2009年8月6日木曜日

話を聴く

はじめまして、運営委員の井上史人です。

運営委員になる前の、今年の3月末の土日で調停員となるための研修を受講しました。
その研修の中で、複数の班に分かれて、与えられた題材に沿い、当事者役、調停員役に分かれて、ロールプレイングをするということを行いました。

私は、調停員役を演じたのですが、与えられた時間の中で、「当事者双方の話を平等に聴く」ということがとても難しく感じました。
時間内で、当事者双方に平等に時間配分することや、話を聴いている最中の頷き、目線、顔を見る回数などに気を配らなければならないことが難しかったです。

調停に臨む当事者は、事件の解決を望んで、調停の場に来られるわけですが、一方の当事者に、「調停員は相手方当事者の話ばかりに共感して話を聴いている」という印象を持たれると、話し合いがうまく進みません。

人は言葉だけでなく、相手の目線、頷き、あいづち等の仕草を確認しながらコミュニケーションをとるもの。
前回投稿された花田さんも書いていましたが、頷き等を一切しない相手に話をするとまるで、お地蔵さんに向かって、話をしているようですね。

かといって、一方の当事者の話ばかりに気を取られているような仕草をしていると、もう一方の当事者に誤解を招いてしまいます。
日常業務で相談を受けている時は、相談者のみの話に耳を傾けることになるので、「当事者双方の話を平等に聴く」というのはなかなか訓練できません。
研修を積極的に受講して訓練を積み重ねていかなければと思います。

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