2011年12月21日水曜日

嘘も方便?

調停人候補者の竹下です。

人と人とのコミュニケーションにおいて、なるべく嘘はつかないのが良いのでしょうが、
夫婦間に於いては必ずしもそうではなかったりします。

先日、妻と二人で父親予定者向けの「パパクラス」という勉強会を受講してきました。
内容としては、胎児の成長についての講義、抱っこやオムツ交換の練習といったものです。

はじめに、自己紹介があるのですが、一番最初に私の順番がまわってきました。
今日はどうしてこの会に参加されたのですか?という助産師さんの問いかけに
「妻が勝手に申し込んで、無理矢理連れてこられました。」
と正直に答えたところ、周りのお父さんたちが、「うんうん」とうなずく中、
後ろから「・・・あぁん?」という妻の声が。
すると、すかさず「ま、まあ、そうは言っても、ここにこうして出席しているということは、一般的なお父さんたちより、みなさんの子育てに対する意識が高いということですよ!」という助産師さんのフォローが入りました。
他のお父さんたちは、私たち夫婦のやりとりを見て、当たり障りのないことを言っていました。

のっけから雲行きの怪しい感じで始まったパパクラスでしたが、
オムツ交換や抱っこの練習をこなし、メインイベントである「妊婦体験」が始まりました。
これは、砂鉄の入ったエプロン状の重りを装着し、妊婦の大変さを体験することで、
父親の自主的・積極的な家事への参加を促そうというものです。

これも私の順番が一番早かったのですが、重りを装着してみたところ・・・重くない。
自慢じゃないですが、日常における体重変動が4~5㎏くらいありますので、
5キロ程度の重りを身につけても、たいして重いと感じないんですね。
どうですか?という助産師さんの問いかけに「いや~、全然たいしたことないですね。」
と答えたところ、本日2度目の「あぁん?」が発動しました。
ちなみに他のお父さんたちは、
「うーん、お、重いなあ~。これじゃあ妊婦は大変だろうなあ~。」
などと涙ぐましい演技をしていましたが、
奥様方はそれに対して満足そうに反応していました。

そんな具合に怒りを買いつつも、最後におこなわれた「妻に(夫に)して欲しいこと」
というグループディスカッションで、
「こちらから、妻にして欲しいと希望することは、特にありません。
ただ、強いて一つだけ言うならば、つらいこと、大変なこと、悩んでいることあるときには、
夫婦なのだから、一人で抱え込まずに、何でも話して、何でも要求して欲しい。」
と発言してみたところ、周りのウケが良く、妻も満足したようです。

というわけで、私は育児に関することだけでなく、夫婦の関係を円滑に保つには、
あまりストレートに発言しないことも必要とされることまで学ぶことができました。
みなさんも、家族とは仲良くしてくださいね!

2011年12月15日木曜日

ブータンと幸せ

こんにちは。
調停人候補者の衞藤です。

あなたがいて私がいる、とても素敵な視点ですね。

さて、今年のニュースでよかったもの。
ブータンの国王夫妻が来日されました。夫妻が被災地を励ましに訪れ、「かならずまたこの場所へ来ます」と語っておられた姿は、とても印象的でした。
ブータンは国民総幸福量(GNH)の向上を政策の中心に据えているそうです。
夫妻が、日頃から、人々の幸せを心から願っているから、こうしたさりげない言葉に命が宿っているのでしょう。

さてさて、幸福について最近知ったこと。
アラン『幸福論』「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。」
NHK教育の深夜番組を一瞬見ただけの情報ですが、なかなか核心ついていると思います。

幸せってなんだろう。
こんなタイトルでワールドカフェを数多く企画したら面白いかもしれませんね。

こだまでしょうか

調停人候補者の大竹です。

先日、わが子が通う小学校のPTAの教育講演会に行ってきました。
毎年、さまざまな先生をお招きし、教育に関する講演を行っていただいているのですが、今年は、児童文学者であり、金子みすゞ記念館館長であります、矢崎節夫先生にお越しいただきました。

詩人、金子みすゞさんといえば、震災後、日本中の誰もが耳にしたであろう「こだまでしょうか」という詩を作った方です。
この「こだまでしょうか」という詩にも表れていますように、金子みすゞさんの視点というのは、常に「私とあなた」ではなく「あなたと私」という視点だそうです。
あなたがいるから、私が生かされているのだということなのです。

また、矢崎先生は、こんなお話もしてくれました。
子供が転んで泣いている時、親は、「そんなの痛くない、痛くない。もう泣くな!」と叱りがちですが、子供というものは、先に否定された瞬間、心を閉ざしてしまうそうです。
だから、最初は「そうだよね。痛いよね。でもね、すぐに治るよ。」と共感してあげることが大切なのだと話してくれました。
子供だけではなく、大人だって誰だって同じかもしれませんよね。
いきなり自分の気持ちや考えを否定されたら、それ以上は、話が進まなくなります。
まずは、相手の気持ちを受け止め、その上で自分の気持ちをぶつけてみる。
この双方の気持ちのやりとりの橋渡しをするのが「ふらっと」ですよね。
相手の気持ちに耳を傾けようという視点を持つだけでも、きっと話し合いを進めていく力になるのだと思いました。

あなたが居て、私が居る。
金子みすゞさんの視点は素晴らしいなと感じました。
喧嘩でさえも、相手が居ないとできないのですから。

2011年12月6日火曜日

異文化交流

調停人候補者の中本です。

 私事ですが、最近結婚をしました。
 結婚をして4ヶ月が経った今思うことは、「結婚とは異文化交流である」ということです。

 よく、生まれも育ちも違うと言いますが、生まれは同じでも、長年異なる環境で育った二人が一つ屋根の下で生活を始めるのです。もう、なにがなんだか訳が分かりません。
 毎日、新しい「我が家の流儀」の登場に、驚き、笑っています。
 例えば、甘いと思っていた卵焼きがしょっぱかったり・・・
 もう少し衝突があるかと思いましたが、意外とお互いの良い習慣をとりいれ、少しずつ新しい「二人の流儀」ができあがっているところです。

 以上、おのろけでした。