2011年1月20日木曜日

18年ぶりの再会

 昨年12月上旬、私の母親が左手首を複雑骨折しました。当日は、私が夜間救急に連れていき、そこでは、レントゲン等の設備がないということでしたので、浜松市内にある総合病院に連れていきました。


 その後、母親はその総合病院に何度か通っていたようですが、大晦日も迫ったある日、母親が主治医となっていただいているという西村龍雄(仮名)医師を知っているかと尋ねてきました。私は、その名前にピンときました。とても懐かしいお名前でした。


 西村医師は、私の中学の先輩で、なおかつ、同じ部活の先輩で、「ニシタツ」先輩という愛称で呼ばせていただいる関係でした。1学年年上で、大変お世話になった先輩でした。先輩と私とは高校は異なりましたが、通学方面が同じでした。私が高校に進学したばかりのときは、ニシタツ先輩も私と同じ部活であり、朝練などで途中まで一緒に自転車をこいで学校に行っていました。また、試合などでもご一緒させていただいていました。

 ところが、私が高校1年の初夏の頃、いつものように一緒に先輩と学校に向かっているとき、ニシタツ先輩から「オレ、医者になりたいから、部活辞めるよ」と告白を受けました。そして、その後、程なく先輩は退部されたようです。それ以来、お互い生活習慣が変わったためか、私はニシタツ先輩と顔を合わせることはありませんでした。その後、私が高校3年に進級する前、ニシタツ先輩が、とある医科大学に現役で合格したことを新聞で知りました。


 1月4日、母親がニシタツ先輩に診てもらいに行くということだったので、いい年して母親と一緒にいるのも恥ずかしいと思いつつ、母親に付いて病院まで行きました。

 そこで、18年ぶりにニシタツ先輩と再会できました。先輩は相変わらずの方で、私は中学高校時代を思い出し、何だか甘酸っぱい感傷に浸ってしまったのでした。交わした言葉は、ほんの僅かでしたが、立派な医師となったニシタツ先輩が私の母親を処置をする姿を見て、なんだかとても嬉しくなりました。

 人との出会い、再会は素晴らしいものと改めて感じた次第です。 

調停人候補者 本木敦

2011年1月5日水曜日

新年あけましておめでとうございます

本年もふらっとブログを引き続きご愛読ください。

みなさん、1月1日はどのように過ごされましたか? 

初詣にお出かけになられたかた、旅行に出かけられたかた、それぞれの過ごし方があったかと思います。よろしければ、皆さんは1日をどのように過ごされたか、コメントをください。(ゼヒ!)

僕は朝7時に起床して、御殿場アウトレットモールへ長男と二人で福袋を買いに行ってきました。大きな富士山を眺め、あの人混みに揉まれると、僕にとっては「お正月」って感じです。今年は、恒例のフランフランの生活雑貨福袋(これ、とってもお得です)と、GAPの子供服を購入。行列に並びたいのをグッとこらえたので、無駄遣いせずにすみました(笑)。

さて、本題です。
帰宅後、上の子二人とかるたをして楽しみました。「ドラえもんのことわざかるた」です。ドラえもんが読み手となって(CDからドラえもんの声が流れます)、三人で札を取り合いました。9歳の長男は、勝負事に負けそうになるとすぐに泣きべそをかきますが、今回は最後まで集中力を切らさずに頑張りました。6歳の二男は、やっと覚えたひらがなを披露しようと、1枚ずつ札を読み上げて得意げでした。かるたを一通り取り終えた後は、二人とも気に入ったことわざを何度も繰り返して笑っていました。かなりの数のことわざが頭に入ったようです。

楽しんで学ぶ! やっぱりこれが一番ですね。ADR・メディエーションの研修は、体を動かすワークが多く、楽しんで学習できるので僕は大好きです。みなさんも、一度、体験されてはいかがでしょう?

