2013年1月22日火曜日

想像力の及ばない


人間は、想像力というものを持っているので、
話を聞いたり文章を読むことを通じて他者の気持ちを理解し、
共感することができるのですが、
私には、どうしても上手く想像できないことがありました。

それは、
親の気持ち、というやつです。
 
私はちょっと遅めに結婚したので、
周りの友人知人からは、子どもの可愛さとやらをさんざ聞かされてきたのですが、
これが聞いてるだけではどうにもよく分からないわけですよ。

いちばんよくわからないのが、「自分に似ていてかわいい」というセリフです。
みなさん、自分の顔がそんなに好きなんでしょうか。
自分に似ていて可愛いと思えるのは余程のナルシストでなければあり得ないでしょう?

ところが、
私に娘ができてからは、全てが一変しました。

かーわいいんですよね、これが。自分に似ていて。
顔をひっかかれても本棚の本を片っ端から破られても、「まあ、いいか」でオシマイ。
出張で外泊したときに、娘が夜中に自分のことを探していたと聞かされたときには
悶絶しましたね。

自分の親も、こんな風に自分のことを可愛がってくれていたんだろうなあ、
なんてこともようやっと気がつくわけです。

そうすると、今まで想像できたと思っていた未経験のあれこれも、
本当に分かっていたのか怪しくなってきました。

いままでは深く考えずに使っていた
「お気持ちは分かります」という言葉、
使うのをちょっとためらうようになった今日この頃です。


竹下

0 件のコメント:

コメントを投稿