2011年6月3日金曜日

オーディオブック

調停人候補者の宮内です。

オーディオブックとは、その名のとおり「耳で聞く本」です。

私は主に車の運転中に聞いています。
以前は音楽を聴いたり、無音のまま考え事をしながら運転していました。
こういった隙間時間をなにか有効活用できないかなあ、と考えていたときに勉強熱心な御殿場のKさんにオーディオブックの存在を教えてもらい、聞くようになりました。

運転中などの隙間時間を活用して勉強ができるのは非常に助かります。
ただ、ボケーっとしている間もかまわず再生されるので、完全においてかれるときが多々あります。

通常の速度で聞いていても私の場合はこうなのですが、Kさんは違います。
彼はいつも倍速で聞いています。
しかも、倍速で聞いていると頭がフル回転して気持ちがいいのだそうです。
私の方は倍速に慣れていないこともあってほとんど聞き取れません。
早く彼に追いつきたいと思いますが、追いつけそうにありません。

ちなみにオーディオブックは「FeBe」というサイトで購入することができます。
ふらっとに関連するものだとファシリテーション関係の本もあります。

時間のない方は是非倍速に挑戦してみてください。

2011年5月24日火曜日

ふらっと調停体験講座及び無料キャンペーン報告会


去る5月17日に「ふらっと」の無料キャンペーンに関する報告会を開催し、行政機関等から15名、司法書士2名の方にご参加いただきました。

報告会の前半は、体験型講座として、法律相談のロールプレイを行いました。
この相談ロールプレイを通じて「ふらっと」の調停と他の法的手続との違いを理解していただけたことと思います。今後、相談業務を行う際には「ふらっと」の調停を紛争解決の選択肢の一つとして検討していただければ幸いです。

ロールプレイの後にはふらっとの調停を紹介するために作成した動画をご覧いただきました。
この動画は、「ふらっと」のホームページでもご覧いただけます。

後半は「ふらっと」がキャンペーン期間中に扱ってきた事件の種類や当事者からお寄せいただいたご感想、特徴をご紹介いたしました。
 
最後に質疑応答の時間を設けましたが、多くのご質問をいただき、参加者の皆さんが「ふらっと」やメディエーションに興味を持ってくださっているという手ごたえを感じることができました。

また、「Rcafeしずおか」という勉強会が隔月で開催されていますので、「ふらっと」やメディエーションに興味をお持ちの方は是非ともご参加ください。
「Rcafeしずおか」の詳細は調停センター「ふらっと」のホームページでご案内しております。

2011年5月19日木曜日

肩狐狸庵ICHIのグタグタ・ヌボー

私の庵(事務所)は、静岡県東部の中核都市、富士市の閑静な住宅街の端にある。

大震災の影響による自粛ムードのためか、はたまた計画停電による消費者心理の低迷のためか、それとも立地のためか、私の庵は閑静な時を過ごしている。

当初の予定がキャンセルとなり、まったく予定がないGWを過ごしていた。本当に予定のない休日ほどグダグダな日はない。何かをしようにもまったくといって手につかない(いつものことじゃん!という突っ込みは無視!)。ただただヌボーっと、TVから垂れ流される情報を右から左に流すのみの生活だった。

そらなら何も頭に残らないのかといえば、さにあらず。人災による原子力発電所事故、ユッケによる食中毒、ソニーの情報漏えい事件、沢尻…はいいとしても、ヌボーっとした頭の中には、なぜか嫌なニュースばかりがしこりのように残る。

「やだねー。本当に日本はどうなっちゃうのかしら」と、つい口にだしていると、トキの産卵がどうのというニュースが飛び込んできた。

トキというと、私はさだまさしの「前夜~ニッポニア・ニッポン」という詩を思い出す。

その歌詞の中では、「日本古来種であるトキが七羽に減った」という記事を見た夫が妻に話かけるが、相手にされない。
夫はそんな小さな事より、妻にはむしろ「明日の僕たちの献立の事が気がかり」なのだと自分を納得させる。

