2014年11月19日水曜日

説教という接客



ふらっとのブログはコミュニケーションに関するテーマについて書く、という縛りがある(かなりユルいけれど)のですが、今回は、他者とのコミュニケーションを図る機会としては回数の多い、自分が客として買い物をしようとしたときに経験した出来事について書いてみようと思います。
 
世間一般では、買物をしようとしてお店の人に説教されるという経験は、それほど珍しいことではない・・・のかも知れません。
ですが、靴のサイズを26センチだと答えただけで20分程も説教されるという経験はあまりないのではないでしょうか?

ある日、私がブーツを買おうとして、ある店に入ったところ、ちょうど探していたタイプのブーツが展示されていて、しかもセール中ということで3割引きなのを発見しました。
さっそくお店の方に声をかけ、26センチの在庫があるかどうか確認してもらおうとすると、「あなたの足が26センチのはずがない!」という言葉を皮切りに、延々とお説教されてしまったのです。

初めは「なんで靴を買おうとするだけでこんなに怒られてんの?」と思ったのですが、指摘されたことがことごとく当たってるんですよね。靴のつま先がどぶ板の穴に引っかかりやすいだろうとか、靴を脱いだ時に足の指が曲がっているのは靴が大きいから靴の中で足がずれないようにいつも指で踏ん張っていて、癖になっているからだとか。ついでに言うとサイズも私の足を一目見ただけで、ぴったりなものを出してくれました。
お説教されて嬉しい人は少ないと思いますが、ぐうの音も出ないほどに正論を並べられると納得せざるを得ないし、相手の言葉に耳を傾けたくなってきたのです。
 
細かなサイズの調整をしてもらっている間にも靴のことで説教されていたのですが、その次に靴を買うときにも、自然とその店に足が向かっていました。説教されたことでその店のファンになってしまった、ということです
耳触りのいい言葉だけがよい接客ではないのだという、貴重な体験でした。真似するのは難しいですけれど・・・。

竹下

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