2016年9月28日水曜日

読まずにいられない?

読んでいない新聞がたまってしまいました。一時は2か月分ほど・・・・めちゃくちゃ忙しかったというわけではないのですが・・・

毎日3日分くらいを読んでやっと40日分ほどに減らしました。新聞なので1月以上も前のものを読んでも意味がないとも思うのですが、もともとニュースは見出しを見るだけかせいぜい斜め読みをする程度で、まず、小説を除いた文化面から読み始めて面白そうな記事が載っているときだけスポーツ面、それから常に面白くはないけれど何となく義務感(なんの義務?)で経済教室(とっている新聞は日経のみ)それからマーケット総合という面をちょこっとだけ読み(株なんかやっていないのに)社説を読むのは1年に1度あるか無いか、最後に楽しみにとっておいた小説を読んでおしまいというのがいつものコースです。

小説はともかく他の記事は(たまってしまったときは)読まないという選択肢を選ぶことの方が普通であり、賢明でもあろうと思うのにそれができません。とくに(記者ではない)いろいろな人が自分がしている少し変わったことについて書いていることが多い文化面の記事は正直すごくおもしろいというわけではないし、読まないことにしようと何度か決心したのですが、なぜか読まないといけないような気持ちになって読んでしまいます。

今日もブログを書かなければと思いながら読んでしまいました。

ひとつは取り掛かるのがおっくうなことを先延ばしにしようとする気持ちがあるのかもしれません。
でもそれ以上に還暦を迎えた今、人がどんなことをしてどんなことを考えているのかせっかく伝えようとしてくれているのだから読まなければというような気持ちが強い気がします。

若い時には興味のないことに時間を割くことはなかったと思うのですが・・・

残り時間が少なくなったいまになっていろいろなことに対する興味ではなく執着がでてきたのでしょうか?

考えていたら少し寂しくなってきました。

                                                 田ノ上美津子










2016年9月22日木曜日

「幸せ」を見つける力

先日、このブログに「増田家に柴犬がやってきた」が投稿されましたが、我が家にも4ヶ月ほど前にひょんなことからダックスフンドがやってきました。


年齢は8歳。雄。ヘルニアを患っていて後足は動きません。前足の力で下半身をひきずって歩いている状態です。元の飼い主さんが高齢になり、この子が麻痺を抱えているため思いの外世話に手が掛ることから、手放したいとの話がありました。新たな飼い主さんを見つけるにも、ちょっと難しそうだなと思いましたが、近所の動物病院にお願いして里親募集をして貰いました。でも、飼い主さんが見つからないまま日が経ってしまいました。


そこで、我が家にこの子を迎え入れました。


これまで4頭のワンちゃんを家族に迎え入れてきましたが、ヘルニアで歩けない子は初めてです。今までと勝手が違い戸惑う日々。


「何をどうしてあげたらこの子が快適に暮らせるのかな。」


まず、足を引きずっても痛くないようにフローリングにカーペットを敷き、排泄がうまくできなくて身体がすぐ汚れてしまうのでおむつを使用、動かなくなった後ろ足は毎日マッサージとストレッチを開始、ワンちゃん用の車椅子がリハビリになると聞きこれを調達。


些細な変化に目を配り彼と向き合っています。


そして四か月が経った今。後ろ足の感覚が少しずつ戻ってきて、絡んだ足を自分の力でほどくことができるようになり、少しの段差なら昇れるようになり、腰を自分の力で少しだけ持ち上げられるようになりました。そして全く動かなかった尻尾も動かせるようになりました。


一つずつ出来ることが増えていくこと、尻尾が振れるようになり嬉しさを表現してくれること。
一緒にご飯を食べて、寝て起きて、おはようおやすみを言えること。


今、我が家に彼がいてくれることで、生活のふとしたことに喜びを感じられるようになりました。


目の前にはたくさんの幸せがあるのに、見過ごしてきてしまったんだなって気付かされる今日この頃。幸せになるって何かを掴みとることではなくて、幸せを感じる心を養うことなのかもしれません。


これからも彼と一緒に「幸せ」を見つける力(=感じる心)を養っていきたいと思います。


見城美妃







2016年9月15日木曜日

好きな作戦は「みんながんばれ」です。



自宅で、夜中でも手軽にストレスが解消できる方法はないかと考えていたら、テレビゲームが頭に浮かんできました。


と言っても、ドット絵の画面でプレイしていた世代には、最近のすごいグラフィックのゲームはちょっと入り込めそうにないので、かつて小学生の頃にプレイしていたRPGのリメイク版で、たまたまうちにあるプレステ2でもプレイできるソフトが出ていないか、ざっと調べてみました。


すると、これは、と思っていたものは中古ソフトで250円とかで売られています。しかし、ここで手がとまりました。


よっしゃ、これを買って、プレステ2にセットして、最初はあの村から始まって、なんやかんやレベル上げて装備買って、あいつを仲間にして、あいつがパーティーから出て行って、最後にあいつを倒したらええねんな、と考えていたら、急激に虚しくなりました。そこまで全部わかっているのに、楽しいはずがない。


ほな、やったことないソフトならええんかな、と他のものも見てみたのですが、同じでした。ストーリーは知らんけども、たぶんなんやかんやレベルあげて装備買って、最後に強大な敵を倒すだけやんな、と。その虚しさは、RPGだけでなく、戦国の世に降り立って天下統一するシュミレーションゲームでも同じです。


いま考えると、どうしてあの当時そんなわかりきったものを延々と、なんだったら4回も5回も最初から繰り返しプレイしていたのか・・


これが大人になるということなのか、と実感するとともに、子どもというのはなんと毎日が楽しかろう、と羨ましくなった次第です。



と、この話を、かつての自分の気持ちや心の性質すら理解できないのに、いわんや他人の心においてをや、といった教訓譚に持ち込もうかと思いましたが、そんなの取ってつけたようだぜ!嘘くせぇ!ビバ子ども!それだけでいいんだ、それだけで!オーイェ!フヮッフー!



