2010年10月11日月曜日

オーケストラの指揮者と演奏者に見る非言語コミュニケーション

 運営委員の池谷です。久しぶりに投稿します。
私は、クラシック音楽が好きです。コンサートを見に行ったり、BSのクラシック番組などをよく見る。特にチャイコフスキーやマーラーの迫力あるフルオーケストラの交響曲はたまらない。
コンサートでは指揮者は後姿しか分からないが、テレビではカメラが指揮者の正面や横から映してくれるので指揮者の表情などが良く分かる。1曲の演奏に30分くらいのものもあれば、1時間以上のものもある。その間に指揮者と演奏者の絶妙な非言語コミュニケーションが見て取れる。指揮者の「動作」「姿勢」「身ぶり手ぶり」「顔の表情」「視線」などに対して演奏者は応えてくれる。もちろん楽譜があるので演奏そのものを間違えることは無い。しかし、「強弱」「速さ」「感情を込めて」「サラっと流す」などの指示は確実に演奏者に伝わっている。
 第4楽章のフィナーレの場面では、指揮者は全身を使って表現(指示)している(全部ではないが)。演奏者はそれに応えて全身を振り絞って演奏する。そのダイナミックさに圧倒され、感動する場面だ。そして演奏は終わる。観客の拍手が鳴り止まない。
ある本にこんな記述があった。「オーケストラの楽団員は一人ひとりがプロとしての自信と誇りと強い個性を持っています。決して命令や理論、権力やお金では本気で動きません。これらの人たちを本気にさせ、心を一つにさせるオーケストラ指揮法こそがまさに究極の人間関係、究極の経営なのでしょう。」
 ADRのトレーニングや、実際の調停の場面で非言語コミュニケーションについて非常に意識するようになった。これもこの年齢になって少しは成長したということか。

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