2012年8月21日火曜日

シリーズ ~ “ふらっと”を支える人たち②

今回取り上げるのは、「事件管理者」です。

「事件管理者」は、いわば調停の裏方さんとして、調停開始前あるいは期日間の両当事者との連絡役や、当日の事務処理の一切を担うことになりますが、最も重要な役割として挙げられるのは、相手方に調停への出席を承諾してもらうための説明作業です。
“ふらっと”の行う調停には、相手方を調停に出席させるための強制力はありません。このため、相手方が調停に出席するかどうかは、“ふらっと”の行う調停が奏功するか否かの最大の肝といえるのです。
 
通常、「事件管理者」には、「利用申込相談員」であった者が引き続き選任されます。
これは、利用相談を経る過程で、「利用申込相談員」と申込人との間に一定の信頼関係が形成されていると考えられるからです。
つまり、同じ司法書士が、正式に調停申込書を受理するまでの間は「利用申込相談員」、調停申込書を受理した後は「事件管理者」として、当事者間の調停をサポートすることになるのです。

なお、一般的には、「利用申込相談員」と「事件管理者」を総称して、「ケースマネージャー」とよぶことも多く、“ふらっと”でも、しばしば「ケースマネージャー」という用語が用いられています。
 
中里

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