ほら、ついさっき自分の書いたものでも、理解が危ういでしょう・・?


そんなものです・・そんなもの・・


青野 雅之

 

2016年9月7日水曜日

今日も走りたい


数年前から毎日走っている。

現在のランニングの月間目標は250㎞である。毎日10㎞走れば月に300㎞になるが、雨の日や休養日もあるから月間250㎞は大変である。

ちなみにオリンピックを目指す選手は月間1000㎞以上を走るのはあたりまえのようである(距離だけでなく中身が濃いのであるが)。

オリンピックを目指すような選手は別として、我々のような市民ランナーは、何とも非生産的な作業を毎日続けているのである。

走っていれば気持ちが良いときもあるが、苦しいときの方が圧倒的に多い(その苦しいのが良いのかもしれないが)。長い距離の練習には時間がかかるし無理をすれば故障をして医者にもかかる。レースに出場すれば参加費もかかるし交通費・宿泊費もかかる。泊りがけで遠征に出かけて失敗レースをしたときなど、何でこんなに遠くまで来て、こんなことをしているのだろうと情けなくなりながら走ったこともある。レースでは苦しい思いの連続で、ゴールの一瞬が気持ち良いだけだ。

市民ランナーの殆どは、足腰に故障を抱えながら走っている。私も膝の故障を抱えながら走っている。ずいぶん前のことになるが、医者に「貴方の膝は軟骨が磨り減っていて痛いのです。磨り減ったものは再生しませんから、痛みのあるときは静かにしていてください。」ときつい言葉で突き放されたことを思い出す。静かにしていても膝痛は良くならないし、筋力も落ちるばかりなので、故障を抱えながら走っている。

ほかのランナーに話を聞いても、なんらかの故障を抱えながらも走っている。どこも痛くないランナーなんていないのではないだろうか。

フルマラソンを走った後は風邪をひきやすくなる。フルマラソンは体のためには負荷が強すぎて、一時的に風邪のウイルスや菌への抵抗力が低下してしまうのである。フルマラソンは、健康にはあまり良くないのかもしれない。

健康維持のためならウォーキングで充分である。私も走る前はウォーキングをしていたが、冬場に歩いていると寒くて仕方ないので走り始めただけのことである。

レースに出場して自己記録の更新を目指し、去年より今年、今年より来年の記録が良ければそれも楽しみであるが、いずれ記録は伸びなくなる。

何のためには走っているか分からないが、それでも、今日も走りたい。



宮内豊文

2016年9月4日日曜日

借家やアパートで家具固定はできるのか?

 
 借家やアパートにおいて、L字金具やベルト式の器具を使用し、家具を壁や柱にネジで固定することが、善管注意義務違反とならないか。司法書士は、そんなことをつい考えてしまう。
 
 私なりの結論としては、建物所有者が承諾すれば別段、承諾しないのにそのような方法で家具を固定すれば、現在の社会情勢では、善管注意義務違反と判断される可能性がある、と考えている。

 しかし、過去の地震災害における家具転倒による被害を省みれば、人命を守ったり、負傷を防いだりするために、持ち家のみならず、借家・アパートにおいても、堅固な家具固定ができる環境を調えていくべきだろう。「何とかならないものか。」、つい思案してしまう。おそらく、建物所有者も、「部屋の壁や柱を穴だらけにしてほしくない。でも、災害のときに入居者に万一のことがあったら取り返しがつかない…。」、そう逡巡しているのではないだろうか。

 そんな思いを巡らしていたところ、袋井市が行っている「賃貸住宅における家具等転倒防止器具給付事業」が目に飛び込んできた。その事業は、部屋の壁に防災レールとベルトの設置を助成・促進するもので、それらを用いて家具固定をするよう入居者に奨めるのである。この方法であれば、建物所有者にとっては、災害時の被害を低減できることはもちろん、壁等がネジ穴だらけになる事態を回避でき、さらには他の物件との差別化も図ることができよう。また、入居者にとってみても、家具を固定する器具を購入する負担が軽減されるほか、DIYで固定する際に壁の強度を心配しながら作業する必要がなくなり、さらには模様替えに伴う家具移動も可能である。

 借家やアパートにおけるネジ止めによる家具固定の問題は、現状のままでは、建物所有者、入居者のみならず、借家やアパートに関わる事業者にとっても、災害時の人命に関わるだけに、心の晴れない状態にあるといえるだろう。袋井市の事業のようなウィンウィンの輪が広がっていけば、災害時の被害を少しでも減らすことができよう、そう期待してやまない。


小楠展央