2010年6月20日日曜日

依存症と夫婦・家族間のコミュニケーション

こんにちは、ふらっと運営委員の井上史人です。
 今日は、依存症と夫婦・家族間のコミュニケーションについて書きます。
 私の事務所では、債務整理事件を扱っており、配偶者に内緒で借金を整理したいという方もいれば、夫婦で来所して、夫が二度と借金をしないようにしてほしいと奥さんから懇願してくる方もいます。
 家族を抱えた一家のご主人が、借金をするケースとしては、事業の運転資金が足りなかった方、給料を減額され生活費が足りなくなった方、あるいは、ギャンブルに嵌ってしまった方、キャバクラ等に通いつめてしまった方、お酒に溺れた方など理由は様々です。
 事業の運転資金が不足したり、給料が減額され生活費のために借金をされた方などは、事業を辞めて転職する、アルバイトをして収入を増やす、生活費を切りつめるなど、生活状況を見直すことで、借金をする原因に対処することが可能です。
 しかし、キャンブルやキャバクラに嵌った方、お酒におぼれた方などは、それらに依存してしまっていることがあり、依存症に対する治療が必要なケースがあります。
 そのような依存症によって、夫が借金をしまった妻から、「夫が二度と借金をしないようにするには、どうしたらよいですか?」と相談された場合、私は、「夫婦や家族でコミュニケーションをとっていますか?」と質問します。
 そうすると、夫婦関係が冷めていたり、家族で、夫(お父さん)を毛嫌いして、あまりコミュニケーションがとれていないというような回答が返ってくることがあります。
 このような状況に置かれている夫(お父さん)は、家に居場所がありません。自宅に居ても家族から相手にされないと、だんだんと自宅に居づらくなり、外にはけ口を求めるようになるのでしょう。その結果、パチンコ店やキャバクラ店に通いつめるようになります。
 では、このような人に対しては、どう対処すればよいのでしょうか? 一つの対処の方法としては、家族・夫婦でコミュニケーションをよくとることだと思います。
自宅が居心地の良い場所だと思えれば、自然と外にはけ口を求めることもなくなり、自宅に居るようになるのではないでしょうか? また、家族間でコミュニケーションがとれていれば、家族の異変にも気付きやすく、大事に至る前に対処することもできると思います。
気がついたら、家族がギャンブル等に依存して多額の借金をしていたということがないように、家族間で、よくコミュニケーションをとるようにしましょうね。

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