それでは最後に。
ふらっと”の調停に関連しそうなことわざドラえもんのことわざかるたから拾ってみました。

★雨降って地固まる
★急がば回れ
★魚心あれば水心
★三人寄れば文殊の知恵
★まかぬ種は生えぬ
★わが身をつねって人の痛さを知れ

どうでしょう? 
みなさんも思いついたことわざがあれば、コメントをください!

調停人候補者の増田でした。

2010年12月30日木曜日

波と風と雲と太陽と運

 正月はあまり天気がよくないという予報が出ていたので、ちょっと早いが12月30日に日の出を見に行ってきた。

 は、が厳しい遠州灘であるが、今日ばかりは大変穏やかに僕を受け入れてくれた。しかしながら、こっちを立てればあっちが立たず、というわけではないだろうが、東の空にはがかかり、赤味が差してきたものの、お天道様は顔を見せてくれない。
 あ、考えて見れば、物ぐさな僕が気まぐれに朝日を拝もうとしても、そんなに都合よく太陽のきれいな顔を見せてくれるほど自然は甘くないということなのかもしれない。

 たちの暮らす社会も同じような事が言えるのかもしれない。物事を達成したり喜びを味わうためには、その瞬間に使うエネルギーの何倍、いやも何十倍もの努力が必要なのかもしれない。また、そうした努力だけでは足りず、運やタイミングであったり人との出会いという偶然が重なって、初めて物事が成就するということだってあり得る。もっとも、こうした偶然を引き寄せる原動力も不断の努力の結果として「実力」という単語で評価されることもあるほどだから、「努力は報われる」と信じて努力を重ねるしかないのであろう。

 「の年になって、そこまでの悲壮感を背負うのは些か辛いものがあるなあ」などと考えていたところ、太陽が雲の間からほんの少しだけ顔を出して僕の顔を照らしてくれた。そうか、こういうこともあるのだ、が先に来ることもあるのだ。僕は少しだけ気持ちが楽になった。

調停人候補者  古 橋 清 二



2010年12月26日日曜日

所感

調停人候補者の藤曲です。

最近、政治に関して思う事を述べたいと思います。

各党とも「国民の生活第一」という点では一致して
いるのにかかわらず互いに他党を批判しあい互いに
協調する気配が無い。又、逆に国会対策上から
民主党の各党に対する理念なき連合の申し込みがある。
国民の目線に立ってというが、其々自党の思惑のみに
とらわれている。

「国民」とは、右から左までを含み又多数派から少数派
までを含む広い概念だ。多数派の横暴も少数派の横暴
も許されない。結局、各党とも自分を支持するものを
「国民」と言っているにすぎない。

よって、この国難を乗り越えるためには一党一派に囚わ
れることなく、挙国一致体制をとり、「国民の生活第一」
では一致しているのだから全ての党が連合して事に当
たるべきである。その道が、「国民」という概念を掲げた
意味に合致して、「国民」にとって分かりやすい政治と言える。

2010年12月16日木曜日

仲裁手続研修講座

副センター長の名波です。

ADR関連の勉強を兼ね、仲裁手続研修講座に参加しています。
毎回、確認テストがあり、居眠りもできない状況です(汗)。

仲裁とは、紛争の解決を第三者である仲裁人に委ね、
その判断に服する旨の合意をする制度ですが、
裁判所以外の第三者の判断に服するというところを捉え、
私的裁判とも言われています。

この仲裁が良く利用されるのが、
国内の紛争よりも国際的な紛争の解決の場面です。

今回の講座の講師も、国際的に活躍している
大手弁護士事務所の弁護士さん達です。

私の日頃の実務とは、あまりにかけ離れているので、
最初は戸惑いましたが、途中から開き直って別世界の話を
楽しむことにしました。

言葉や習慣、価値観が異なる別々の国の企業間
(ときには、相手が国家)に紛争が起きたとき、
どこの国で裁判を行い、どの法律を適用するかは
課題となります。

仲裁は、国家の裁判所とは異なり、判断権者である仲裁人を
言語を、そして仲裁地等を当事者の合意によって選ぶことができます。
そして、調停と同じく、第三者の中立、公正が厳格に求められます。
一見、別世界でおきている実務でも、”ふらっと”で行っている調停に
繋がる共通項がたくさんあります。
この講座のお陰で紛争解決に対する視野が広がった気がしています。

