2016年9月7日水曜日

今日も走りたい


数年前から毎日走っている。

現在のランニングの月間目標は250㎞である。毎日10㎞走れば月に300㎞になるが、雨の日や休養日もあるから月間250㎞は大変である。

ちなみにオリンピックを目指す選手は月間1000㎞以上を走るのはあたりまえのようである(距離だけでなく中身が濃いのであるが)。

オリンピックを目指すような選手は別として、我々のような市民ランナーは、何とも非生産的な作業を毎日続けているのである。

走っていれば気持ちが良いときもあるが、苦しいときの方が圧倒的に多い(その苦しいのが良いのかもしれないが)。長い距離の練習には時間がかかるし無理をすれば故障をして医者にもかかる。レースに出場すれば参加費もかかるし交通費・宿泊費もかかる。泊りがけで遠征に出かけて失敗レースをしたときなど、何でこんなに遠くまで来て、こんなことをしているのだろうと情けなくなりながら走ったこともある。レースでは苦しい思いの連続で、ゴールの一瞬が気持ち良いだけだ。

市民ランナーの殆どは、足腰に故障を抱えながら走っている。私も膝の故障を抱えながら走っている。ずいぶん前のことになるが、医者に「貴方の膝は軟骨が磨り減っていて痛いのです。磨り減ったものは再生しませんから、痛みのあるときは静かにしていてください。」ときつい言葉で突き放されたことを思い出す。静かにしていても膝痛は良くならないし、筋力も落ちるばかりなので、故障を抱えながら走っている。

ほかのランナーに話を聞いても、なんらかの故障を抱えながらも走っている。どこも痛くないランナーなんていないのではないだろうか。

フルマラソンを走った後は風邪をひきやすくなる。フルマラソンは体のためには負荷が強すぎて、一時的に風邪のウイルスや菌への抵抗力が低下してしまうのである。フルマラソンは、健康にはあまり良くないのかもしれない。

健康維持のためならウォーキングで充分である。私も走る前はウォーキングをしていたが、冬場に歩いていると寒くて仕方ないので走り始めただけのことである。

レースに出場して自己記録の更新を目指し、去年より今年、今年より来年の記録が良ければそれも楽しみであるが、いずれ記録は伸びなくなる。

何のためには走っているか分からないが、それでも、今日も走りたい。



宮内豊文

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