次の歌詞では、夫が妻に「最近アメリカに憧れている日本人が増え、周りの友人も皆アメリカ人になってしまった。いつかこの国はなくなるんじゃないの」と話しかけると、妻に「そんな風に変わっていく姿こそこの国なのよ。そうじゃなきゃ初めから日本なんて国はないのよ」とたしなめられる。夫は「そうだね、嫌なことは全部切り捨てて、こんなに便利な世の中になったしね」と相槌を打つ…

1982年のアルバム収録曲である。

あれから20年(きみまろ?)。結局、日本古来種のトキは絶滅し、さらに、さらに便利な世の中になったが、日本人がアメリカ人にはなっていなくても、相変わらず私たちは自分のことで忙しい。
計画停電の闇の中で、少しくらい不便でも楽しいと思ったことも、当たり前の日常の中でもう忘れかけている。

もしかしたら私はフランス人には、なってしまっているかも… ボンソワール…って!?

相変わらず、グダグダな日々が続く…

2011年5月5日木曜日

it's So Cool

こんにちは。佐藤麻妃です。

今日は、お気に入りのTV番組を紹介します。

「cool japn] BS1土曜午後6時~

いま、私たちが当たり前と思ってきた日本の様々な文化が
外国の人たちには格好いいものとして受け入れられ、流行
しています。そんなクールな日本の文化を発掘し、その魅
力と秘密を探ろうという番組です。

毎回、世界各国の若者が集まり、日本の文化について語ら
います。時には、not so cool だというものもあり、私
たちの当たり前が外からみると不自然だということが、意
外と身近に転がっているということがよくわかり、いつも
へえ~っ!とボタンを押したくなります。

例えば・・・

職人がお客さんに褒められたとき、「まだまだ修行の身です」
と答えるシーンは日本では良くあると思います。
こう言う職人を私たちがみたとき、控え目なところに好印象を受
けるという人が多いでしょう。

しかし、これが欧米にいくと、否定的に捉える人の方が多くな
ます。「謙遜」という精神が伝わりにくく混乱を招くそうです。
逆にアメリカでは「できるまではだませ」という諺があるくら
いです(笑)

この番組は毎回裏切りません!

☆番組のオススメPoint☆
・当たり前だと思っていたことが実は日本の文化だったと気付く。
・多種多様な物事の見方があることに気付く。
・英語の勉強が出来る。
 (出演者は英語で話します。字幕を見ないで観てみよう)

一度ご覧になってください!!