”ふらっと”の実務にフィードバックできればと思っています。

2010年12月9日木曜日

ODR

編集委員の中里です。

今日、私は、消費者庁で行われている「インターネット消費者取引研究会」という会議を傍聴してきました。
日司連の消費者法制検討ワーキングチームでの仕事で、委員が交代で傍聴に出かけます。

急速に発展・進化するインターネットを活用した消費者取引について、消費者庁の立場から、良質な市場と消費者の安全・安心を確保するためにどのような法整備が必要であるのかが議論されています。

5回目の今日は、グローバルな越境型消費者取引について、日本におけるトラブルの現状、米国やEUにおける先進的な取組み、消費者庁の次年度に向けた取組み等の報告が行われました。
越境型トラブルの相談に応じている「一般社団法人ECネットワーク」の報告では、2009年度は海外の消費者からも33件の相談を受けており、内22件は日本から輸出された中古車自動車に関するトラブルだそうで、中でもケニアからの相談が突出しているそうです。
また、ヤフーのCCOの方からは、中国最大のネットショッピングサイトである「タオバオ」と、「ヤフージャパン」とを一体化させ、両国間にまたがるひとつの市場をネット上で創り上げるという、現在進行形のプロジェクトが披瀝されました。

何とも壮大なスケールの話なのですが、こんな話題をここで取り上げたのは、国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)という国際取引における統一法条約やモデル法の作成等を担当する国連総会直属の機関が、平成22年6月に開催された第43会期総会において、オンライン紛争解決手続(通称「ODR」)を作業項目として採用することが決定され、ワーキンググループが設置されたという資料を目にしたからです。

ADRもままならないうちに、今度はODRだそうです。
その次は一体、何がやってくるのだろうか・・・

世界は確実に狭まり続けていることを実感した1日でした。

2010年12月8日水曜日

ステレオタイプ

 運営委員の登山です。
 しばらくぶりの更新、すみません m(u_u)m

 唐突ですが、「ステレオタイプ」ってご存知ですか?
 「紋切型態度」とも言われ、版で押したように同じ考えや態度や見方が、多くの人に浸透している状態を言うとされています(wikipedia参照)。

 「ステレオタイプなものの見方」といえば、たとえば、「日本人ならこう考えるだろう。」というものです。
 テレビドラマなどで、善役はいかにも善役らしく描かれ、悪役はいかにも悪役らしく描かれているのも、「ステレオタイプ」となります。

 さて、このように書きましたのは、最近、私自身が、「あぁ、ステレオタイプなものの見方をしていたなぁ。」と思う機会があったからです。

 現在、フジテレビ系列で「医龍3」というテレビドラマが放映されているのですが、ご存知でしょうか?
 とある大学病院を舞台に、主人公である天才心臓外科医、医局で絶大な権力を振るう教授、その教授の後釜を巡って争う3人の候補者とその支援者たち、等々を中心に繰り広げられる医療ドラマです。
 私は、テレビドラマの方はPart1の頃から時々見ていましたけれど、原作の漫画の方は1度も読んだことがありませんでした。ところが最近、原作の漫画を読む機会がありまして。
 そこでは、登場人物の内面が丁寧に表現されていて、テレビドラマとはまた違った印象を持ったのです。
 特に、医局で絶大な権力を振るう教授については、テレビドラマではいかにも悪役として描かれていて何ら共感できないのですが、原作では共感できるところもあり、印象が随分と変わりました。

 それで、冒頭の、「あぁ、ステレオタイプなものの見方をしていたなぁ。」と続くわけです。
 人の内面は複雑で、「いかにも・・・」と決め付けることはできないですよね。日常でも同じことをしてるなぁ、などと原作を読みながらふと思った次第です。

終わり