2009年7月9日木曜日

『感情』と『話し合い』

はじめまして、運営委員の鈴木修司と申します。
毎日、ジメジメとした蒸し暑い日が続いていますね。

先日、私の事務所に挨拶に来た依頼人が「こう毎日雨ばかり続くと気分が晴れませんよ。」と言っていました。その方は、雨で仕事が休みなので立ち寄ったとのことです。

天候と感情・気分とは密接に関連しているということを聞いたことがあります。その依頼人の気分が晴れない原因が雨のせいなのか、あるいは雨で仕事がないからなのか、その真意は不明ですが、感情的にネガティブになっていました。


さて、私たちは、個々の性格や気質に関係なく、ポジティブな感情なときもあれば、ネガティブな感情に陥ることもあります。感情は、いつでも、どんなときも存在し、私たちの行動や思考に大きな影響を与えます。

紛争当事者は相手方に対し、怒りや不満、嫌悪、苛立ち、恐怖、嫉妬など様々な感情を抱いています。その感情は、本来の争点に加え、相手方の話し方や態度によってさらに増大していくこともあります。また、時にはその感情を強めている原因が相手方の問題だけでなく、自身の側に問題があることもあるかもしれません。 そのような感情を抱く原因を理解することはなかなか難しいものです。

ところが、双方が話し合うことにより、怒りや不満、苛立ちなどの感情の原因をお互いが分かりあえることがあります。話し合いにより自分自身の感情が変化していくことに気が付くこともあります。
もちろん、感情は理屈ではありませんので、話し合いを重ねても理解し合えないこともあるでしょう。ただ、それは話し合いの結果ですからお互いが一歩先の段階へと進んだことになりますよね。

調停センター「ふらっと」では、紛争当事者がお互いに話し合うことにより、解決の糸口を見つけるお手伝いをいたします。
裁判手続きは、紛争が客観的かつ画一的に解決しますが、解決によって紛争の争点や相手方に対してポジティブな感情を抱くことは少ないと思われます。


お互いが向き合って話すことにより、よりポジティブな感情が生まれることが期待できるのです!

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