2010年2月20日土曜日

最近あつかった相続事例

 最近あつかった相続の事例で、自分ながら判断に迷った事例を紹介します。
 1つは、遺産分割で相続人が配偶者と子供2人で遺産分割が行われていた事例で子供(姉と弟)は、共によく知っている人で、姉を中心に遺産分割がまとまると思い、姉の方へ分割方法のアドバイスをして進めていたところ、途中から弟からも相談がくるようになった。最初、弟から電話の問い合わせの趣旨がよくわからなかったため、一般的な相続について話をしていたら、次に姉が来所し、分割につき争いがあることがわかり、以後、弟からの問い合わせについては、「自分は姉が依頼者のため、姉の立場に立って話をします。」と言って、相談に応じられないと断るようにしましたが、その後まだ話し合いはついていない様子。うまくいってくれればと祈るのみ…
 もう1つは、同じく相続で、依頼者を通して必要書類を連絡したところ、依頼者以外の不仲の相続人から直接司法書士と話をして書類を渡したいと言ってきた。話を受けていいものか迷って、「依頼者と話をしてからお答えします。」と回答したところ、「依頼者は信用できないから連絡はとらないでくれ」と言われた。その後、不仲の相続人から連絡はなく、必要書類もそろっていない。
 以上いずれも遺産分割をできるだけうまくまとめようと思って動くのだが、うまくいかないものです。 

2010年2月15日月曜日

調停センター手続実施者研修会

 2月13日(土)、14日(日)の両日、日司連主催の標記研修会に参加してきました。講師は、白鴎大学法学部講師の和田直人先生。先生は土地家屋調査士会の研修講師としても活躍されています。
 参加者は、全国の各単位会調停センターの運営委員など29名、実践の経験者はもちろん、未経験者も数多く参加されていました。

 本研修会の趣旨・ねらいは、これまで司法書士会調停センターで実際に取り扱われた事案や実際に生じる蓋然性の高い事例を題材に、具体的場面における実践者の振る舞い方について、多角的・総合的に検討していくというもので、参加者4~5名がグループとなり、各事例について最後まで活発な議論が行われました。

印象に残った言葉は、調停人に必要なものは、経験やスキルだけでなく、「人間力」が一番ということでした。また、最後に先生は、経験の少ない調停人が実践の場面で困難に遭遇したとき、焦ったら必ず失敗が待っていると警告しておりました。そして、ADRとは、「(A)焦っても、(D)どうにもならない。(R)楽にやろう!」の略だそうです。

運営委員 池谷

2010年2月1日月曜日

「相談技法」の研修でも・・・

 委員の赤松です。

 さて、平成22年1月30日、静岡県司法書士会「総合相談センターしずおか」の相談員を対象とした「相談技法」に関する研修が開催されました。
 原則、30分の面談時間という限られた中で、いかに相談者に満足を与えるか、という視点で企画されたものです。
 その研修では、面談のロープレも行われ、相談者役と司法書士役にそれぞれ分かれて、いくつかのパターンの模擬面談を行いました。
 いつもと逆の相談者役をやってみると、いろいろと気づくことが多いものですね。
 なお、この研修は、静岡県内の東部・中部・西部の三会場で開催されました。