2017年9月9日土曜日

知的障害者とのコミュニケーション


いつもコミュニケーションを取れなくて悩んでいる方も多いと思います。

今回は、私が後見人に就いて10年にもなる在宅の知的障害者兄弟の話し。浪費ぐせのため、週に2回、生活費を渡しているのですが、持って翌日まで。大部分はその日に食べたり、遊んだりして使ってしまいます。その後は多少の買い置き食料品と米だけで凌いでいます。

「先生、今日は床屋へ行くから〇〇円振込んで!」とか「今日は靴を買うから〇〇円振込んで!」などと電話があって振込んだり手渡ししても、外食したり遊びに行ったりで、結局は最初からその予定。「またと騙された」と思ったこが何回あったことか。最初のうちは怒って突き放したりしても、寄り付かなくなったり、友達からお金を借りてしまったりして後始末が大変でした。

先日、リーガルの研修会で「知的障害のある方との接し方」を受講して、コミュニケーションのノウハウなどを学びました。さすが専門家と思わせるポイントがいくつかありました。しかし、在宅で2人ものお世話をするのがいかに大変なことか。

障害者が「社会の中で居場所をつくる」のが理想なのでしょうが、切れることなくコミュニケーションを続け、いかに支援者を多く確保するか、自分にとって永遠の課題です。
 
いけがや

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