2015年3月16日月曜日

日本司法書士会連合会 平成26年度 第9回司法書士人権フォーラム『無戸籍者問題を考える~私を証明できない私たち』(3月28日開催)

センター長の小澤です。この分野もADRを活用することができるような気がします。是非ご参加ください!参加無料。誰でも参加可能です!

http://www.shiho-shoshi.or.jp/cms/wp-content/uploads/2015/02/239abae385b9c454ef82d171220a6d0e.pdf

平成26年度 第9回司法書士人権フォーラム
『無戸籍者問題を考える~私を証明できない私たち』(3月28日開催)
【開催概要】
 平成26年7月17日に、いわゆる「離婚後300日問題」に関する最高裁判決があり、無戸籍者問題がクローズアップされました。無戸籍者に関する問題は、離婚・DV・貧困・戸籍等様々な事情が複雑に連鎖しあっており、当事者の方々は声を上げることすらできずに長年苦しんでいるのが現状です。そして、そのような状況にある当事者の方を、ボランティアで支援し続けている方々がいらっしゃいます。
 無戸籍者が戸籍を取得するためには裁判が必要ですが、「認知調停」「親子関係不存在調停」など、司法書士としても書類作成や相談業務を通じて支援することができます。支援者が各地に存在するということを全国的にアピールすることにより、埋もれていた無戸籍者を支援することも可能になると考えます。
 そこで、この問題についての周知を図り、問題点を理解しつつ、市民の皆様と共に考えるため、当フォーラムを開催いたします。
 参加費は無料、どなたでもご参加いただけますので、ぜひご参加ください。詳細については開催案内チラシをご参照ください。
●実施要項
【日  程】平成27年3月28日(土)午後1時~午後5時30分
【開催場所】司法書士会館地下1階「日司連ホール」
【定  員】150名
【対  象】どなたでもご参加いただけます。
【参 加 費】無料(昼食、宿泊は各自ご手配ください。)
【申込方法】会場準備の都合上、下記申込書に必要事項をご記入の上、連合会事務局あてFAX(03-3359-4175)にてお申し込みをお願いします。
 定員を超える申込があった場合に限り、申込受付後1週間以内にご連絡いたします。
●内容
第1部 基調講演「無戸籍者が生まれる現状と課題」(60分)
講師:本山敦氏(立命館大学法学部教授)
第2部 事例報告(各30分)
「無戸籍者として生きる困難」
報告者:当事者の方
「無戸籍からの脱却~相談から調停・裁判まで」
報告者:南和行氏(弁護士)
第3部 パネルディカッション「無戸籍問題解決のためにできること」(120分)
    登壇者:井戸まさえ氏(民法772条による無戸籍児家族の会代表)
本山敦氏(立命館大学法学部教授)
南和行氏(弁護士)
当事者の方
森田みさ(日司連子どもの権利擁護委員会委員)
    コーディネーター:伊見真希(日司連市民の権利擁護推進室室委員)
*内容、登壇者等はいずれも予定であり、一部変更する場合がありますのでご了承ください。

おでん横丁の夜

 みなさんは、静岡の街中にある青葉おでん街(おでん横丁)に行かれたことがありますか。先日私は、あるイベントで知り合った数名の方々と一緒に暖簾をくぐり、あったかい体験をしてきました。

 カウンターのみ。10名も入らないくらいの店内。真っ黒な出汁に浸かったおでんがこれまた真っ黒な、いわゆる『しぞーかおでん』のお店です。
 席を詰めてもらってなんとか座ることができた私達に、横の親子(母と娘)とその隣の人組の男性が普通に話しかけてきます。
「あんたらどこから来た?」
「こんなおでん、食べたことないでしょ」
 私以外は県外の方なので、それぞれの地元の話や、静岡の食の話で大盛り上がりです。
 聞けば、男性陣は三人組ではなく、二人の会社員と、旅行中の大学生の二組であり、彼らもまた初対面で意気投合したとのこと。あまりに馴染んでいるので分かりませんでした・・。
 しばらくお酒が進み、店主のおばちゃんの人柄も相まって、店内に一体感が生まれ、私達はいろんなことを話し合いました。
 
 楽しい時間はあっという間に過ぎて、お開きのとき。それぞれの今後の人生の小さな幸せを願い、私たちは1年後の再会を約束しました。
 
 冒頭、イベントといったのは、静岡で10回目を迎える「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」のこと。二日間、県内と県外の災害ボランティアが一堂に会してワークショップなどをすることにより、被災時にボランティア間の連携をスムーズに取ることが訓練の目的です。

今年の図上訓練はとても充実した内容であり、被災時に大いに役立つものではあったと思いますが、本年の収穫は、なんといっても、このおでん横丁でのひとときです。
 お互いを知ること、互いの人となりを知ることが「連携」の第一歩なんでしょうね。

夜、寒さ、狭い店内、黒いおでん、古びたポスター、お酒、気のいい人たち・・すべてが揃った一夜の出来事でした・・・。
                                   増田真也

2015年3月9日月曜日

“ふらっと”は意外とお金がかからない?!

調停センター“ふらっと”は
結構お金がかかるのでは?
というご質問をお受けすることがあります。

確かに、“ふらっと”は、
申込時に50,000円(消費税別)
にお預かりすることから、
例えば2、30万円の紛争を解決するには
費用が高く感じるかもしれません。

しかし、“ふらっと”の申込時の費用は、
預り金であって、
ほとんどの場合、一部返金がされています。

例えば・・
相手方が不応諾の場合、
40,000円+消費税分の返金、
第1回期日で解決した場合、
20,000円+消費税分の返金があります。
(※振込手数料は申込人負担が原則)

過去の実績でも、合意に至った9件中、
7件が1期日で合意に至っているので、
そのときも上記の返金がされています。

合意後に約束が守られる可能性が高いため、
いわゆる強制執行費用がかからない可能性が高い
のも“ふらっと”の特徴です。

例えば、建物明渡しの強制執行の場合、
執行官の費用だけでも6万円かかります。

紛争解決をトータルで考えると、
意外と“ふらっと”は費用がかからない
といえるのです。

なお、費用の面でいうと、
申込人の収入によって、
申込費用が減額や免除されること
があることも意外としられていない
ことです。

“ふらっと”の利用相談も無料ですので、
身近なトラブルを話し合いで解決
したいと考えている方は・・

054-282-8741(ハナシ・アイ)

に是非、お電話してみてください!


2015年3月2日月曜日

「ふらっと」の挑戦

平成21年1月19日、法務省よりADR法に基づく紛争解決機関としての認証を受けて「ふらっと」が誕生してから、早くも6年が経過しました。

この間、さまざまな場面でメディーエーションという新しい紛争解決の方法を紹介し、みなさんにご利用いただけるように努力を重ねてきました。

しかし、今、「ふらっと」は大きな岐路を迎えています。

利用件数の伸び悩みが続く中、組織を存続させるのか、存続させるとして、従来の司法書士だけで行うメディエーションを維持するのか、あるいは弁護士の協力を得てもっと幅広い紛争解決にチャレンジするのか、利用料の減免を拡大するのかなどなど・・・

「ふらっと」の挑戦は続きます!
                                          (中里)