンスなんじゃない?」と。

ハッとしました。伝わらないことはダメなことだけど、それだけを捉えて後ろ向きになってしまっていた自分が恥ずかしく思えました。確かにこれをチャンスだと捉えれば、どうやったら伝わるのかをもっと真剣に考えることができます。考え方1つなのかも知れないけれど、その後の世界は全然違う。

これからは、何事も前向きに考えられるように頑張らないといけないな~と思いました。

佐藤圭

2016年7月6日水曜日

~利用者からみた日本のADR~



休日、昼下がりの美容院の椅子でうとうとしていたら、「生まれて初めてあんなに感激した!」という隣の女性の声が耳に飛び込んできた。

(へえ、生まれて初めての感激って・・・何があったの?)

 

 

「平等院に行ってきた。親が一度行きたいっていうから、行ってみようかって何気に行ってきたんだけど、人間の欲ってすごいんだね。昔も今も変わらないじゃんと思ったら、私の人生なんでほんとちっぽけな感じ、ぐちゃぐちゃ言ってる暇なんてないじゃんって思っちゃて・・・」

(んん、感激したのはわかるから、その理由をはしょらないでね・・・平等院といえば、あの10円硬貨の?はるか昔に小学校の修学旅行で行ったかしら?)と、私の心は京都の宇治へ旅立ったのである。前置きはこれくらいにして、本題に。

 

 5月、立命館大学で開催された日本法社会学会の学術大会に、外部者として参加してきた。その中で「利用者からみた日本のADR」のミニシンポジウムが開催されていた。  

 

主要な弁護士会ADRセンター及び日弁連交通事故相談センターの利用者に対して実施した質問票調査の結果の紹介と分析結果を踏まえた、ADRの利用向上と手続・制度の改善に資する研究発表である。

調査の対象や方法といったリサーチデザイン、利用者がいかにしてそのADRの手続の存在を知り利用に至ったのか、内容別の分析(医療紛争、建物賃貸借紛争等)と当事者のニーズを探りそれを踏まえて手続実施者への教育や手続設計のあり方の検討(ADR研修でお世話になった入江先生の研究)、当事者のADRに対する期待と評価、利用者の満足はどのような要因に基づくものかの分析、手続に対する当事者の結果に対する反応とその要因等、ADRの今後の取組みへの課題がいろいろな視点から研究されていた。

 

 ふらっっとにおいて、分析とその結果の公表(ふらっとのHP)は、利用促進の効果があるかもしれない・・平等院参道のかわいいお姉さんの入れてくれた抹茶ビールを頂きながら、身も心も静岡に戻ったのである。

          2016.7 御室



 

2016年6月27日月曜日

嫉妬

今年の元旦に第二子が誕生しました。

第一子である長女は「赤ちゃんが生まれたらかわいがる」

と言っていたのですが

いざ生まれてみると自分のことが後回しにされてしまうのが気に入らず

「きょうだい欲しいなんて言わなければよかった」といって泣き喚いていました。


ところが、なるべく長女のことも優先するようにしていたところ、

長女が自分のことは後でもいいと言い出すようになったのです。

自分が大事にされていると実感できたことで余裕ができたのでしょう。


相続で揉めているきょうだいを見る機会は多いですが

複数のこどもに対して親がどう接するかということは

とても難しいことだと実感できたのでした。



調停人候補者  竹下

2016年6月20日月曜日

肩狐狸庵ICHIの“きりとる”


私の庵(事務所)は、静岡県東部の中核都市、

富士市の閑静な住宅街の端にある。

 

TV番組や雑誌では私たちがまだ行ったことのない

世界の美しい風景やその国の人々の生活、

美味しい食べ物などを紹介している。

 


 

私たちはそのTV番組の景色を“きりとる”

その雑誌の筆者の感想を“きりとる”

そしてその情報をもとに、自らの記憶を構成する。

 

確かにそこに映し出される風景は嘘ではないし、

レポーターや雑誌の筆者が綴る言葉にも

嘘はないのかもしれない。

 

けれども実際にその場に行かなければ、

その国で食べ、人々と交わらなければ

本当の姿は分からない。

 

行ってみなければ、世界最高所4000mを超える

地にあるボリビア、ラパスのエル・アルト空港の

倒れるような空気の薄さは分からない。

 

行ってみなければ、裸足で歩くミャンマーの

バガンの寺院群の焼けたタイルの熱さは分からない。

 

 

 

行ってみなければ、ヨルダンの死海の

体が浮いてしまう程の塩分を含んだ海水の

そのとんでもない苦さは分からない。

 

行ってみなければ、ブラジル・リオデジャネイロの

街なかで漂う排泄物の匂いも分からない。

 

まさに「百聞は一見にしかず」である。

 

 

 

私たち司法書士という業務もただ書籍から

情報を“きりとる”だけでは進歩がない。

 

もちろんその行動の規範のために

知識、情報の収集は必要であろうが、

そのために自ら限界を設定してしまうのは如何か。

 

自らの可能性を開拓するために行動する。

そう、自ら引いた限界(キリ)を・・・“きりとる”

 

新たに開けた世界は・・・