2012年3月28日水曜日

ADR研修会が開催されました。



3月24日(土)、3月25日(日)の2日間、
ADR研修会が開催されました。

“ふらっと”での基礎的な研修会として
この時期に開催することが恒例となっています。

講師も毎年お願いして5年目になる
九州大学大学院准教授の入江秀晃先生です。

新人研修の一環として行われていることもあり、
受講者は今年度の新人の方を中心とした15人でした。

入江先生の講義は、毎年バージョンアップされていて、
益々円熟味を増しています。

私も“ふらっと”に関わる者として、現場で起きていること
を中心に少しお話しをさせていただきましたが、
参加された方の意識が高く、飲み込みの早さと本質をつかむ
勘所の良さには関心させられました。

近い将来、受講者の中から、“ふらっと”の調停人として
活躍していただく方が現れると期待しています。

副センター長 名波直紀

2012年3月27日火曜日

気になる“ふらっと”のお値段②

お値段シリーズ Vol.2。
今回は「手続実施手数料」をご説明します。

調停期日を1期日開催するごとに発生する経費で、1期日ごとに1万500円をいただいています。
“ふらっと”では、3回の期日を目安に合意成立を目指しています。一般に、メディエーションは、話し合いが長期化すればするほど合意成立が難しくなると指摘されているからです。
申込人には、3期日分に相当する3万1500円の手続実施手数料を、申込手数料(お値段シリーズ①を参照)の納付と同時に納めていただきます。したがって、申込人に最初にご負担いただく金額は5万2500円となります。

もっとも、相手方が調停に応じなかった場合や、3回目の期日を迎える前に合意が成立した場合には、開催されなかった期日分に相当する手続実施手数料は申込人にご返金します。
また、申込手数料と同様、手続実施手数料の全部または一部を相手方にご負担いただく旨の合意をすることは何ら問題ありません。

“ふらっと”の調停は、当事者間の合意が基本にあるのです!

なお、やむを得ず4回目以降の期日を開く場合の手続実施手数料は、申込人と相手方とにそれぞれが5250円ずつご負担いただいています。すでに3回の期日を重ね、相手方にも相当のご負担をいただくことに十分な理解が得られるであろうと考えるからです。

中里

2012年3月23日金曜日

気になる“ふらっと”のお値段①

“ふらっと”をご利用いただく場合、利用者から費用をいただいています。
お値段シリーズその1の今回は、「申込手数料」について説明します。


調停を申し込むために必要な「申込手数料」は、申込人から、調停申込書を提出するときまでに2万1000円を納付していただきます。
したがって、利用相談の段階では費用をいただいておりません。
申込書を提出する時点では、相手方が調停に応じるかどうかは不明な状態ですが、“ふらっと”では、申込書の提出を受けて事件管理者を選任し、事件管理者が相手方との連絡等の調停手続に着手することとなるため、相手方が調停に応じるかどうかにかかわらず、申込人から2万1000円全額を納めていただいています。
なお、相手方が調停に応じなかった場合、半額の1万500円は返金いたします。

中立・公平な調停を目指す“ふらっと”としては、相手方にも平等に1万500円をご負担いただくのが適切だとも考えられます。
しかし「調停に応じてください。応じる場合は1万500円ご負担ください」と説明するのは現実的ではなく、相手方が調停に応じるケースがとても少なくなることが予測されます。
このため、申込手数料は2万1000円全額を申込人にご負担いただいています。

もちろん、調停において申込手数料の負担割合を別途話し合うこともできますので、一旦は申込人がご負担いただいた2万1000円の内、その一部または全部を相手方が負担する旨の合意をすることも可能です。

中里

2012年3月21日水曜日

小さな気配りの積み重ね

こんばんは、登山です。

昨日(21日)は私の誕生日でした!!
私、仲間のみんなに勧められて「facebook」に参加しているのですが、
「facebook」には、友人を登録すると、お互いに誕生日を知らせるという機能が
あります。
そのため、何人もの方からコメントをいただき、嬉しい気持ちになりました。

しかし、一方で、私が他の方の誕生日のときにコメントしていたかというと
インターネットがあんまり得意でないということを理由に不精していました。
コメントくださった方を見ていますと、いろいろな場面で様々な気配りを
されていて、多くの人から好感を持たれているものですから、改めて、
日々の小さなことであっても、その積み重ねというのは大きいのだなと
思ったのと同時に、私も今後気をつけていこうと反省した次第です。

人間関係というのは、日々の小さなことの積み重ねで変わって行くのだと考え
られるので、できることとできないことがあるでしょうが、人間関係をよりよく
するよう、小さな気配りの積み重ねに努めていきたいと思いました。

以上

2012年3月15日木曜日

言葉のチカラ



こんにちは!

事務長の芝です。

先日、焼津市立豊田小学校にお招きされて、
「言葉のチカラ」と題したワークショップを開催しました!





小学6年生200名、保護者・先生40名弱にご参加
いただきました。

みなさんは、「言葉」について真剣に考えたことがありますか?

言葉がなぜ存在するのか、言葉にはどんな力があるのか、
いろいろな人と議論してみてください。
驚くほどいろいろな「チカラ」があります。





言葉は人を喜ばせることもできるけど、
傷つけたり、悲しませたり、怒らせたり
することもある。
(ワークショップの感想文より)


なるべく喜ばせる言葉を多く使いたいのに、
批判や愚痴を言って、相手を怒らせたり、
悲しませたりしているなぁっと反省・・・・。


多くのものを学ばせていただいた1日でした!!
焼津市立豊田小学校のみなさん、ありがとうございました!!

2012年3月14日水曜日

話を聞くことの大切さ

3月3日~4日にかけ、気仙沼に法律相談活動に行ってきました。
 仮設住宅で相談活動をしていた時、70歳過ぎの老人の方が来られて「私は死にたい」とか「津波で死んでしまえばよかった」と言ってこられました。
 最初は、この方が何の相談に来ているのか分からず話を聞いていると、少しづつ震災のときのことを話してくれました。
 夫を先に亡くしたこと、息子はいるが、茨城の東海村にいて離れて暮らしていること、仮設住宅にいて話をする人もいないこと、昔は小さな美容院をやっていたが、地域の人々が離れ離れになり、仕事も出来ず近所の人がどこにいるかも分からないなど色々話をしてくれました。
 途中どこで法律相談が出るのか聞いていましたが、中々出て来ず、こちらから遺言の話など出してみましたが、「財産もないからいい」ということで終わってしまいました。
 1時間近くあれこれ話をして「これですっきりした」と言って帰られました。
 相談票を書きながら、これは何を書けばいいのか分かりませんでしたが、話を聞いてあげればそれも1つの解決方法なのかなと思いました。
 ふらっとの話法の中で、相手の言ったことを繰り返して言ったり、否定しない、じっくり聞くなどの色々な話法がありますが、相手が「話を聞いて貰えた」「自分の思いが伝わった」と思うだけで、争いの半分は解決するのかなと思いました。
佐藤寛