2011年4月21日木曜日

感情のバランス

こんにちは、運営委員の井上史人です。
東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
 先日、震災から2週間経過した3月の最終土日に、当調停センター“ふらっと”の運営委員の芝知美さん、井上尚人さん外数名の静岡の司法書士で、被災地の気仙沼、南三陸町周辺に出張法律相談に行ってきました。
 気仙沼の中でも内陸の方は、被害がないわけではありませんが、地震による建物損壊等の被害がそんなに酷くはない一方で、港付近は津波による被害がかなり深刻で、テレビ等でも報道されているとおり、海岸付近の集落は壊滅状態で本当に酷い被害状況でした。
 いくつかの避難所を回って、順次法律相談を行ってきましたが、住宅を流されてしまったが住宅ローンの残債務はどうなるのか?保険は、どのくらい出るのか?自宅の建直しの場合の補助金はどうなるか?身分証明書が何もないが、生活に必要な借入ができるのか?土地の杭が流されてしまって、所有権の範囲がわからない。勤務先も壊滅的な被害を受けていて、今後の仕事の見通しもなくどうすればよいか?など様々な問題を抱えている方が多数いらっしゃいました。
 今後、我々司法書士にできることを少しずつ取り組んでいきたいと思います。
 話は、変わりますが、今回の震災では、震災直後に多くの企業がCMを自粛し、その結果、ACの広告が数多く放送されましたね。その中でも、「遊ぼうっていうと遊ぼうっていう」のフレーズから始まる金子みすずさんの詩が大変注目を浴びています。とてもいい詩ですよね。CMの最後に「優しく話しかければ、やさしく相手も答えてくれる。」というフレーズで締めくくられますが、このような人の心理を「好意の返報性」と言うそうです。 
人には、相手が持っている感情と同程度の感情で、感情のバランスを保とうとする心理作用が働くそうです。簡単に言えば、自分が相手を嫌えば、相手にも同じように嫌われ、自分が好意を持てば、相手にも好意を持ってもらえるということですね。
 紛争の最中にある当事者が、交渉によって揉め事を解決しようとする場合には、特にこの心理が妥当すると思います。一方的に怒りを相手にぶつけるだけでは、建設的な話し合いはできず、相手も同じように怒りの感情をもった平行線のまま、揉め事は解決しません。
 怒りの感情を下ろして、相手にやさしく接すれば、相手も同じようにやさしく答えてくれる可能性が高くなります。
 調停センター“ふらっと”では、調停開始前に利用者に対して3つのお約束をしていただいていますが、その中に「相手を非難したり、批判したりする言葉はさけ、どうしたらもっとよりよくなれるか互いに考えてみましょう」という約束があります。この約束は必ず守っていただかないと、調停において建設的な話し合いができないのです。
 普段の私生活においても、この人の心理を上手に活用できれば、ストレスのない生活を送ることができるかもしれませんね。

2011年3月23日水曜日

ゆっくり慌てずに・・・

こんにちは、運営委員の花田です。

先日、私用で東京へ行ってきました。地震の影響で節電しているため、夜間の街中はボンヤリとした明るさでしたが、これまでの様子を知らない私にとっては派手派手しくなくて優しい印象を受けました。

また、見知った電気店(Y電気)などは店内照明を4分の1に節電しており、入店当初は客数が少なかったこともありもの寂しい感じがしましたが、それも次第に慣れてくるものです。あれこれ購入する物がありましたので4~5時間店内にいましたが、薄明かりのため反って落ち着いて探すことができました。

元々、この程度の照明量でも足りるんでしょうね。これを機にこの程度の節電状態が当たり前になっても良いんじゃないかと思いました。

それから、店内で象徴的だったのは、乾電池コーナーがスッカラカンだったことです。単3電池は若干残っていましたが、単1、単2は全く無くて「入荷予定なし」と張り紙されていました。また、コンビニにもパン・牛乳・水はほとんど無く、ようやく見つけた店のパンも一人2つまでと購入制限されていました。

こうした様子は報道で流れていますが、実際に目の当たりにすると、買占めをしている人の姿が頭に浮かび寂しい気持ちになります。
こういう時こそ、ゆっくり慌てずにいきたいものですね。

2011年3月9日水曜日

自分を知る

運営委員の鈴木修司です。

先日、日司連の相談員研修養成講座に参加してきました。
そこで、講師の先生から「自分を知らないと相手を知ることができない」という趣旨のお話がありました。

自分がどんな人かは理解しているようで理解できていないということは、案外多いのではないかと思います。私も「自分は、○○なところがある」、「自分は、○○な人間だ」と思っていても、周囲や相手からどのように理解され、どのように映っているかは正確には分からないものです。

また、このことは、性格的なものではない感情にも言えるものだと理解しました。
例えば、楽しい、うれしい、動揺、苛立ち、怒りなどの感情も自分をしっていないと相手の感情も理解できないのかなぁと感じました。

基本的に相手を知る判断の基準は、自分自身になるからなのか等々、普段あまり考えないことを考えてみました。

その意味で今回の研修はとても新鮮なものがありました。


法律実務家は、感受性や洞察力、観察力を持ち合わせていないとならない、とよく言われますが、そのためには自分を知ることが重要だと実感した次第です。



「人生は自分探しの旅」という言葉がありますように、自分を知るって結構奥深いものです。